先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

屏東県でパイワン族の入れ墨を紹介する特別展/台湾

2017-06-09 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2017/06/08 19:09

屏東県政府文化処提供
(屏東 8日 中央社)台湾原住民(先住民)パイワン族が居住する屏東県の来義郷は、手に伝統的な入れ墨を施した同族高齢者が多いことで知られる。現在、同県屏東市ではこの入れ墨文化にスポットを当てた特別展が開催されており、貴重なインタビュー画像や入れ墨の道具、図案などを見ることができる。
パイワン族の入れ墨は男性は胸、背中、腕に、女性は両手に施され、図案は身分によって異なる。
展示では、日本統治時代から国民政府時代にかけて、パイワン族の入れ墨が当局によって禁止され、徐々に衰退してきた歴史なども紹介される。
来義郷に入れ墨文化が残っているのは、1945年、戦後の政治空白期を利用して民族の伝統を復興させようとする気運が高まったため。これにより来義郷は入れ墨をしたパイワン族の人が台湾最多の地域となった。2013年時点、屏東県全域に残る34人のうち3分の2が来義郷の住民だったが、近年人数は減り続けているという。
屏東県政府文化処の呉錦発処長は、同処が文化部(文化省)の補助を得て同県全域で入れ墨に関する調査に着手していることと、文化財登録に向けての手続きを始めることを明らかにしている。
特別展は同処4階で9月10日まで開催される。
(郭シセン/編集:塚越西穂)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201706080008.aspx

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日本各地の美しい染織を取材した貴重な一冊「残したい手しごと 日本の染織」刊行

2017-06-09 | アイヌ民族関連
OPENERS-2017.06.08

全国の希少な染織を取材した単行本「残したい手しごと 日本の染織」(片柳草生/著)が先ごろ刊行された。
味わい溢れる草木の布
本書では、文筆家の片柳草生(かたやなぎ・くさふ)が全国の美しい染織品の現場を徹底取材。
今年、重要無形民族文化財に指定された、川に楮の繊維を晒して作る徳島の「太布」や、96歳の人間国宝・平良敏子氏が手がける、沖縄の重要無形文化財「芭蕉布」、織れる人が2名しかいないという北海道アイヌの伝統「アットゥシ織」、新潟でつくられる美しい雪晒し風景の「越後上布」「小千谷縮」など、他にも数々ある、草木から生まれる自然の織物の魅力に迫る。
その他、人間国宝・鈴田滋人氏自らが彫る精巧な木版で細やかな文様を染め表す佐賀の「木版摺更紗」や、沖縄・琉球王朝の伝統織物に、研ぎ澄まされた色彩感覚が映える伊藤峯子氏の「花倉織」など、染織作家の至極の技も紹介。
有名な染織はもちろん、日本人でもほとんど知らないような、希少な染織にも出会える一冊だ。
「残したい手しごと 日本の染織」
定価|2808円(税込)
刊行|株式会社 世界文化社
販売URL|http://amzn.asia/2HLjlFx
●内容
 アットゥシ織
 越後上布
 小千谷縮
 葛布
 薩摩絣
 紙布
 太布
 丹波布
 南部菱刺し
 芭蕉布
 花倉織
 帽子絞り
 宮古上布
 木版摺更紗
 八重山上布
 結城縮
 結城紬
 弓浜絣
 ほか、日本の素材も紹介
http://openers.jp/news/detail?i=330

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オーストラリア大使「アイヌ民族の遺骨」返還伝える(動画)

2017-06-09 | アイヌ民族関連
[ 6/8 20:04 札幌テレビ]
■ 動画をみるhttp://www.news24.jp/nnn/movie/news8816209.html
駐日オーストラリア大使がきょう、北海道アイヌ協会を初めて訪ね、オーストラリアの博物館に保管されている「アイヌ民族の遺骨」について、返還する意思があることを正式に伝えました。
北海道アイヌ協会を訪ねた駐日オーストラリア大使ー。遺骨の問題について海外の政府が外交ルートを通じて、アイヌ協会幹部と面会するのは、初めてのことです。オーストラリアの博物館には、人類学の研究目的に日本の研究者が送ったアイヌ民族の遺骨3体が保管されていて、オーストラリアの先住民族の遺骨と交換されたことが分かっています。きょうの面会で、駐日オーストラリア大使は、アイヌ民族の遺骨を返還する意思を初めて明言しました。
(駐日オーストラリア大使・リチャード・コート氏)「オーストラリアの博物館ではアイヌ民族の遺骨を返還することで合意している」
(北海道アイヌ協会・阿部一司副理事長)「慰霊施設への集約や条件などが整った。適切な地域への返還の道筋をつけたい」
(北大アイヌ・先住民研究センター・加藤博文教授)「先住民族の遺骨の問題はオーストラリアだけでなく複数の国も残っている。オーストラリアの例は(遺骨返還の)ガイドラインをつくる上で重要な一歩」
菅官房長官も会見で、返還交渉に前向きな姿勢を示しました。
(菅官房長官)「アイヌの人々の希望を踏まえつつ、政府として返還の実現に最大限努力したい」
オーストラリア側は、遺骨返還に向けて正式な申請を求めていて、今後、北海道アイヌ協会と国とで、調整をすすめることになります。
http://www.news24.jp/nnn/news8816209.html

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アイヌ遺骨返還を伝達 豪大使、知事や協会幹部と会談

2017-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/08 17:00

阿部副理事長(右)に遺骨返還に関する考えを記した文書を手渡し、握手を交わすコート大使=8日午後0時25分、札幌市中央区(中村祐子撮影)
 アイヌ民族の遺骨がオーストラリアの博物館に保管されている問題で、リチャード・コート駐日オーストラリア大使が8日、高橋はるみ知事、北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長と札幌市内で相次いで会談した。コート大使は、同国内の博物館2カ所にアイヌ民族の遺骨が3体あり、それぞれ返還する考えがあることを伝えた。オーストラリア側が返還の意思を明言したのは初めて。
 コート大使は両者との会談後、記者団に対し、二つの博物館は、北海道アイヌ協会側から返還申請してもらうことを希望していると説明。「前向きな動きはすばらしい。関係が発展することを期待したい」と述べた。阿部副理事長は返還を求める意向を示した上で「関係機関と相談しながら慎重に進めたい」と話した。
 内閣官房アイヌ総合政策室によると、駐日オーストラリア大使館から5月下旬、国立オーストラリア博物館などに3体の遺骨が保管されているとの情報提供があった。
 オーストラリア国内には、国立ビクトリア博物館が1936年(昭和11年)、同国の先住民族 アボリジニ の遺骨と交換する形で、東大からアイヌ民族の複数体の遺骨を受け取ったとの記録が残っている。東大総合研究博物館はアボリジニの遺骨の有無を明らかにしていない。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0408314.html


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七飯・木村捷司記念室 今季開館 肖像画や風景画61点 「自由な感性で見て」

2017-06-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/08 17:00
 【七飯】七飯にアトリエを構えて創作活動を続けた函館出身の洋画家木村捷司(1905~91年)の作品を展示する私設美術館「木村捷司記念室」(鳴川1)が今季の開館を迎えた。昨季から3分の2以上の作品を入れ替え、アイヌ民族の肖像画やエジプトの風景画など61点を展示しており、木村の画業を振り返ることができる。
 木村は東京美術学校(現東京芸大)で西洋画を学び、卒業後は函館に戻って創作活動を続けた。その後、七飯に自宅兼アトリエを構え、91年に85歳で亡くなるまで意欲的に絵を描き続けた。私設美術館は次男の裕行さん(70)が、自宅を改装して1993年に開いた。毎年、資料を含めた所蔵約600点の中から、一部を入れ替えながら展示している。
 作品は1階と2階に展示され、1階は海外風景がメイン。晩年に取材旅行で出かけたロシアのバイカル湖の風景画などが並んでいる。アフガニスタンの斜面に密集する土の家々を描いた「カブール街景」は初公開となる。荒々しい風景の空気感が伝わる大胆なタッチが特徴だ。
全文閲覧は電子版会員限定です。ログインまたはお申し込みの上、ご利用ください。
 2階の目玉作品は、昨年寄贈を受けた「タマサイをつけたフッチ(美幌にて)」。タマサイと呼ばれる首飾りを付けたアイヌ民族の女性を描いた15号の肖像画で、厳しい表情の中にも優しいまなざしが感じられる。裕行さんは「その人に寄り添って描いた雰囲気が伝わってくる」と説明する。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0408264.html

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JR北海道 宿泊券や乗船券当たる 22日から夏のスタンプラリー /北海道

2017-06-09 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年6月8日 地方版
 JR北海道は22日から、鉄道で道内を周遊する「夏の北海道スタンプラリー」を始める。4コースから指定2カ所と自由選択2カ所以上のスタンプを集めて応募すれば、抽選でホテル宿泊券やフェリー乗船券が当たる。
 4コースは▽知床半島などの「道東・国立公園満喫コース」▽作家の三浦綾子さんのゆかりの地をまわる「道北・三浦綾子の文学コース」▽北海道新幹線の利用も可能な「道南・北の南満喫コース」▽開拓の歴史やアイヌ文化に触れる「道央・北海道の歴史コース」。
(全文313文字)
https://mainichi.jp/articles/20170608/ddl/k01/020/169000c

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初の「笹本恒子写真賞」に宇井真紀子さん アイヌの人たちの今を写真に

2017-06-09 | アイヌ民族関連
デジカメ Watch-2017年6月8日 07:00市井康延

公益社団法人 日本写真家協会は若手写真家を対象に顕彰する笹本恒子写真賞を制定し、第1回の受賞者に宇井真紀子さんを選んだ。東京都写真美術館で公開する映画「笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ」の初日に合わせ、6月3日、同美術館会議室で記者発表会を開いた。
笹本恒子さんは1914年生まれで、今年103歳を迎える。日本で最初の女性報道写真家であり、1950年、約70名の会員で設立した日本写真家協会の創立メンバーの1人でもある。初代会長は木村伊兵衛。
この賞は、笹本さんから私費の寄付とともに女性写真家の活動に寄与する賞ができないかと協会に打診があり、立ち上げられた。写真関係者から推薦された16名の候補から、椎名誠、大石芳野、熊切圭介の3名で審査を行なった。受賞者には賞金30万円が贈られる。
アイヌの人たちとともに
宇井さんは1992年、アイヌの聖地だった北海道の二風谷地区(1997年にダムが完成し村は水没)を訪れ、以来、各地に住むアイヌの人たちを取材してきた。今年5月にはアイヌをテーマにしたものでは4冊目の写真集「アイヌ、100人のいま」(冬青社刊)を出版した。
同じ日本人の中で、差別され続けている民族がいることを知り、調べ始めた。写真家として活動を始めた時、幼い女児を抱えるシングルマザーでもあった。
「取材はいつも子連れでした。訪ねた家で、子どもが水をこぼした時、主である人は『そこに水を飲みたい人がいたんだね』と優しく言った」
同じ言葉、考え方はその後、出会ったアイヌの人からも聞くことになった。そうした生きる姿勢への敬意、共感が今も活動を続ける原動力なのかもしれないと宇井さんは話す。
取材を続ける中で、苦労した点を問われると、宇井さんは「自分がアイヌを侵略した倭人であること」がずっと引け目になっていたという。
アイヌの人たちは一方的に研究対象にされてきたことで、撮られることに対して嫌悪感を持つ人がたくさんいる。最初から撮ることはせず、自分を理解してもらった上で撮影をしてきた。
「実際は温かく受け入れてくれる人が多かったのですが、自分の中で彼らとどう関われば良いか、答えが出ないままずっとやってきました」
アイヌ民族で、国会議員も務めた萱野茂さんという方がいた。笹本さんも北海道にアイヌの村を訪ね、彼に取材しようとしたことがあった。彼が海外から帰国する日に、笹本さんは帰京せざるを得ず、会うことはかなわなかった。
この日、宇井さんは笹本さんに写真集「アイヌ、100人のいま」を贈った。そこで写された1人には故萱野茂さんの夫人、れい子さんがいるそうだ。
宇井さんはこれまで写真集、写真展などでアイヌの今を発信してきた。が、まだまだアイヌのことを知る人が少ないことを痛感し、この写真集を発案している。
アイヌの人たちは日本全国で暮らしている。この写真集は被写体となったアイヌの人から、次に撮影する人を紹介してもらってつないでいった。当たり前にあるアイヌの今を形にしたかったからだ。
モデルとなる人に撮影場所、服装なども委ねた。会ってすぐに撮影が住むこともあれば、数日、滞在したこともある。訪ねた場所は17都道府県。
制作費は当然、自前。途中で貯金が底をついき、クラウドファンディングで資金を調達した経緯もある。
「アイヌの取材はこれからも継続します。できればこの手法で1,000人を撮りたいと思っています」
受賞作品展「宇井真紀子とアイヌ」(仮称)
アイデムフォトギャラリー「シリウス」
会期:2017年12月14日(木)〜12月20日(水)
時間:10時〜18時(最終日は15時まで)
住所:東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
宇井眞紀子写真展「アイヌ、100人のいま」
キヤノンギャラリー銀座
会期:2017年6月8日(木)〜6月14日(水)
時間:10時半〜18時半(最終日は15時まで)
休館日:日曜、祝日
住所:東京都中央区銀座3-9-7
キヤノンギャラリー大阪
会期:2017年7月13日(木)〜7月19日(水)
時間:10時〜18時(最終日は15時まで)
休館日:日曜、祝日
住所:大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1階
キヤノンギャラリー札幌
会期:2017年7月27日(木)〜8月9日(水)
時間:10時〜18時
休館日:土曜、日曜 、祝日
住所:札幌市中央区北3条西4-1-1 日本生命札幌ビル 高層棟1階
市井康延
(いちいやすのぶ)1963年、東京生まれ。ここ数年で、新しいギャラリーが随分と増えてきた。若手写真家の自主ギャラリー、アート志向の画廊系ギャラリーなど、そのカラーもさまざまだ。必見の写真展を見落とさないように、東京フォト散歩でギャラリー情報の確認を。写真展の開催情報もお気軽にお寄せください。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1063961.html

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ヘイトスピーチ 対策法施行から1年 「さらなる法整備を」市民団体などが集会 東京都内

2017-06-08 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年6月8日 東京朝刊
 ヘイトスピーチ対策法の施行から1年を迎えた3日、現状と今後の課題を報告する集会が東京都内で開かれた。研究者らが法施行後も差別が残る実態を指摘し「さらなる法整備を」と訴えた。
 関東学院大の明戸隆浩非常勤講師は、法務省が自治体に示した「不当な差別的言動」の具体例を紹介。「ヘイトスピーチの認定を避ける逃げ道があり、何が該当するか議論をしていくべきだ」と話した。
 関西学院大の金明秀教授は、法務省の調査で日本に住む外国人の約4割が入居を断られた経験があるとの回答結果を踏まえ「包括的な差別禁止の法整備が必要だ」と強調した。
 対策法が保護対象を「適法に居住する日本以外の出身者や子孫」と規定していることを「不十分」と指摘したのは、東京に住むアイヌ民族の北川かおりさん(51)。「アイヌへの差別禁止も法律に明記してほしい」と求めた。
 集会は人種差別撤廃に取り組む市民団体などが主催し、約130人が参加した。
(全文399文字)
https://mainichi.jp/articles/20170608/ddm/004/040/040000c

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鼻もつぶれるほどに…米国務長官、NZでマオリ式の歓迎

2017-06-08 | 先住民族関連
2017年06月07日 15:48 発信地:ウェリントン/ニュージーランド

ニュージーランドの首都ウェリントンの首相府で、先住民マオリの長老に伝統のあいさつ「ホンギ」で歓迎されるレックス・ティラーソン米国務長官(右、2017年6月6日撮影)。(c)AFP/MARK TANTRUM
【AFP=時事】レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は6日、ニュージーランドを訪問し、首都ウェリントン(Wellington)の首相府で先住民マオリ(Maori)の長老に伝統のあいさつ「ホンギ(Hongi)」で迎えられた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3131146


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FBIが組織拡大に利用したインディアン連続殺人 アメリカ史の血塗られた暗黒部分を追及

2017-06-08 | 先住民族関連
wedge 2017年6月6日森川聡一
■今回の一冊■
Killers of the Flower Moon
筆者 David Grann
出版社 Doubleday

『Killers of the Flower Moon』(David Grann,Doubleday)
 きっとハリウッドが映画化するだろう。一読してそう思わせる迫真のノンフィクションだ。1920年代のアメリカ・オクラホマ州で本当に起きた連続殺人事件の真相に迫る。サブタイトルに「The Osage Murders and the Birth of the FBI」とあるように、インディアのオセージ族(Osage)の20人を超す人々が次々と銃や毒薬で殺され、アメリカ連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出す。

 オセージ族が住む土地は、豊富な原油を埋蔵していた。その地下資源の権利を保有するオセージ族は、油田を開発する権利を石油会社に売り巨万の富を抱えていた。その利権を狙う白人たちの手により、オセージ族の人々が次々と殺されるのだが、犯人はつかまらない。
 当時は、科学的な捜査手法が確立しておらず警察制度もまだ整備されていなかった。オセージ族の被害者の遺族たちは自費で私立探偵を雇う。しかし、私立探偵そのものが不正に手を染めるたちの悪い連中でもあり、真相は解明されない。しかも、アメリカ政府当局に陳情しても、インディアンの人権を無視する白人がほとんどだ。罪もないインディアンたちを殺した悪漢たちに正義の裁きは及ばないかにみえた。連続殺人が全米でも注目を集め始めたとき、FBIは若き捜査官を現地に送り込む。
 正確には当時、FBIはまだBureau of Investigationと呼ばれていた。組織名にFederal(連邦)がついていないことが物語るように、全米をカバーする捜査機関としての権威を確立していなかった。注目事件を解決してFBIの評判を高め連邦捜査機関としての権威を高めよう。長官のエドガー・フーバーにはそうした目論見があった。フーバーが送り込んだ捜査官たちは見事、真犯人を割り出し刑務所へと送り込む。しかし、現代に至るまで未解決の闇の部分が事件には残っている。本書の筆者は、古い捜査記録を丹念に読み込み、新たな真相も浮き彫りにする。
半ば娯楽として事件が人気に
 粗筋を書くだけでもドキドキする展開だ。本書はニューヨーク・タイムズ紙の週間ベストセラーリスト(ノンフィクション単行本部門)に、5月7日付で5位に初登場した。6月11日付でも6週連続でランクインし5位につけた。ちなみに、タイトルのFlower Moonとは、オセージ族の5月を意味する言葉に由来する。本書が追う連続殺人の最初の事件が1921年5月に起きたからだ。
 冷静に考えると、本書が描くのは、アメリカ人でさえ忘れている、アメリカ建国の歴史の暗黒部分である。北米の先住民であるインディアンたちの人権をいかに無視して領土を拡大したのかも描く。オセージ族から石油の利権を奪い取るために白人たちが手を下した残忍な犯罪の数々も浮き彫りになる。本書でも当時の新聞の表現を次のように紹介している。
 The world’s richest people per capita were becoming the world’s most murdered. The press later described the killings as being as “dark and sordid as any murder story of the century” and the “bloodiest chapter in American crime history.”
 「一人当たりの財産が世界の中でもっとも豊かな人々が、世界の中でもっとも多く殺人事件で命を落とす人々になっていた。新聞は後年、その連続殺人を『今世紀のいかなる殺人事件よりも邪悪で卑劣だ』と表現した。『アメリカの犯罪史におけるもっとも血なまぐさい一章だ』とも報じた」
 しかも当時のアメリカ社会では、オセージ族の連続殺人が注目を集めた。不謹慎な話だが半ば娯楽として殺人事件のニュースが人気を呼んだ。
 Despite the brutality of the crimes, many whites did not mask their enthusiasm for the lurid story.OSAGE INDIAN KILLING CONSPIRACY THRILLS, declared the Reno Evening Gazette. Under the headline OLD WILD WEST STILL LIVES IN LAND OF OSAGE MURDERS, a wire service sent out a nationwide bulletin that the story, “however depressing, is nevertheless blown through with a breath of the romantic, devil-may-care frontier west that we thought was gone. And it is an amazing story, too. So amazing that at first you wonder if it can possibly have happened in modern, twentieth-century America.” A newsreel about the murders, titled “The Tragedy of the Osage Hills,” was shown at cinemas.
 「残虐な犯罪にもかかわらず、多くの白人たちは臆面もなく、ぞっとするようなストーリーに熱中した。オセージ族インディアン殺害の恐るべき陰謀スリラー、とレノ・イブニング・ガゼット紙は銘打った。古き開拓時代の無法な西部がオセージ族殺人の地に今なお残る、との見出しのもと、ある通信社は全米に速報を送った。ストーリーは『とても重苦しいが、それにもかかわらず、われわれがもうなくなったと思っているロマンチックで無頼な西部開拓時代の息吹に満ちている。また、とても驚くべきストーリーだ。あまりにすごいので、現代の20世紀アメリカでこんなことが起こりうるのかと、最初は信じられないほどだ』と。『オセージが丘の悲劇』と題したニュース映画は映画館で上映もされた」
信頼できる警察が身近にない
 しかも、住民を守る警察組織は貧弱で、そもそもインディアンを守るという意識もない。20人以上が殺されて捜査に乗り出したFBIも、アメリカ全土に目を光らせる捜査機関としての権威を高めるという政治的な目的のもと動いていた。
 当時のフーバー長官の目論見どおり、FBIはオセージ族連続殺人事件を一応の解決に導く。本書では、その後のFBIについて特に解説しない。ご存知のように、フーバーは1924年から72年まで計48年にわたり長官の座に居座り、違法捜査にも手を染め、スキャンダル情報を集めて政治家や著名人たちの弱みを握り、政財界に影響力を行使したのは今では有名な話だ。
 トランプ大統領が突如、長官を解任し話題となっているFBIだが、少し昔を振り返ると、政治的な色彩が濃い成り立ちの歴史を持ち、しかも一個人が自分の地位を守るため長期にわたり支配を続けた、ある意味とんでもないガバナンス体制を持つ捜査機関だった。その歴史を見る限り、FBIを正義の捜査機関として神格化するのもいかがなものかと思う。
 信頼できる警察が身近にない当時の状況について本書は次のように記す。
  During much of the nineteenth and early twentieth centuries, private detective agencies had filled the vacuum left by decentralized, underfunded, incompetent, and corrupt sheriff and police departments. In literature and in the popular imagination, the all-seeing private eye-the gumshoe, the cinder dick, the sleuthhound, the shadow-displaced the crusading sheriff as the archetype of rough justice.
 「19世紀から20世紀初頭にかけてはおおむね、私立探偵事務所が警察の空白を埋めていた。郡の保安官や警察署は各地方任せで予算も足りず、能力も低いうえ、堕落していた。文学作品のなかや大衆のイメージのなかでも、千里眼の私立探偵は、荒っぽい正義の象徴として闊歩する保安官たちを主役の座から追い出した。また、探偵(private eye)については、the gumshoe, the cinder dick, the sleuthhound, the shadowといった呼び方も使われた」
 なお、本筋とはやや関係ない薀蓄もひとつ拾っておきたい。私立探偵のことをなぜprivate eyeと呼ぶのか次の説明で初めて納得した。
 In 1850, Allan Pinkerton founded the first American private detective agency; in advertisements, the company’s motto, “We Never Sleep,” was inscribed under a large, unblinking, Masonic-like eye, which gave rise to the term “private eye.”
 「1850年にアラン・ピンカートンがアメリカで最初の私立探偵事務所を設立した。その広告のなかで、事務所のモットー『われわれは決して眠らない』を、じっと見つめるフリーメーソン風の大きな眼の下に銘記したことで、private eyeという言葉が流布した」
 地元の保安官では信用できずに、オセージ族の人たちも最初は私立探偵に大金を払って身内の殺人事件の捜査を頼んだ。しかし、まともでない探偵も多く、真犯人を突き止めるまでにはいかなかった。
オセージ族はなぜ狙われたのか
 そもそも、連続殺人の悲劇に見舞われたオセージ族とはどういう人たちで、なぜ命を狙われたのか。本書によると、トマス・ジェファーソン大統領が1803年にフランスから買い取ったルイジアナ地域の一部に住んでいたインディアンがオセージ族だった。アメリカ政府はオセージ族がもともと住んでいた土地を明け渡すよう命じ、カンザス州南部へと部族を追いやる。しかし、そこでも白人の入植者が増え始めると、オセージ族はオクラホマ州へと移住を余儀なくされた。ところが、このオセージ族がオクラホマ州で得た定住の地には、豊富な原油が眠っていた。折からの油田開発ブームで一攫千金を狙う白人がオセージの村に押し寄せる。
 なかには、油田の利権を狙ってインディアンの女性と結婚する白人男性も出てきた。白人の夫を持つあるインディアン女性の親族が次々と殺されていったのだ。不正は殺人だけにとどまらなかった。アメリカ政府は当時、インディアンの人権を認めず、オイルマネーのおかげで世界でもっとも裕福といわれたオセージ族の人々は、自分の財産を自由に使うことが許されなかった。地元の白人の銀行家などがオセージ族の人々の後見人となり、資産を管理していた。後見人としての立場を悪用し資産を盗んだ例が多かったという。
 後にFBIが事件の真相を明るみにするのだが、村の有力実業家らもぐるとなって、連続殺人に加担していた。オセージ族に同情する白人の弁護士が首都ワシントンへ事件解決に向けた陳情に行った帰りの列車のなかで殺されるなど、犠牲者は増えるばかりだった。
 全米でも連続殺人事件への関心が高まる中、フーバー長官はFBIの捜査員を現地に送り込む。捜査員たちは地道な聞き込みや潜入捜査を命がけで決行し、有力実業家やインディアンと結婚した白人の男が殺人を計画し、地元のならず者たちが犯行に加担した実態を暴きだす。FBIは裁判でも勝利をおさめ悪人たちを刑務所へ送り込むことに成功した。
 フーバー長官の目論見は的中した。しかし、フーバーは不幸なインディアンたちのために立ち上がったわけではなかった。まだ権威の弱いFBIの評判をあげることが真の狙いだった。
 For Hoover, the Osage murder investigation became a showcase for the modern bureau. As he had hoped, the case demonstrated to many around the country the need for a national, more professional, scientifically skilled force.
 「フーバーにとって、オセージ殺人事件の捜査は、近代的なFBIを象徴する模範ケースとなった。フーバーが望んだように、この事件の捜査は全米の多くの人々に対して、国全体をカバーし、より専門的で、科学的な捜査手法を備えた捜査機関の必要性を訴えかけたのだ」
 FBIは1932年には、実際の事件を題材にしたラジオドラマの放送にも協力を始める。そのドラマの初期のエピソードのひとつがオセージ族の殺人事件を扱ったものだったという。FBIは組織のイメージ戦略の一環としてインディアンたちの悲劇を利用したのだ。逆に、それだけ利用価値があったということでもあり、オセージ族の連続殺人事件は当時、かなり社会の注目を集めていたことになる。実際、1926年に行われた裁判は話題となったようだ。
 A local historian later ventured that the Osage murder trials received more media coverage than the previous year’s Scopes “monkey trial,” in Tennessee, regarding the legality of teaching evolution in a state-funded school.
 「ある郷土史家は後年、大胆にもこう言い切っている。オセージ殺人事件の裁判は、その前年のテネシー州のスコープスの進化論裁判(進化論を州立の学校で教えることの適法性に関する裁判)を上回る、メディアの取材対象となった」
 FBIは一連のオセージ殺人事件では計24人が命を落としたとして、事件の捜査を終わらせた。ところが、本書はさらに追及を続ける。当時の捜査資料を読み解くと、そもそも全米で話題になったオセージの連続殺人事件は氷山の一角にすぎず、もっと多くの殺人が闇に葬られたままだという。取材のために現地を訪れ、オセージ族の末裔たちに会って話を聞いた筆者は、不審な死をとげた自分の祖先たちも実は殺人事件の犠牲者なのではないかという疑念を持ち続けている人々に出会う。筆者は当時の資料を読み込み、複数のインディアンの不審死にかかわった疑いがある銀行家の存在も割り出している。
 そうしたオセージ族の末裔のひとりの次の言葉は重い。
“A murdered Indian’s survivors don’t have the right to the satisfaction of justice for past crimes, or of even knowing who killed their children, their mothers or fathers, brothers or sisters, their grandparents. They can only guess—like I was forced to.”
 「殺人事件の犠牲となったインディアンの遺族たちは、過去の犯罪に対し法の裁きが下され納得する権利を持っていない。あるいは、自分たちの子供を、あるいは母を、父を、兄弟姉妹を、孫を殺したのは誰かを知る権利さえない。単にだれが犯人かを推測するしかないのだ。私自身がそうせざるを得なかったように」
 アメリカの歴史の闇の部分を切り出し、スリリングに語りながら、現在でも心に傷を抱えた人々がいることを知らしめる良書だ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/9767

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『アバター』続編、ノーム・スペルマン役ジョエル・デヴィッド・ムーアが再出演

2017-06-08 | 先住民族関連
クランクイン 6/6(火) 15:37配信
 ジェームズ・キャメロン監督の世界的ヒットSF大作『アバター』。続編4作の撮影が一気に行われることで話題になっているが、2020年12月18日(現地時間)に全米公開される予定の第2弾にノーム・スペルマン役のジェエル・デヴィッド・ムーアが再出演することが明らかになったという。Deadlineが伝えた。
 地球から遠く離れた衛星パンドラで希少な鉱物を採掘する事業に参加する人間と、先住民ナヴィ族の交流と争いを描く『アバター』。ジョエル演じるノームは人類学者で、下半身不随の元海兵隊員の主人公ジェイク・サリーと共にアバターを操作し、行動を共にする仲間といった役どころだ。
 ジョエルの再出演により、これまでに明らかになっている続投キャストはジェイク役のサム・ワーシントン、グレース・オーガスティン博士役のシガニー・ウィーバー、ナヴィ族ネイティリ役のゾーイ・サルダナ、そしてマイルズ・クオリッチ大佐役のスティーヴン・ラングとなる。
 続編のあらすじは明らかになっていないが、第2弾は水中が舞台になるとキャメロン監督は語っており、新キャストには礁の種族「Metkayina」のリーダー、Tonowari役で海外ドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』の俳優クリフ・カーティスが加わっている。
 『アバター』第2弾は来年より、ニュージーランドのウェリントンで撮影が始まる予定。
http://www.crank-in.net/movie/news/50090

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没入感を超える没入感!「アバター」4Dアトラクションは新次元の体験

2017-06-08 | 先住民族関連
エイガドットコム 2017年6月6日 07:00

ジェームズ・キャメロン監督のメガヒット作「アバター(2009)」の世界観を楽しめるテーマランド「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」が、米フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート「ディズニー・アニマルキングダム」にオープン。今回は、2つのアトラクションをご紹介します。
映画は、衛星パンドラを舞台に人類と先住民ナヴィ族の戦いを描いたSFアクション巨編。キャメロン監督と、その製作会社ライフストーム・エンタテインメント、そしてディズニーの超強力チームがつくり上げた「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」では、人類とナヴィ族の間に平和が訪れた世界を体験することができます。
最初にご紹介するのは、ボートに乗り神秘的なパンドラを旅するアトラクション「ナヴィ・リバー・ジャーニー」。色とりどりの光を放つ植物が生い茂り、ユニークな生き物たちが行き交う暗闇の中を、8人乗りのボートでゆっくりと進んでいきます。聖なる木の精が降り注ぎ、ナヴィたちの祈りの声が響き渡り、まさに秘境を探検している気分。そして、約4分半の旅の最後には、身長3メートルもの神々しい姿のナヴィのシャーマン・オブ・ソングが登場。自然とスピリチュアルな結びつきを大切にするナヴィの真髄が垣間見え、とても神聖な気分にひたれます。
そして、もうひとつが「アバター・フライト・オブ・パッセージ」。自分のアバターにリンクし、翼竜マウンテン・バンシー(イクラン)に乗り空を飛び回る4Dアトラクションです。「映画のフライトシーンを4Dにしたんでしょ」くらいに思っていたのですが、予想と期待を遥かに上回る衝撃の体験が待ち受けていました。
エントランスをくぐり、密林の景色や洞窟の壁画を眺めながら奥へ奥へと進んでいくと、修復されたRDA社の研究所にたどり着きます。そこにはなんと、カプセルにはいった実物大アバター(人工生命体)がいるではありませんか! これが時々ブルッと動いて、ものすごくリアルなんです。ディズニーが誇るクリエイター集団“イマジニア”のひとりマット・ベイラー氏は、「映画を一度も見たことがなくて、ナヴィやアバター、バンシーが何なのかまったく知らない人にも、これからどんな体験ができるのか理解してもらいたかった」と、待ち時間も楽しめるようなこだわりのデザインについて説明してくれました。実は、これらが見られるのはスタンバイ・レーンだけ。数時間待ちでも、見る価値は大アリだと思います。
その後、ファストパス・レーンと合流し、最初の小部屋に移動すると、バンシー研究の第一人者の解説映像などが上映され、1人ひとりのアバターが作成されます。自分と結構似た顔になっているから、とても不思議。そして、横20メートル、縦30メートルの巨大スクリーンがそびえる「リンク・チェンバー」に入って、アバター体験スタート。ナヴィ族ではバンシーを乗りこなせたら1人前、ということで緊張と興奮が高まります。メガネをかけ、「リンク・シート」と呼ばれる装置にまたがり、背後から安全バーが装着されたら準備完了。いよいよパンドラの大空へ出発です!
光の洪水を通り抜けたら、目の前に広がるのはパンドラの世界。バンシーのダイナミックな飛翔で、天空に浮かぶ山から壮大な海、ジャングル、そして洞窟の中へと自由自在に宙を駆けめぐります。途中では、空の王者トルークに遭遇して危機一髪なんて場面も。上下左右180度ずつ、視界いっぱいにクリアな美しい映像が広がり、場面ごとに香りも変わります。風を切りながら急降下していくような感覚はもちろん、バンシーの鼓動や息遣いまで感じられるんです。締めくくりは、夕日が沈む海でクジラのような巨大生物がダイナミックに大ジャンプ。リンクが解除されて現実の世界に戻っても、余韻にひたりっぱなしです。臨場感を超えた臨場感。没入感を超えた没入感。3D革命を起こした映画のさらなる進化に大興奮でした!
映画ファンの皆さんは、2020~25年に公開される続編4部作を待ちわびていることでしょう。同アトラクションでは、映画に登場しない場面が盛りだくさんだったので、「もしかして、続編の予告だったりして?」なんて期待も。ところが、ベイラー氏には、「続編のヒントが映っているかって? それは映画を見てからのお楽しみですよ」とサラリとかわされてしまいました。うーん、ますます気になる! キャメロン監督が夢に見た世界を実際に肌で感じ、体験できる「パンドラ:ザ・ワールド・オブ・アバター」とそのアトラクション。こだわり抜かれた世界観とクオリティに、きっと誰もが圧倒されるはずです。
http://eiga.com/news/20170606/4/

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アイヌ遺骨、豪から返還へ=政府が交渉開始

2017-06-08 | アイヌ民族関連
時事通信社 2017年6月5日 17時46分 (2017年6月5日 23時57分 更新)
 菅義偉官房長官は5日の記者会見で、アイヌ民族の遺骨がオーストラリア国内の博物館で保管されていることが分かり、豪政府と返還に向けた交渉を始めたことを明らかにした。実現すれば、外交ルートを通じたアイヌ民族の遺骨返還は初めてのケースとなる。
 菅長官によると、在京豪大使館から、「遺骨を保管している」との情報提供があった。豪州以外では、ドイツなど欧米数カ国でもアイヌ民族の遺骨が保管されていると指摘した。
 遺骨は研究目的で日本から海外へ送られたとみられる。日本国内の研究機関などでも保管されており、政府はアイヌ団体に返還する方針を示している。 
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20170605/Jiji_20170605X430.html

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白老象徴空間、開設千日前を記念 来月29日に5千発花火

2017-06-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞2017/6/6 07:00
 【白老】アイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」の開設千日前となる7月29日に、5千発規模の花火大会が白老港で開かれることになった。「2017元気まちしらおい港まつり」(同29、30日開催、実行委主催)の一環で、同まつりの企画委員会が5日、開催を決めた。
 19回目の同まつりは毎年、約千発の花火大会を行っている。今回、国立アイヌ民族博物館などポロト湖畔に整備される象徴空間のオープンが20年4月24日に決まり、花火大会を通して開設を町内外にPRしようと、規模を拡大することにした。
https://this.kiji.is/244583687935477245?c=110564226228225532

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政府、アイヌ遺骨返還で交渉へ 豪の博物館から

2017-06-08 | アイヌ民族関連
共同通信2017/6/5 19:17
 日豪両政府は、オーストラリア国内の博物館に保管されているアイヌ民族の遺骨3体の返還に向け近く交渉入りする。菅義偉官房長官が5日の記者会見で明らかにした。駐日オーストラリア大使が8日にも北海道アイヌ協会の代表者と札幌市内で面会し、遺骨の状況などを説明する。日本政府は協会と協力しながら返還交渉を進める方針だ。
 アイヌの遺骨は海外の研究者が戦前から人類学の研究目的などで集め、米英独でも見つかっている。返還の流れが広がりつつあり、ドイツの学術団体も今年、保管しているアイヌ遺骨1体を日本側に返すと決めた。
https://this.kiji.is/244404826038224380?c=39546741839462401

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