芥川賞を読んだ
出版社サイトからお借りしたこの表紙、すごいですよね。半分以上の帯!
とても売れているそうです。本屋でもこのピンクの表紙がとても目だちます。
さて、内容は、文章で読ませる作家なのかと思いました。心にまとわりついてくるような、印象にのこる文体。
推しを応援することが、自分の背骨だといいいきる主人公。
他のことでは、社会とうまく適応できない。しかし、推しを応援しているときは、生きてることを実感できる。このために生まれてきたような気までするという。
これを読んで、いっぱいいた嵐のファンはどうしているだろうかと思いました。
わたしでも、VS嵐が終わってしまって、VS魂になり、なにか違うなとさびしく思っているのだから、推しのひとはいかばかりか。
けど、一方、わたしはこれほどまで熱烈にお金も気持ちもつぎこんで「推す」という行為ができない人間なので、ちょっとピンとこないところもあります。自分のまわりの家族よりも大事な推し。そこまで好きになれる、のめりこめるって、けっこう、うらやましいかも。
話は変わってBSドラマ『ナイルパーチの女子会』も続けてみています。前もいったけど、見終わった後、どよーんと重苦しい気分になります。人間のいやな部分をさらけだすようなドラマなので。いいあいとかが多いわけではありません。静かに、それをやるんです。なんかちょっとつらい。けど、続きが楽しみで見てしまう。そして、どよーんとした気分に陥り、飲むビールがおいしい!
このドラマを見て、執着という言葉がうかびます。ここまで、だれかを気にする気持ちがよくわかりません。そう、推すのも執着。わたしは執着できないたちなのかもしれません。あきっぽいのかも。
ナイルパーチの女子会では、SNSの存在でその執着が過剰にできてしまう。SNSがなかったら、出会えなかった人と出会い、その人の日常を監視し出会ってしまう。うーん、恐ろしい。巻き込まれたくない。けど・・・。
ドラマを見終わったら、本を読みだそうと思っています。