黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

硫黄島での一番の思い出

2013年06月11日 | 日記


 今回の三島村(硫黄島)の移動運用で一番の思い出は無線の運用では無く東温泉の露天風呂と成った。出発前のインターネットでの下調べで写真は見ていたが現物との間には可也の相違があった。今回の5月2日~5月6日の硫黄島に滞在中、東温泉には4回ほど入浴したが東温泉には夜間用の照明装置や源泉の温度調節や上がり湯に必要な真水の引き込みも無く、以前にも書いたが火山岩の間から滲みだす硫黄成分の強い源泉を其の侭、円形の浴槽に貯え地形を上手く利用した高低差のある3浴槽を源泉がオーバー・フローしながら流れ落ちる間の時間により空気で(自然冷却)冷やされる事を利用した実に理に叶った露天風呂であった。


 周りは岩場だが通常の人口的な露天風呂とは違い風呂の周りには囲いとか障害物は無く、何処からでも丸見えの状態、当然照明装置が無いので利用は日没前か夜明け前の利用者が多かったが周りが暗く成ると真っ暗で且つ民宿からは歩くと片道30分以上の道のりで仮に車で来ても(各、民宿の車での送迎も有る)車の駐車場からの7~800mは岩場の寂しい所を歩く事に成るので都会の人では尻込みする様な道筋であった。当然この露天風呂は男女混浴、従って女性は水着で入る事に成るのだろうが?私が入浴中にベルギーの2組のカップルが入って来たが二人の女性は水着姿で入って来た。後で他の観光客から聞いた話ではスッポンポンで入った女性の豪傑も居たらしいが明るい所では此方の方が恥ずかしく成ってしまうに違い無い。其の為に女性用の脱衣所、天井の無い石を積み上げて着替え時に身を隠す程度の場所が有るだけ、兎に角、野趣に富んだ露天風呂で有った。


 私が東温泉に始めて入ったのは其の日の午前中に坂本温泉に立寄り可也異物が浮かんでいたので少し躊躇は有ったものの話の種にと坂本温泉に入った時、苔と海水が混ざった状態で入った為、塩気で体がベタベタし気持ちが悪かったので体を洗い直す事にし東温泉に向った。時間帯は正午過ぎで有ったと思うが既に30歳前後の青年が先客として来ていた。お互いに観光客なので「今日は」の挨拶をすれば何処の何方か解らなくても自然に会話が進む、彼は北海道の帯広市から冬の間だけ毎年沖縄の精糖工場に働きに来て終わって帰る途中に離島を回っているらしかった。色々話している内に此れから私が行く(十島村)トカラ列島を奄美大島からフェリー便で北上して来たらしく御蔭様で十島村の観光地や温泉の情報等を詳しく聞く事が出来た。彼は小学校の近くでテントを張りキャンプ生活らしいが島の人達とも交流が有るらしく昨日も酒盛りに呼んで貰ったりして硫黄島の事が気に入って居る様子だが一番気に入ったのは「東温泉」で既に10日以上の滞在中に毎日来ているとの事であった。今回、硫黄島に5月2日に来た人とは小さい島内なので島を移動している時に其の人々と何度も会う機会が会ったが一番出合った場所は矢張り東温泉であった。特に夕日が落ちる頃は最高で海を見ながらの入浴は其の景色全体を見渡せると同時に他の露天風呂では味わう事の出来ない開放感は最高で民宿の送迎自動車はこの時間帯に集中していた。私は東温泉の駐車場で無線運用を2日程した関係で早朝に温泉に入りに来る人とも挨拶をしたり話をする機会が有ったが皆さん異口同音にこの露天風呂の事は絶賛していた。


 しかし、この露天風呂の最高の魅力は何と言っても真夜中の入浴、寂しい場所なので少し度胸はいるが私は夜の運用後に11時~1時前まで一人で入ったが最高だった。途中の道は真っ暗で岩場の為、足元も悪いのだが頭に夜のアンテナ設営作業用に持って行ったLEDのヘッド・ランプを取付け、手には同じくLEDのカンテラを持ち温泉場へと進んだ。到着したら岩場の少し離れた所にカンテラを置き其の薄暗い灯りの中で入浴しながら満天の星を見れた事は一生の良い思い出に成った。露天風呂の湯温の方も昼間と違い夜風に冷やされて調度良い感じに成っていたし体が温まると打ち寄せる波の音を聞きながら浴槽の縁に寝そべり夜空を見上げて最高の時間を過ごしたが物事総て良い事ばかりでは無い。其の時は暗くて解らなかったが蚊では無いのだが黒い小さい虫に刺されたらしく(其の時は痛くも痒くも無かったが)3日位してから足回りに赤い発疹が出来て其の痒さは1週間近く続く事と成った。


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