「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

DECAA(デッカ)のリボン型ツィーター

2017年03月28日 | オーディオ談義

どうやらオーディオの好みも周期があるようで、仰々しい低音を敬遠するようになってから3年ほど経つが、それに反比例するかのように中高音域にはウルサくなった。

透明感がある、瑞々しくて麗しい、繊細かつ美しい艶に満ち溢れた高音域を求めて連日悪戦苦闘しているが、オークションでも日頃から「高品質のツィーター」のアンテナを張っていたところ、いきなり目に飛び込んできたのが「デッカのリボン型ツィーター」だった。

デッカといえばEMIと並んでイギリスを代表するレコード会社だが、その名前を聴いただけで古い音楽ファンにとっては一流の演奏者と優れた音質の記憶がすぐに蘇り、思わず胸が震えてしまうほどの存在感がある。

記憶の中にはウッスラと、どなたかの「デッカのツイーターの素晴らしさ」を謳った記事が残っている。

入札する前に二人の仲間に相談したところ、「DECCAの製品は見た目も音も良いですよね。私も一時はデコラに憧れました。レコードに関しても録音・プレス共にビカイチで、DECCA社は正にイギリスの良心と言えるでしょうね。」

もうお一方は「滅多にオークションに出ない稀少品ですよ。よくぞ見つけましたね。〇〇さんの代わりに私が入札したいくらいです。」と一押し。

リボン型といえば1年ほど前に最高級ともいえる国産某社のツィーターをゲットしたが、鳴らし方の工夫が足りなかったせいもあろうがとうとう音色が気に入らず、オークションで売り払ってしまった。ただし、購入価格よりも高く売れたのがご愛嬌だった(笑)。

さて、デッカのツィーターのオークションでの画像と解説はこうだった。

             

・DECCA DK30R(ペア)を出品いたします。

・付属品等:写真の本体+ホーン2本と元箱です。

・動作状態:出品前、5000~2万Hzのサイン波をスイープして入力してみましたところ、「チィー」という音が2本とも歪む事なく綺麗に出ました。

・外観:ヤニ汚れ、たばこ臭はございませんが、経年による小傷、薄汚れはございます。ドライバー本体とダイヤフラムの外観は、大変綺麗です。

・動作保証等:40年ほど経っている古い製品になりますので、保証はございません。

これまで20年近くネットオークションにハマってきたがデッカのリボン型ツィーターは初対面である。思わずヤル気にスイッチ・オン(笑)。

すぐに出品者に質問。
 

「ご教示ください。 リボン型は一般的に能率が低いのですが、デッカはどのくらいでしょうか。」

すると、

「リボン型でも一般的に能率は90db以上あるのが普通ですが、ホーン型、ドーム型のトゥイーターに比べ、刺激音が無く、聴感上、聞こえていない様な音が出ますから、能率が低く感じるのだと思います。DK30Rですが、大きなホーンが付いていることも影響してか、一般的なPIONEER、フォステクス等の能率90dbを超えるリボン型より音は大きく聞こえます。」

具体的な数値、たとえば「98db」とかの数字が欲しかったのだが、ま、いっか~。


さっそくデッカの「相場」の情報収集に取り掛かってオーデイオ機器の中古品販売で有名な「〇〇堂」さんの販売履歴を調べてみると「〇〇万円」で「ソールドアウト」だった。

高っ!

程度もまあまあだし、この7割程度で手に入れば上出来だと踏んで上限価格を設定。

そして、おそらく熱心さに神様が微笑んでくれたのだろうか、何と「〇〇堂」さんの5割以下という信じられない価格で無事落札(笑)。

ただし、喜ぶのはまだ早い、とにかく現物を見て、そして鳴らしてみなければ手放しで喜べない。

品物が届いたのは23日(木)の19時頃だったが、運動ジムで疲れ果てているのでもうダウン寸前。梱包を解く気力も失せてバタンキュー。いくらオーディオ好きといっても睡魔には勝てない(笑)。

翌日はヤル気満々、朝一でセットに取り掛かった。きちんと音が出るのか、左右の能率差がどのくらいあるのか不安と期待が交錯する中での音出し。

はじめにパイオニアのDIVIDING NETWORK「DNー6」(2ウェイ:クロス4000ヘルツ)を使ってみた。
        

フィリップス(口径30センチ)との組み合わせだったが、これは残念なことにアウトだった。能率に大きな差がありフィリップス(100dB)の方が断然高過ぎて音のバランスが悪い。

しかし、きちんと音が出ることが分かってほっと一息。

今度はまったく違ったやり方でアプローチ。

まずフィリップス側のSPコードにムンドルフ(ドイツ)のゼロ抵抗コイル(0.15mH)を挿入して「9000」ヘルツ(6db/oct)あたりでハイカットする。

その一方、デッカの方のSPコードにはウェスタンのブラック仕様の「オイル・コンデンサー」(2.19μF)を挿入して「9000」ヘルツ(6db/oct)あたりでローカットする。

したがって、システムは2ウェイ方式により2台のアンプを使うことになる。

周波数帯域(~9000ヘルツ)

プリアンプ(出力2系統のうち1系統使用) → パワーアンプ「PX25シングル」 → 「フィリップス」

周波数帯域(9000ヘルツ~)

プリアンプ(出力2系統のうち1系統使用) → パワーアンプ「171シングル」(インターステージトランス入り) → 「デッカ」

              

出てきた音を聴いて思わず息を呑んだ!!!

以下続く。
 

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