黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 ピョンピョン二世号 砂から脱出 レコードを作る

2011年08月09日 | アマチュア無線 移動運用

 
 此の日に悪戦苦闘の末、ピョンピョン二世号を砂地から脱出させると勝手なもので天城町での運用の事を考え始めた。ナビで確認すると北側の徳之島町に入った直ぐの所の様子、取合えず天城町に引き帰す事とした。5分位走ると天城町の標識を確認、更に走り「むしろ瀬」の看板に従い国道から脇道に入って行くとトイレ付きの駐車場に着た。南側は小高い山だが北方向は直ぐ海、交信対象は大半が北東方面だし何よりアクシデントで時間が過ぎてしまった事もあり、運用を其の場所に決定アンテナを張った。


 5月17日 17:34分 最初のCQにJF5FWZ近藤さんから応答が有り18時位まではゆっくり出来たが、その後は猛烈なパイル、ログを見てもコンテスト並のQSOをしている。


   実は今回の沖縄、離島、九州、中国方面の移動には大きな目標が有った。


(1)目標総交信数 25000 最低でも20000交信をクリヤーする事

(2)1箇所での総交信数 秋田県山本郡藤里町での交信数の845を超える事

(3)1日での総交信数  高知県幡多郡三原村の交信数での546を超える事



 上記の目標達成は計画段階から沖縄から鹿児島間の離島で決まり特に(2)と(3)に関しては私は徳之島の徳之島町で達成出来ると確信していたし其の為に移動計画を立てたが移動中に意外にも「天城町の予定はいつですか?」との問合わせが多かったので、もしかしたらの感は有った。


 私は昨年6/5~6/6日に(土、日曜日)秋田県山本郡藤里町に移動運用二日間の運用で総交信数845が1箇所での最高記録だったが今年、鹿児島県大島郡天城町で1097交信(平日火、水曜日の1日半)と記録を更新した。初日の夜、5時間で437局 翌日、ハイバンドを中心に運用 660交信を達成した。国内コンディションにも恵まれたが何よりも余りQRVの無い事がこの実績に繋がったと思う。与論、沖永良部、徳之島、奄美大島で1市10町村有るが奄美大島の龍郷町を除いた10箇所の運用は全て700交信を上回る実績と成ったが龍郷町は台風2号に追われ鹿児島に渡るフェリー便の都合で夕方から夜にかけての運用が出来ず昼間の21MHzと状態の悪い7MHzを使用した220局に終わった。


 今思うと与論で台風1号に遭遇、島に2日足止め、沖永良部では自衛隊のレーダーと思われるノイズに悩まされ、徳之島では砂に潜り、奄美大島の宇検村では凄い雨に遭遇、土砂崩れ場所で運用どの島でも風呂に入る事が出来ず海水浴場の冷水シャワーやフェリーの有料シャワーを利用する大変な中での運用だったが、今までの移動運用の中では最高の醍醐味を味わい此れこそ私が常々思い抱いている無線移動運用と成った。

 
 

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ピョンピョン二世号 砂に潜る(1)

2011年08月09日 | アマチュア無線 移動運用

 徳之島の伊仙町の運用を終わり天城町の移動先を探して徳之島を時計回りに北上した。天城町の南北の中央部の西端に徳之島空港が有り其の近所の総合運動場が航空写真で事前調査した場所だったが現地に行くと何と管制塔が目の前に有った。人家が無ければ何処でも平気で運用する私だが流石に躊躇した何某かの妨害が入ると大変だこの場所では昼食と早い昼寝で終わった。


 更に北上したが良い場所が見つからず引き帰す途中の海岸線の方向に広い場所が見えたので国道から細い道に入った。路面は舗装でなかったが硬かったので其のまま進むと道幅が急に狭くなり両サイドは背の低い木々で車を回す事が出来ない 少し勾配のある下り坂の向うに運用できそうな場所が有ったので其のま進入し坂を下りた所で後輪に違和感を感じた(坂の下が砂の吹き溜まりに成っていた)車を止め後輪を見るとタイヤのゴム部の大半が砂の中に埋まっていた。前進で少し前に出して潜った場所を探ると思ったより深い砂地だ「此れは簡単には出ない今日中に出れないかも?」不安が頭の中を過ぎった。


 とにかく慌ててはいけない冷静に成る様務めたが、途中2km以内は人家が無い事は解っていたし交通量も殆んど無い場所、大変な事に成った不安の方が強くがっくりしていた。幸い食料や水は数日分有ったので時間が掛っても脱出しなければと思い直し、まず車重を軽くする為、発電機、無線設備、アンテナ、衣装箱などを車から降ろし坂の上まで持ち上げた。次に吹き溜まりの砂を手作業で掻き分け(30cm X 3m)底にブルーシートを敷きゆっくりとバックしたが矢張り車が沈み腹がつかえてしまった。しばらく色々考えたが板が有れば何とか成ると思い付いた。海岸を歩いて探したが何も無かった。車の中にはベッドの上側に80cmX 1.9mのコンパネと下側にはコンパネ1枚が釘で打ち付けられているが外す為にはベットを車外に出さないと出来ない大変な作業を伴う方法であった。


 最終案は此の方法にして他に方法は無いか?と砂浜に寝そべって考えていたら発電機を移動する台車の(60cmX90cm)外周に幅25cmくらいの板が周囲に打ち付けている事思い出した(路面の悪い所を移動中発電機が落ちない様に)早速、ハンマーと釘抜きで分解したら1.5mX25cmの板が二組出来上がった。幸いな事に1枚物だとタイヤが乗ると入替え出来ないが2枚で一組なので合わせた状態で車を移動、どちらかの板に乗ると他の板を前に持って行き更に移動とこの繰り返しが可能だった。


 ジャッキは万一に備え2個持っていたので後輪を代わる代わる上げた状態で板を敷き込み板の上に降ろした そしてゆっくりとバック、次の板の上に乗った所で車を止め、最初の板を前に置き車の移動、この作業を何回繰替しただろうか?車は回数に比例して移動した。ブルーシートを出た所で後輪は確りと地面を捉え脱出成功、砂に潜ってから実に3時間半の時間が経過していた。上った瞬間はホッとして身体が諤々と成ったが荷物を積み終わる頃、全国の皆が待っている。今ならまだ間に合う早く電波を出さなければ そんな気持に切り換わっていた。
 
 

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