北海道新聞 09/26 21:51
上川管内美瑛町在住で「写真甲子園」(上川管内東川町や北海道新聞社でつくる実行委主催)の審査員を務める写真家中西敏貴さん(49)が、自然の「気配」を表現した写真展「カムイ」が、東京・品川駅に近いキヤノンギャラリーS(港区)で開催されている。
会場の作品は抽象画のよう。だが、よく見ると木々を映す水紋や積雪の陰影が描く模様など、風景写真の一部だと分かる。8年前に大阪から美瑛町に移住した中西さん。きれいな風景への興味は徐々に失われ「自然の中で暮らすうちに、内側にいるから感じる『気配』を写真にしたくなった」。
見えない「気配」を表そうと撮影を続けていると、森羅万象にカムイ(神)が宿るとするアイヌ民族の考え方に共感するようになったという。「アイヌでは疫病のこともカムイと呼ぶ。自然と人との関係を見つめ直すことでウイルスとのつきあい方もみえてくるのかもしれない」と話す。10月31日まで(日祝休)。午前10時~午後5時半。入場無料。(藤井泰生、写真も)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464374
上川管内美瑛町在住で「写真甲子園」(上川管内東川町や北海道新聞社でつくる実行委主催)の審査員を務める写真家中西敏貴さん(49)が、自然の「気配」を表現した写真展「カムイ」が、東京・品川駅に近いキヤノンギャラリーS(港区)で開催されている。
会場の作品は抽象画のよう。だが、よく見ると木々を映す水紋や積雪の陰影が描く模様など、風景写真の一部だと分かる。8年前に大阪から美瑛町に移住した中西さん。きれいな風景への興味は徐々に失われ「自然の中で暮らすうちに、内側にいるから感じる『気配』を写真にしたくなった」。
見えない「気配」を表そうと撮影を続けていると、森羅万象にカムイ(神)が宿るとするアイヌ民族の考え方に共感するようになったという。「アイヌでは疫病のこともカムイと呼ぶ。自然と人との関係を見つめ直すことでウイルスとのつきあい方もみえてくるのかもしれない」と話す。10月31日まで(日祝休)。午前10時~午後5時半。入場無料。(藤井泰生、写真も)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464374