濱野京子さんの新刊を読みました。
長いタイトルです。主人公は本が大好きな達輝。学校では目だたないけど、アリスクラブでは大活躍。小学校高学年の本好きの子が集まる会員制のクラブです。
この設定がいいですよね。本好きの人が自由に語り合える場があれば、本はもっと読まれると思います。
運動が好きな子は、サッカーやったりバスケやったりするから、もっと本を読んだ子が発信する場があってもいいのでしょう。
さて、達輝は、図書館で新しい友だちと出会います。そして、本をさがしてとたのまれます。でも、その本は、ぼんやりとしかおぼえていないというのです。本は見つかるのでしょうか?
出てくる本が知っているものが多くて、それも楽しくて、一気に読みました。
濱野京子さんは、実にたくさんの本を読んでいる作家だと思います。本のチョイスが幅広い。
『盗塁王』がでてくるところもいいなー。これを知りたい人は、『ビブリオバトルにようこそ』も読んでください。
このあかね書房の濱野京子さんのシリーズは、森川泉さんが絵を担当。なんと、作家・森川成美さんのおじょうさんです!
親子で同じ業界で活躍ってちょっとすごい。
今回もすてきな絵でした。表紙のバックの木もいいですよね。
今、図書館が舞台だったり、本をすすめたりする物語がちょっとブームだったりします。
わたしも、本をテーマにしたアンソロジーに書かせてもらいました。来年、早春に出る予定。これは、『なみきビブリオバトルストーリー』の出版社、さ・え・ら書房が企画したものです。ちょっとおもしろいものになっています。
今、そのアンソロジーの最期のしあげで悩んでいるところ。
どこまで書くか、なにを書かないで伝えるか。
書きすぎてしまうほうなので、用心しないと。