北海道新聞06/16 05:00
自作ムックリを鳴らすフロリダ国際大の学生を見守るヘロン久保田雅子さん(右から2人目)
【阿寒湖温泉】米フロリダ国際大の学生が、釧路市阿寒町の阿寒湖温泉地区でアイヌ民族文化を学んでいる。民族に伝わる「助け合い精神」を学ぶ夏季講座に参加する学生で、10日から9日間の日程でアイヌコタンの人々と交流を深めている。
米国の先住民族を研究する同大非常勤講師のヘロン久保田雅子さん(76)が引率する研修プログラムの一環。久保田さんが7年前、阿寒湖温泉のアイヌコタンを訪れたのを機に交流が生まれ、昨年11月にはコタンの7人が渡米し、同大でムックリ(口琴)や踊りを披露。同大も今年、成績優秀者を対象にした夏季講座に初めて日本コースを組み込んだ。
今回参加した14人の学生は5月22日に来日。東京、札幌を巡り、今月10日から阿寒湖温泉地区に滞在し、古式舞踊などを体験。釣りや山菜採りで根こそぎ採らないというアイヌ民族の風習なども学んでいる。
14日にはムックリ作りに挑戦し、彫刻刀で竹を削って30分ほどで完成させた。4年生のルズ・ロドリゲスさん(22)は「食事や日常生活の動作に自然への感謝の気持ちが表れている。自然と共生し、お互いに助け合いながら生きていることを知り、温かさを感じました」と話した。
久保田さんは「アイヌ民族の風習は、これからの世界にとって大事なものになるのではないか」と指摘し、「実際の生活を目の当たりにできたのは、学生にとって非常に良い経験になっている」と話している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0411075.html
自作ムックリを鳴らすフロリダ国際大の学生を見守るヘロン久保田雅子さん(右から2人目)
【阿寒湖温泉】米フロリダ国際大の学生が、釧路市阿寒町の阿寒湖温泉地区でアイヌ民族文化を学んでいる。民族に伝わる「助け合い精神」を学ぶ夏季講座に参加する学生で、10日から9日間の日程でアイヌコタンの人々と交流を深めている。
米国の先住民族を研究する同大非常勤講師のヘロン久保田雅子さん(76)が引率する研修プログラムの一環。久保田さんが7年前、阿寒湖温泉のアイヌコタンを訪れたのを機に交流が生まれ、昨年11月にはコタンの7人が渡米し、同大でムックリ(口琴)や踊りを披露。同大も今年、成績優秀者を対象にした夏季講座に初めて日本コースを組み込んだ。
今回参加した14人の学生は5月22日に来日。東京、札幌を巡り、今月10日から阿寒湖温泉地区に滞在し、古式舞踊などを体験。釣りや山菜採りで根こそぎ採らないというアイヌ民族の風習なども学んでいる。
14日にはムックリ作りに挑戦し、彫刻刀で竹を削って30分ほどで完成させた。4年生のルズ・ロドリゲスさん(22)は「食事や日常生活の動作に自然への感謝の気持ちが表れている。自然と共生し、お互いに助け合いながら生きていることを知り、温かさを感じました」と話した。
久保田さんは「アイヌ民族の風習は、これからの世界にとって大事なものになるのではないか」と指摘し、「実際の生活を目の当たりにできたのは、学生にとって非常に良い経験になっている」と話している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0411075.html