私は移動用も固定機もアイコムを使用している。別に特別に気に入った訳では無いが現在では昔の様にケンウッドに元気が無く機種選定と成るとバックススタンダー(旧、八重洲)かアイコムしか無いからだ。
其れにしてもケンウッド、(私にはトリオの呼び名が身近に感じるが)衰退は驚くばかりで有る。アマチュア無線を始めた頃は飛ぶ鳥を落とす勢いの会社だったがオーデオ・メーカに吸収されてTS-950までは存在感が有った様に思うが 現在の高級機種部門では勝負出来る機種が無い。
其れに比べてアイコムの勢いには著しいものがある。正直、井上電機と呼ばれていた頃のHF帯の無線機は格好もイマイチで私にとっては買う対象では無かった。使った事も見た事も無いのだが其の当時の思いは皆さん同じではなかったかと思う? HF帯のQSOの中で此のメーカーの型番を聞く事も殆ど無かった様に思う。(雑誌のカタログには製品がのっていたが)
其れに比べU,VHF帯のトランシーバーの型番は良く聞いた様に思う。時はアマチュア無線全盛時代、アンテナが小型で価格の安い無線機で自動車に積むことが出来る無線機で開局出来た。私感だがアイコム(井上電機)の評判はこの頃に上がった様にう。
私が始めてアイコムの無線機を購入したのはPLLを導入したIC-750が最初だった。性能は問題ないとハムショップに勧められたが正直、半信半疑の状態だった。其の前にはTS-520Dを使用していたので周波数の安定度には驚いた(高安定水晶ユニットを搭載)聞こえるか聞こえないか?の際いの微弱なDX信号を聞く時、周波数直読で安定度の良い受信機程、安心出来るものはない。クラスターに情報が載っていて其の周波数に合わせ聞こえなければ伝播上の問題と諦めが付くからだ。
途中からTS-940を併用して使用したが基本的な性能的には大きな差を感じる事は無かったが固定局の場合は大きさとか高級感とか使い勝手とか存在感も必要でTS-940を使うことが多かった。退職記念にIC-756PROーⅡを購入、其の無線機を現在も使用している。基本性能に不足は感じないが無線機らしい面構えをしていない事、重厚間や存在感を余り感じ無い。古い時代の無線機らしい扇型ダイヤルや大きいツマミやSメーターを懐かしく思うのは私だけだろうか?