『あの子の秘密』村上雅郁を読みました。
先日、事業部でおこなった秋の一日講座に、村上雅郁さんが来てくださり、ひと言、会場にもお話してくれました。28才。会場を見まわして、女の人ばかりですねと、わたしたちには当たり前のことをめずらしそうにいっていました。
そういう出会いもあったので、これは読まねば!と思っていました。
ガールズ TO ガールズ 友情のものがたり。
けど、ただの友情ストーリーではありません。繊細、傷つきやすく、殻にとじこもったり、また、人を傷つけたらどうしようと思ってためらってしまったりと人の心を大切にするやさしさのものがたり。おもしろいです。
主人公はふたり。明來と小夜子。どちらにも秘密があります。
ぱっと見は明るく友だちづくりが上手な明來は、さわると心が見えるという秘密。
そして、小夜子には自分だけ見える黒ねこがいるという秘密。
このふたつの秘密をここで書いたのは、ネタバレではないと思います。帯にも書いてありますから
ただ、そんなふたりがどうやって、近づいていくか、心の鎧をといていくのかが読みどころ。
いくつもの伏線。たくみに用心深くはっています。
それがからみあって、ほどけつつ、また、はなれて、でも最後にうまくあわさって・・・と、読後感はとてもいいです。
若い男性なのに、どうしてここまで女性の心がわかるの?とおどろかされました。
ぜひ、読んでみてください。エメラルドグリーンの瞳に魅了されます。