日曜日の朝は直接家に帰る予定であったが折角来たので蒲生田岬へ行こうと言う事に成り対岸の四国の最東端の蒲生田岬へと向かった。此の地は以前は道も細く交通の便も悪く一般の人が訪れる場所では無い。人家が少なく随分前には原発の予定地で用地買収も一部終わって居た様だが地元阿南市の強い反対運動で途中で頓挫してしまった。今思うと当時は全国の最後尾に近い財政状態の市で有ったので交付金が魅力であった様だが結果的には昨今の状態を見ると懸命な判断で有ったと言える。
二年ほど前に「湯けむり」の対象地として岬の手前の「かもだ岬温泉」(下段の3枚目と4枚目の写真)で移動運用した時に温泉の名前を見て少し違和感を感じた事が有った。私は此の読み方は「がもうだ」と濁って読んでいたのだが如何も間違いであった事が灯台の説明板で今回ハッキリした。地元でも「がもうだ岬」と言って居る様なのだが・・・多分日本全体からすれば蒲生と書いて「がもう」と読まれるのが一般的と思うので?そう言われているのだろう。
灯台の上がり口は急峻な階段の坂道で登り切ると北から南方向の東側の海が良く見え保々真東の海上に阿南市で唯一の有人島の「伊島」(写真3枚目)が見える。此の島には100軒以上の家が有るらしいがアマチュア無線的には貴重な存在で私は此の島からのアマチュア無線の電波を聞いた事がなく未交信の離島と成って居る。距離的には岬の直ぐ沖なので近いのだが交通手段が連絡フェリーしか無く特に冬場に成ると島の手前で海流が早い事と風が強いのでガバガバ波を被り甲板等には居られない状況と成る。私は過去に4~5回ほど仕事で行った事は有るが波が穏やかだった事は一度も無かったし連絡便の回数と時間の関係で仕事が終わると直ぐに船に乗ってのトンボ帰り状態、島をゆっくり見て歩く事など無かった。退職してから一度、此の島からの移動運用をしたいと思いは有るのだが私の運用スタイルである車の乗り入れが出来ない島なので現在まで実現出来ていない其の意味では「近くて遠い存在である」
四国の最東端の蒲生田岬を出て帰りの途中に有る「かもだ温泉」(写真下段3枚目と4枚目)に立ち寄り入浴、景観の良い露天風呂やサウナ風呂を楽しんだが綺麗な設備で良かったが少し交通の便が悪いのと宿泊設備が無い様なので県外客を集客出来る場所では無く少し残念な気がした。私が此の設備を知ったのも「湯けむりアワード」のリストで初めて知った程度であったが温泉が開く10時頃に成ると車が30台程並び地元の年配の方々で賑わっていた。