先月の11月の初めに夜に成って寒い外に出たり、特に夜に布団の中に入り横に成ると急に咳き込む状態が続き熱も頭痛や悪寒も無かったので「鼻風邪を引いたのかな?」と軽く考え生来の医者嫌いの私は買い置きの売薬を飲んでいた。そして兼ねてから予定していた長野への小旅行へ出発したが日中は何も問題は無いのだが夜に成り咳が出だすと中々止まらない状態が続いていた。
旅行中の前半は余り体調は良く無かったが帰る頃には体調も良く成り治ったかの用に思われたが徳島に帰宅してから3日目の晩にひどく咳き込み其れが止まらなく成り流石の医者嫌いの私もギブ・アップ、一時は救急車を呼ぶことも考えたが呼ぶと近所に知れ渡るし何より御近所に要らぬ心配を掛けるので近所の総合病院の夜間診療窓口に電話を掛けてみた。運の良い事に内科の先生が当直で有ったので直ぐに診れますとの事、家内の運転で病院に向かった。
総合病院など今まで見舞いに行く事は有ったが自分の事で行く事は無く受付に行き健康保険証を渡し自己問診表に書き込みをしていたら受付の人が履歴が無いので不思議そうに「お近くですが此処に来られた事はないのですか?」と聞かれた。私の記憶では子供の頃は学校の帰り道に遊びに来ていたが成人してからは記憶は定かではないが受付がコンピューター化してからは来ていない気がした。兎に角大きい病院へ行くと成ると会社の定期健康診断に出向くぐらいで個人的には無かった。
受付を終わり診療室に入ると私より一回位若い先生だったがベテランの域の先生、最初の内は問診する内容を只管にパソコンに打ち込み私の方を見る事も無い10分位して漸く私の方に向き喉を見た後に聴診器で胸と背中を当たった後「不整脈と言われた事は有りませんか?」と意外な事を言われたので「定期検診で何かスポーツをしていますか?」と良く聞かれ其の後に「心臓が少し大きい事と心拍数が一般の人より少なく負荷の大きいスポーツを遣る人に多い傾向だとは時々言われましたが不整脈に関しては言われた事は 有りません」と応えると「そうですか 現在の状態に成る場合は肺と心臓関係と喘息の可能性がありますので先ずは肺のレントゲン写真を撮りましょう。少し離れていますが行って下さい」と言われレントゲン室に向かいドアをノックしたが明かりが点いているのに全く反応が無いので5分間くらい声掛けしたが反応が無い。医者の指示なので技師は居るはず最初は遠慮がちの声で有ったが其の内に声は大きく成って行き、やがて内部から不機嫌そうな「ちょっと待って下さい」との返事が有り2~3分で扉が開いた「遅い時間に申し訳有りません」と中に入って撮影が始まったが患者が居なかったので仮眠していたのだろう?凄く不機嫌な態度、慣れない事でマゴマゴしている私に「ちゃんと言った通りにして下さい」「言った事が解からないんですか?」等と言いたい放題「もっと病人を大切に扱えよ」と胸の中で叫んでいた。(普通は撮影時は後ろで撮影時のポーズまでフォロー、確認して別部屋に入り撮影するはずだが?)流石に頭に来たが病人が病院で喧嘩する訳にも行かず忍の一字・・・・・・
病院に行く前に何と無く風邪が原因で無い様な気はしていたので肺炎か?肺ガン?今の時代なので結核は無いだろう??とすれば素人考えで肺ガンの可能性が大きかった。再度診察室に入ると医者と看護婦さんがレントゲン写真を見ながら話していて私の顔を見るなり「すみませんが再度レントゲンを撮ってきてくれますか?」と言われた瞬間「ガビ~ン・此れは一寸やばいかも?」の思いが頭の中を駆け抜けた。再度嫌な感じの技士のいるレントゲン室を訪ね 今度はポーズを変えて3枚ほど撮ったので此れは何か有るなと覚悟をした。付いて来ていた家内も「レントゲンの取り直しを言われた」と言ったら少し顔色が変わっている。何せ日頃元気で病院嫌いの私自ら病院に行くと言ったのだから心配していたのだろう。
覚悟を決めて診察室に戻り先生の前に座ったら「肺には問題は有りませんし心臓の大きさも大きく無く問題は無いと思いますが念の為に心電図を取っておきましょう」と別室で心電図を取った。結果的には此方も問題無しの診察が下って最終的な診断は「喘息」と成った。此処まで来た時にはいい加減な者で安心感から直った様な感覚に成った。看護師さんが気管を広げるのだろう?薬を入れた機械の先に口に銜える機器を持って来て「薬が出なくなるまで口で銜えるか無理で有れば蒸気を吸い込んで下さい」と言い20分間ほど此の治療したら息継ぎをする度に「ヒューヒュー」鳴っていた喉辺りからの音も鳴くなり随分楽に成った。
昼間に行ったら半日から下手をすると1日掛りの診察であったが夜間の特別料金には成ったが1時間半程で支払いも終わり自宅に帰り着いた。其れから1週間、処方された薬を飲み続けると2日目から楽になり薬が切れる頃には症状は出なく成ったが体調が現在の様に元の状態に戻るのに症状が出てから20日以上掛かり大変な11月と成ってしまった。日頃は病院嫌いで医者にかからない事を自慢事の様に思っていたが早く病院に行っていれば?もっと楽に早く直っただろう事を思う時、自分の歳も考え病院嫌いも直さねばと反省した。