今日のテーマとして、「NGOの職員に話しを聞く」となっていましたから、まさかミスターボスニアヘルツェゴビナにお会いできるとは全く夢にも思っていませんでした。
会場は、通訳のタイーダさん一押しのサラエボの街を見渡せるカフェ。
9階くらいだったかな?
行ってみたら、なんかものすご~くかっこいいステキな男性がいらっしゃるではないですか。
なんとその方がお話ししてくださる方だった。
ミスターボスニアヘルツェゴビナにして、現役ファッションモデルのデヤンさんです。
男性ファッションモデルにお会いしたのは、生まれて初めてです!
そして、そのお仕事をするかたわらに、サッカーを通じた民族融和の活動をしています。
サラエボで名門チームのユースを招いてサッカー大会を主催していらっしゃるのです。
第四回大会は6月に開いたそうです。
その活動をされるきっかけや思いをお話しくださいました。
お話しの後、リクエストに応えて2ショット写真を撮ってもらいました。
私たちの質問にもたくさん答えていただきました。
彼は戦争が始まった時、10歳だったそうです。
「戦争が始まり、一夜にして大人にならなければならなかった。
今までの日常が一変してしまった。」
そんな形で大人にならなければならなかったなんて、、、。
「戦争のころは、「生きている」ということを大事にしていた。
それ以外何も考えられなかった。」
いかに戦争という状態に置かれることが過酷なことか、子どものころに
それを経験した方のお話しを実際に聞いて感じました。
「それまで学校の授業は45分だったのに、戦争中は25分になり、10歳の時に
学べることを学べなかった。
勉強するかわりに、水を取りに行った。
電気も水もなかった。」
戦争は命を奪い、生きている者からは生活、子どもからは学ぶこと、全てを奪います。
デヤンさんが今の活動をされている根底には、ボスニアヘルツェゴビナのいい将来を作るという
強い思いがあります。
デヤンさんが開催する大会に出場した中からは、たくさんの有名選手が生まれていますよ。
お話しくださって本当にありがとうございました、デヤンさん!