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北海道新聞 2025年2月7日 4:00
シアターキノは、8~13日の6日間、札幌在住の映画監督藤野知明がアイヌ民族を描いたドキュメンタリー映画3本を特集して上映する。
藤野が統合失調症の姉を20年にわたり記録したドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」が、全国で大きな反響を呼んでいる。
本特集の上映作は、日高管内新ひだか町の葛野次雄さんがアイヌ民族の伝統に基づく方法で行った親戚の葬式を描いた「アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン」(2021年、64分)、先住権を根拠に川でサケを捕る権利を主張し行動を起こした紋別アイヌ協会会長の畠山敏さんを追った「カムイチェプ サケ漁と先住権」(20年、93分)、研究者によって墓地から持ち去られた先祖の遺骨や副葬品の返還と賠償を求めて提訴した小川隆吉さんらの活動を記録した「とりもどす」(19年、100分)。8日には葛野さん、10、11日には平取アイヌ遺骨を考える会共同代表の木村二三夫さんを招いてゲストトークもある。上映時間など詳細はキノ公式サイトで。