(苫小牧民報 2012年 3/23)
白老町でアイヌ語教室を主宰する大須賀るえ子さん(71)=緑丘=が22日、アイヌ語の白老方言をまとめた自作の辞典を町内の小中学校などに寄贈した。アイヌ語は伝承者が極めて少なく、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の発表する消滅危機言語にも記載されている。大須賀さんは「われわれ民族の魂であり、地域の財産であるアイヌ語を後世に伝えていってほしい」と、活用に期待を寄せている。
アイヌ民族の血を引く大須賀さんは、2009年からアイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)の助成を受け、方言辞典の製作を開始。翌年に第1巻(A5判133ページ)、11年に第2巻(同176ページ)、今年2月には和引きのページを加え、使い勝手を増した第3巻(同309ページ)が完成。今回、1~3巻を町内全ての小中学校と白老東、北海道栄の両高校、役場、教育委員会、町立図書館、仙台藩白老元陣屋資料館に贈った。
辞典では、アイヌ語の品詞をカタカナ、ローマ字で五十音順に掲載。日本語訳、語源、例文なども併記している。方言は、文壇を通じて民族復権を訴えた詩人・森竹竹市氏や名猟師として知られた大須賀さんの祖父・宮本イカシマトク氏をはじめ、明治から昭和初期に白老で生まれ育ったアイヌ民族11人が遺稿やインタビュー集に残した言葉の中から収集。製作を通じ、「白老方言は本来のアイヌ語に見られない濁音の方言が多く、早くから始まっていた東北の和人との混住の影響が表れている」(大須賀さん)といった特徴も見えてきたという。
最新刊の第3巻は100部発行。アイヌ民族博物館(同町若草町)内の売店「イカラカラ」と同館入り口前の売店「高橋工芸社」、白老観光協会ホームページの「北海道白老ねっと商店」で購入できる。価格は税込み1890円。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12032301.html
白老町でアイヌ語教室を主宰する大須賀るえ子さん(71)=緑丘=が22日、アイヌ語の白老方言をまとめた自作の辞典を町内の小中学校などに寄贈した。アイヌ語は伝承者が極めて少なく、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の発表する消滅危機言語にも記載されている。大須賀さんは「われわれ民族の魂であり、地域の財産であるアイヌ語を後世に伝えていってほしい」と、活用に期待を寄せている。
アイヌ民族の血を引く大須賀さんは、2009年からアイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)の助成を受け、方言辞典の製作を開始。翌年に第1巻(A5判133ページ)、11年に第2巻(同176ページ)、今年2月には和引きのページを加え、使い勝手を増した第3巻(同309ページ)が完成。今回、1~3巻を町内全ての小中学校と白老東、北海道栄の両高校、役場、教育委員会、町立図書館、仙台藩白老元陣屋資料館に贈った。
辞典では、アイヌ語の品詞をカタカナ、ローマ字で五十音順に掲載。日本語訳、語源、例文なども併記している。方言は、文壇を通じて民族復権を訴えた詩人・森竹竹市氏や名猟師として知られた大須賀さんの祖父・宮本イカシマトク氏をはじめ、明治から昭和初期に白老で生まれ育ったアイヌ民族11人が遺稿やインタビュー集に残した言葉の中から収集。製作を通じ、「白老方言は本来のアイヌ語に見られない濁音の方言が多く、早くから始まっていた東北の和人との混住の影響が表れている」(大須賀さん)といった特徴も見えてきたという。
最新刊の第3巻は100部発行。アイヌ民族博物館(同町若草町)内の売店「イカラカラ」と同館入り口前の売店「高橋工芸社」、白老観光協会ホームページの「北海道白老ねっと商店」で購入できる。価格は税込み1890円。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12032301.html