共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

辛うじて…

2015年02月23日 22時50分36秒 | 日記
今日はものすごく暖かな日となりました。小田原市の最高気温も一気に17℃まで上昇し、一足飛びに春到来の様相を呈していました。こういう時は、着るものに本当に困ります…。

小田原城址公園の梅の花も、この陽気に誘われて競うように花を咲かせていました。ただ、これはいつも思うことなのですが、この城址公園というところは天守閣のフォトジェニックなポイントが驚くほど少ないのです。ましてや梅と一緒に…などと思うと、ほぼ無いに等しいといっても過言ではありません。

そんな中、ほぼ唯一といってもいいポイントが、天守閣に登る石段のところです。この石段の横に一本だけ緋色の梅の花が生えていて、そこから見上げると白壁と紅梅とのコントラストがとても綺麗です。

これは外野の言うことではないのかも知れませんが、小田原城というお城は敷地の中に松やヒマラヤ杉といった様々な木が林立していることによって、史跡景観として損をしているような気がしてなりません。勿論、中には本丸にある《巨松(おおまつ)》や、銅門の近くにあるビャクシンの木(小田原市特別天然記念物)のように100年単位の樹齢を誇る名木もありますが、それ以外は殆どが、いいトコ昭和時代に植えられたような木ばかりが無秩序にボコボコ立っているのが現状です。

一時期「小田原城を江戸時代の姿に戻そう」という機運が高まったことがありました。結局その話はその後なし崩し的になったようですが、本気でそう思うのであれば、天守閣の景観を阻害している雑木はある程度伐採してもいいのではないかと思うのです。少なくとも、夜間ライトアップしている天守閣を離れたところからまともに見られる場所が、小田原駅のコンコース(しかも正面ではなくて横っ面)だけというのも、観光地としては何とも情けない話ではないでしょうか。
コメント
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