赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

タイムストーリー『おいしい一時間』

2016-03-05 09:48:11 | その他
会報部で一緒のみとみとみさんが、アンソロジーに作品が載り、送ってくれました。

これは、児文協の編集委員(加藤純子さんら四人)が人選・編集協力し、偕成社が出版元です。

とくに児文協は、新人の発掘のためにと、公募枠を設けることをお願いしました。
すでに発刊のタイムストーリーのすてきな装丁から人気が高く、集まった公募数は大変多かったようです。

みとみさんの作品『ゆうまのエンブレム』は、その激戦の中、選ばれたもの。
一時間がしっかりいかされたストーリー。兄弟の口ではよくいわなくても、相手を思いやっているようなあたたかさ、うまく書かれている佳品です。

同人「ばやし」の人たちの意見や編集者さんと相談して、何度も書き直したとか。
その成果は十二分にでていると思いました。

また、他の作品では、ポルトガルでは鳩時計でなく、ニワトリ時計があるという知識をいかしてかかれた田部さんの『ニワトリ時計』など、おもしろく、感心して読みました。

タイトルの『おいしい一時間』は村上しいこさんの作品。
ちょっとこわいです。

ほろっとしたり、ぞくっとしたり、ハハハと笑えたり、アンソロジーは一箱にいろんな味がはいっている、チョコレートみたいで、楽しめます。
長いものは苦手って子どもでも、読めるので、読書の入口にぴったり。

今年発売された五巻では、児童文学からだけでなく、いろんな作家に声をかけたそうです。
好きな作品、好きな作家がきっと見つかるシリーズ、タイムストーリー、ぜひ、読んでみてください。

わたしは、このシリーズは残念ながら関わることができませんでした。
ただ、夏に某社から出る、アンソロジーには、声をかけてもらいました。
今、そのゲラのチェックの最中です。
こちらも、児文協が編集協力したもの。
なかなかの作家が集まったようです。
どの巻になり、どの作家といっしょなのか、まだ、わかりません。
出来上がってそれがわかるのが、すごく楽しみです。









西荻ひなまつり

2016-03-03 08:57:40 | その他
明日は桃の節句です。日差しはまさに春。
鈴木出版ホームページに月刊絵本『おりがみおひなさま』を載せてもらいました。
よかったら、見てください。


この絵を描いてくれた画家さん、たごもりのりこさんは、以前、西荻窪のへビイドールという骨董やさんで店員さんをされていたそうで、骨董が大好きで古い物の知識もあるそうです。

それで、一度、西荻窪に行ってみたいと思っていました。
娘のラムネが付き合ってくれたので、昨日の夕方、西荻窪散歩をしました。
西荻窪は、今「西荻ひなまつり」といって、街中にひな人形が飾られています。骨董やさん、古本やさん、個性的な小さなお店がたくさんある、散歩にもってこいの街です。
まず、駅で迎えてくれたお雛様。


小さくてかわいい!豆雛です。
御殿飾り 

あと、いくつも見て、最後にトトロの木。けやきです。
住民の署名で生き残った大木。夕日の頃できれいでした。
こんな木を残してしまうなんて、「なみじゃない杉並」という杉並区の住民、熱いです。

ただ、ヘビィドールのお店は閉店して、片付けていました。人気店を締めてしまうのは、お店がやっていけないからでなく、親の介護がからんでいるようなことを聞きました。
ぎくっ。
人ごとではありません。

最後にファミレスに行きました。
となりの美人高校生のペア。クラスのカースト制について語っていました。
「あの子より、わたし、カースト上だよね」
「カースト下なのに威張っていて、むかつく」
そんな会話に背筋が寒くなりました。
本当にカーストって言葉は広まって、平気で使っているんですね。
メディアの責任は重いぞ。
また、本を書く身としても考えてしまいました。