北海道新聞 06/05 17:00、06/05 17:15 更新
アイヌ民族の遺骨がオーストラリアの博物館で保管されている問題で、北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長とリチャード・コート駐日オーストラリア大使が、8日に札幌市内で面会することが分かった。在日オーストラリア大使館は内閣官房アイヌ総合政策室に対し、博物館2館が計3体のアイヌ民族の遺骨を保管していることを伝えた上で、返還する意向を示しているという。
面会に向けて阿部副理事長は「(オーストラリア政府には)アイヌの遺骨が保管されることになった経緯について詳細に調査して説明してほしい」と話している。
内閣官房アイヌ総合政策室によると、在日オーストラリア大使館から5月下旬、国立メルボルン博物館で2体、国立オーストラリア博物館で1体の計3体の遺骨が保管されているとの情報が提供されたという。コート大使は8日の面談で、保管状況のほか、遺骨の返還などについて説明するとみられる。
オーストラリアのビクトリア州立の各博物館を統括する「ミュージアム・ビクトリア」によると、国立ビクトリア博物館が1936年(昭和11年)、北部準州の先住民族 アボリジニ の遺骨と交換する形で、東大からアイヌ民族の複数体の遺骨を受け取ったとの記録が残っている。
東大総合研究博物館はアボリジニの遺骨について「調査しているかどうかもコメントできない」としている。
アイヌ民族の遺骨を巡っては昨年夏以降、ドイツや米国、英国でも相次いで判明。政府もドイツで遺骨の状態や収集の経緯に関する現地調査を行っている。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0407171.html
アイヌ民族の遺骨がオーストラリアの博物館で保管されている問題で、北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長とリチャード・コート駐日オーストラリア大使が、8日に札幌市内で面会することが分かった。在日オーストラリア大使館は内閣官房アイヌ総合政策室に対し、博物館2館が計3体のアイヌ民族の遺骨を保管していることを伝えた上で、返還する意向を示しているという。
面会に向けて阿部副理事長は「(オーストラリア政府には)アイヌの遺骨が保管されることになった経緯について詳細に調査して説明してほしい」と話している。
内閣官房アイヌ総合政策室によると、在日オーストラリア大使館から5月下旬、国立メルボルン博物館で2体、国立オーストラリア博物館で1体の計3体の遺骨が保管されているとの情報が提供されたという。コート大使は8日の面談で、保管状況のほか、遺骨の返還などについて説明するとみられる。
オーストラリアのビクトリア州立の各博物館を統括する「ミュージアム・ビクトリア」によると、国立ビクトリア博物館が1936年(昭和11年)、北部準州の先住民族 アボリジニ の遺骨と交換する形で、東大からアイヌ民族の複数体の遺骨を受け取ったとの記録が残っている。
東大総合研究博物館はアボリジニの遺骨について「調査しているかどうかもコメントできない」としている。
アイヌ民族の遺骨を巡っては昨年夏以降、ドイツや米国、英国でも相次いで判明。政府もドイツで遺骨の状態や収集の経緯に関する現地調査を行っている。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0407171.html