☆ 東北大震災の影響
音が出なくなったスピーカー(SP)ユニットのアルテック403A(口径18cm)を修理してもらうため、岡山県の専門店に送付したのが先々月の4月28日。
この専門店にはこれまで、あの調整の難しさで知られる「アキシオム80」を2本修理してもらった実績がある。
しかし、(403Aを)送付した後はウンともスンとも音沙汰なし。
「一体どうなっているんだろう?」と腹立ち紛れに電話したのがその1ヵ月後の5月30日。
「いやあ、やっと修理が終わりました。東北の大震災のせいでSPの修理が殺到しました。関東のほうが手一杯になりその影響がここにも押し寄せて来たようです。目が回るような忙しさです。
2本のユニットともに断線でした。音が出ないはずです。きれいに直しておきましたので(修理代金の)代引きで送付します」
とのことで、やっとひと安心。
それにしても東北大震災の影響がオーディオ戦線にまで拡大しているとは意外だった。
もっとも、SPを修理して音楽を聴こうという被災者はまだまだ余裕がある方々なのかもしれない。
それはともかく、つい最近、海外のオークションで落札した403Aも無事到着したのでこれで4ペアが集結。
メドがついたのですぐに馴染みの業者に来てもらって、かねて計画していた403Aが3発入るSPボックスの製作を図面とともに依頼した。
ついでに、大きな脚立を持ってきてもらって羽毛の詰まった吸音材を天井の梁から吊るしてもらったので一挙両得。
色物のハンカチで作った吸音材にするとさすがに目立ちすぎてカミさんから”ワーワー”言われそうなので、天井と同じ色の白い袋で作った吸音材にした。
(吸音材を)作る手間と時間に比べて音がどのくらい良くなるのかハッキリしないがまあ、悪くなることはないだろうという希望的観測。
早速、試聴してみたが心なしか音響空間がひときわ静かになって大きくなったような気がするもののこれは「欲目」というものかな~。
しかし、「お父さんは暖かくなるといつも”おかしなこと”をするねえ」というカミさんと娘の”陰口”が唯一の懸念材料!
☆ 台風2号の影響
5月29日の日曜日は湯布院のAさんと福岡市西部にお住まいのオーディオマニアのお宅を訪れる予定にしていた。
3週間ほど前から楽しみにしていたもので、その方はオーディオ歴も長くAさんと同じように、あの巨大なウェスタンの15Aホーンを鳴らされている超マニア。
久しぶりに我が家の「細身の音」とは違ったスケール豊かな音に接して「耳の保養」をしようと楽しみにしていたのだが、何と非常に強い台風2号が先週末になって急に接近してきた。
よりによってこんなときに季節はずれの台風が来なくてもいいのに~。
それも日曜日の午後に九州に一番近付くという。別府~湯布院間は道路が舗装されているとはいえやはり危険な山道であることに変わりはない。
強風や大雨により突然大きな石や木が転げ落ちてきたり、道路の崩壊もあったりするのでユメユメ油断できない道。
非常に残念だが「命あっての趣味」なので福岡行きを断念することにして、当日早朝になってAさんに連絡。
Aさんは「台風なら仕方がないですね」と快諾され、「一人で行きます」とのこと。
台風通過後のことだが、結果的には強引に出かけてもよかったような微妙な判断だったがもう後の祭り。
気になるので翌日の月曜日になってAさんに連絡して試聴の結果を問い合わせてみた。
「素晴らしい音でした。アキシオム80が好きな○○さん(自分のこと)が好きそうな音ですよ。ブンッという軽く弾むような低音のもと、15Aを繊細な方向で鳴らされていました。
聴きやすくて疲れない音で、結局10時半頃から15時半までぶっ通しで聴かせてもらったくらいです」と絶賛。
ウ~ン、こうなると千載一遇のチャンスを逃したようで残念無念。
「近いうちにもう一度行く機会はありませんかね~」と未練たらしく追いすがってみた。
「そうですね。しかし、6月から高速道路の料金が元通りになって高くなるのはほんとうに困ります。政府(民主党)は口当たりのいいことばかり言って、まったく”でたらめ”です。」
同感!