今日から三月。けど、ぜんぜん実感がわきません。家にいることが多いせいか、だらっとしてしまいます。
ただ、28日の銀行はすんごく混んでいて、ああ、月末なんだと、これは実感!
さて、濱野京子さんの新刊を読みました。
濱野さんからコロナを題材に作品を書いたようなことは聞いていて、楽しみにしていたのですが、それでも読んで驚きました。
近未来、コロナがおさまったあと、別のウィルスが広まっているという前提の近未来小説。
オンラインでしかつながれない友だち。それが普通だと思う生活。
その時代の子になりきって、その子たちの不安、楽しみ、希望を描いています。
新しいなーっと思いました。こういう題材できたか!って衝撃をうけましたよ。
世界中のパンデミックでテレワークなどの浸透は八年から十年かけておこなうことが、去年一度におしよせたとか。
そんなこんなで時代とか考え方とか大きく変化していきます。
当然、子どもたちの世界も変わっていくので、昔ながらの当たり前が、今、非常識になることも。
でも、子どもにとっては、その時代しかしらなければ、そこが世界のすべて。
それを忘れないようにしないとね。
そんなことを考えながら、読みました。
読み物としてはストリートダンスをする小六の女子たちの話でとても楽しいです。
あれ? 濱野さん、ダンス、するの?って思うくらい自然にダンスのステップがもりこまれています。
恋心もでてくるし、なにより、バーチャルトリップとか、未来におこりそうなことをリアルに書いてあって興味深い。
また、濱野さんといえば、3月、ギャラリートークもなさるとか。
ハックルベリーブックス 奥山
「中村医師・緑の大地計画」写真展に関するものです。活動家としての濱野京子さんをしる、貴重な機会かもしれません。