私が久しく電源を入れて居なかったHF帯のトランシーバーのTS-450Vの電源を入れたらトランシーバーの動作はするのだが何故か液晶のディスプレイが全く表示しないトラブルが発生した。
最初は基板間のフラット・ケーブルの接触不良か?と思い色々と試したが全く表示しない事から故障部分は『如何やら表示回路基板らしい?』と思い其の基板をチェックしていたら故障部品は液晶表示部品の奥にあるバックライトの断線である事が解かった。私の記憶では此のトランシーバーに最後に電源を入れたのは4~5年前で此の無線機は全国に移動運用に出掛けて居た頃に、メインのトランシーバーにトラブルが発生した時に使用する予備機であったが当時には全く使用する事無く私が移動運用を全く遣らなく成ってから保管前に最終チェックの為に電源を入れて動作を確認してからは部屋の片隅に放置されて居た。
私が昨年の暮れ辺りから遣り始めたアマチュア無線関係の整理や処分の一環として此のトランシーバーのチェックをしたのだが如何なるわけか?何もしないのに故障とは訳が解からず故障箇所の追求を始め、其の原因が解かると私の現役時代(電気機器商品の修理屋家業)の『職業病か?』壊れた物を直すのが仕事だったので此の侭、処分する事に抵抗が有り、出来れば修理したい欲が出た。然し現実問題として此の機種の保守部品などは既にメーカー側では供給不能の状態な筈で修理部品の入手としてはオークションでジャンク品と成った安いトランシーバーから部品取りをするしか無く。然しながら幾等ジャンク商品と云えども其れを(トランシーバ本体)入手するのはオークション落札価格でも1万円程度はして居るので安い出物を見付けるには『此れは辛抱強く待つしか無いなぁ~?』と其れ以後は毎日、オークション・サイトで型番検索で適当な物を探して居たが矢張り中々見付ける事は出来なかった。
多分、此の機種は20~25年前頃に出回って居た無線機なので直ぐ目の前に差し迫った『新スプリアス移行問題』もあって此のトランシーバーを手放す局も居るのでは?と長い目で探していたら型番は違うが部品は同じ物と思われるプリント基板(一部の表示に問題がある表示回路の単体基板)がオークションに手頃な安い値段で出て居たので『此の機会を無くすると何時入手出来るか解からないので?』遂、衝動落札をして仕舞った。(現在の不良基板のバックライトを入荷した基板のバックライトを外し交換すると上記のトラブル問題は解決するだろう。)バックライトの交換には可也の手間隙が掛るが此れは暇潰しと楽しみと捉えるしかない。
此の古いトランシーバーを今更、直したとて直ぐに使う予定も無いし、其の有用性も無いのだが現役時代の長年の間に身に付いた『修理屋気質』に如何やら火が付いた様で今は其の部品が何時頃に入荷するのか?其れを楽しみにして居る。