赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『泥』 ルイス・サッカー作 千葉茂樹・訳

2018-09-18 08:56:17 | その他
出そうで出ないは、きもだめしのオバケではなくて・・・・・・、わたしの新刊です。
もう少し・・・、待っている時間が楽しいのだけれど。

さて、連休、文句なくおもしろい本を読みました。
これまでにないタッチの近未来パニック小説です。ミステリー仕立てになっていて、どうなるんだろうと、ハラハラしながら一気よみしました。爽快でした。最後、こうでなきゃ!と溜飲が下がる思いがします。



作者のルイス・サッカーはすごい作家ですよね。
代表作の『穴』は世界中でベストセラー、映画にもなったそうです。また、違うタッチの『ウェイサイド・スクールは今日もへんてこ』も
とてもおもしろい。

今回は、ゾゾゾーとこわくなる展開です。自分ならタマヤのように行動できるかと問いかけながら読むでしょう。マーシャルの気持ちもよくわかります。とんでもないことが起こるのですが、不自然でも突飛でもなく、これから先、起こりうることのように感じて、それが一番こわい。

人物の造型もみごとなのですが、伏線のはりかたがとくにうまい。ああ、それがここにつながってきているのか、ってわかって、そうか!とうなります。物語りのおもしろさってそこですよね。
また、ルイス・サッカーの作品、読み直そうと思いました。

次にビブリオ・バトルに参戦することがあったら(まだ予定はないのですが)この本を持っていこうかな。

最新の画像もっと見る