私の移動運用中にスズキの2KWの発電機は岐阜県の笠松町でエンジンが回るも発電しない故障に成り現場で調べたが電圧調整回路(ブラックボックス)の故障だった。機種が古くメーカーからの部品供給不可の為、修理を諦めた。何時の日かジャンク品が有れば息を吹き返させたいと思っている。此の時の発電機故障後のバッテリーでの移動運用で苦労したので其の後に電源回りは可也強化した。
その後、ヤマハの新品では無いが倉庫に眠っていた1.4KWの発電機を20000円で購入、現在移動に使用している。この発電機は箱には入っていなかったが多分回していなかった様でタンクの汚れや外装部分に擦り傷さえ無くマフラー口が全然汚れていなかったが我家で30分回したらマフラーの網目に黒い色が付いたので多分、衝動買いして使用する機会が無かったのだろう。前のスズキの発電機と比較して一回り小さく重量も10Kg軽く28Kgだった。
ただ良い事ばかり出なく100V出力の調整が電気回路(ボリューム)で調整出来なくキャブの燃料側で調整(固定式)その為に本体にAC電圧計が無い事とDC出力端子が無い事だ。対応策としては車内の無線机の前に交流電圧計と電流計を取付け最大負荷である電子レンジ使用時に発電機のキャブの流量調整で100Vに合わせている。無線機器の操作時は負荷が軽いので100Vが少し高く出るが無線機器は全てインバータータイプのDC電源を使用しているのでAC入力電圧が10V位変化しても出力電圧は(13.8V)は殆んど変化せず十分に吸収対応出来ている。直流出力端子が無い事は私の場合は使用しないので何ら問題無い。バッテリー充電を発電機の前でする事も無いしピョンピョン二世号のバッテリーは155G51を2個搭載しているので充電突入電流は100V側の電流計で数分間10A位流れるのでバッテリーへの充電電流は最大70Aを越している事になる。発電機の直流端子にバッテリーを接続するとどうなるか?考えるまでも無い事だ。
此の発電機の最大の欠点は、発電中のノイズで垂直系のアンテナを使用時、受信にかなり影響が出る。車と発電機の距離や方向により実に様々な症状の受信障害(ジャミングの様な信号で起こる)が発生したりしなかったりする事だ。当初は電波の伝搬上の問題と思っていた。原因はなかなか解らなかったが色々な実験の結果、判明した。ヤマハの低価格層(標準機)にはノイズ・フィルターが付いていないのだ(オプション扱い)購入の際、前記の様な事情で取り扱い説明書が無く気が付かなかった。その後、他のメーカーのフィルターを入れ良くなっているが完治してはいない。私の運用はフルサイズの逆Vでの運用が大半なのであまり不便を感じていない。(水平系では症状は確認出来ていない)
この発電機のトラブルは無かったが今回、沖縄九州方面の移動で、エンジンが二度程掛らないことが有った。原因は点火プラグが燃えカスでショートされ火花が飛ばなかった事だった。信じられ無い事だが購入した時、確認したエアフィルターが消え失せ無くなっていた スポンジが風化し微粒子になり燃料と混ざって燃焼室に吸い込まれ燃焼し燃焼カスがプラグに付着したとしか考えられない。燃料も調べたが水が入っていたり不良燃料の可能性も無かった。フィルター交換後は現在まで問題なく正常に動作している。
一般のアマチュア無線移動局と比較するとバッテリーや発電機が大きいと思われるかもしれないが長期の移動の場合、何が故障しても運用が継続出来なく成るので此の余裕が必要である。
私が移動運用を始めて3年に成るが最初はスズキの2Kwを使用していた これは中古品をオークションで手に入れた 所謂、パイプ型発電機で17000円で手に入れ自分でメンテした。形はボロボロだったが約2年間、私の最初の北海道(1ヶ月)昨年の長野、東北、北海道(2ヶ月半)移動で頑張ってくれたが、帰路の岐阜県羽島郡笠松町で命尽きた。この発電機は時々機嫌を悪くしたが(エンジンが掛からない)殆どキャブの分解掃除で直った。
1回目は燃料タンク内の錆状の物がキャブで詰まり燃料が流れなかった事が原因だった。この時は現地で応急処置、帰ってから取外し分解掃除した。
それ以外はキャブに水が入って燃料が縁切りされてエンジンが掛からない症状
3回程、分解掃除をしていたが何回か経験するとキャブの下のタンクの底にネジが有るので其れを開けてしばらく垂れ流すと直る(燃料コックは閉めた状態)この燃料に水が入る原因がなかなか解らなかったが?私の場合は、燃料タンクの口金の所が何か加重が掛かり少し沈んでおり運用途中から大雨が降ると燃料キャップの窪みに溜まった水が表面張力で入った様だった。(給油中に毀れたガソリンが他に流れない様に窪みが有るのだが口金が下に凹んだ分だけ高低差が無くなり 雨天時に窪みに溜まった水が悪さをしていたのだった。)其れ以外の思わぬトラブルとしてオイル検知ランプは点灯しないがエンジン音の調子が変化したり1時間とか2時間位は回るが時々エンジンストップする現象の場合(掛けると直ぐ掛かりしばらく発電する。) この場合は或るOMさんから教えて頂いたのだが迷わずオイルを交換してみる。
教訓
インバーターの低騒音タイプは長期移動には向かないトラブルが起こると個人レベでの修理対応が出来ない。工事現場等で使用されるパイプ型発電機は(パイプで囲まれたタイプ)重たくエンジン音が大きいが反面、雨に濡れても安定性が良く致命的な故障が少ない。又起こっても少し勉強すれば個人レベルでトラブルを解消出来る。エンジンオイルは仕様書の時間で交換、移動時はオイルの処理に苦労するので固める凝固剤?の携帯が必須 又雨降り対策としてホームセンターに行くと有る御風呂での女性様ヘッドキャップ状で下側にゴムの入ったナイロンのカバーを使用すると風が有っても飛ばず非常に便利だ。
私は無線の移動運用時には基本的に発電機を使用している理由は下記の通り
(1)運用時間が長い
移動地は原則としてデータ分析し過去運用の少なかった場所に決めている事と一日一ポイントを基本にしているので運用時間が長い(呼ぶ局が無くなるまで)
(2)自動車のダイナモでは充電能力が不足
私の移動車 ピョンピョン二世号(あちこち飛び地を移動するので命名)は軽四(ホンダ・アクティーバン)でメインバッテリーとサブはセパレーターで分離、ダイナモの余剰電力で充電しているが何故か充電仕切れない
(3)県外の長期移動を時々行う
全国に向けた長期移動運用(2ヶ月)も時々行うので車に電子レンジと電磁調理器を搭載している。調理は携帯ガスコンロの方が早いが残念ながら弁当の温めが出来ない また車内での調理時は電磁調理器の方が安全性が高い
(4)知らない場所での安全性の確保
最近は県外の移動運用が多くかつ珍しい場所と成ると山奥で有ったり人家の無い寂しい所が多い 特に北海道、東北方面の「熊」沖縄の「ハブ」など生命に関わる外敵に対応する為、アンテナ設営時にはサーチライト3個を(左右と後方、前はヘッドライトを使用)使用する。(撤収時に忘れ物が有ると其の後の移動運用出来なく成るので落し物、忘れ物チェック用)夏場など虫が多いので車から離れた所でライトを付け虫を集める。これ等の電力はバッテリーでは不可
(5)安定な電力供給
移動局でバッテリーの容量不足で変調音がおかしいのを良く聞くがみっとも無い、安定した電波を
出す為にも安定した電力供給は必要、出力が小電力だからこそ安定した電源で有効に使用すべき
以上の事から私は移動運用時はヤマハの4サイクル発電機1,4Kwと 道の駅や人家の近く等で発電機を
如何しても使用出来ない場所用に120AHのバッテリーを2個搭載している。車のダイナモでは十分な充電が出来ず
無線機と共用のDC電源で充電(発電機が稼動時)燃料切れやトラブルで発電機がストップすると自動的にバッテリー側に切り換わる様にしている。
失敗例は 2-2へ続く