今日も昨日に引き続き、昨晩から午前中にかけて降った雨の湿気が残る、ジメジメした暑さに見舞われました。来週末には9月を迎えるというのに、どういうことなのでしょうか…?
さて、この時期になると本厚木駅に程近い厚木公園、通称ハトぽっぽ公園で《厚木ジャズナイト》が開催されます。今年も昨日と今日との2日に分けて開催されていました。
周りをマンションで取り囲まれた公園に、そんな環境に似つかわしくない音響設備の整ったステージを擁する公園があります。そこで、東京農大や東海大といった厚木市内並びに近隣の大学生サークルを始めとして、大小様々なジャズグループが入れ代わり立ち代わりして演奏します。周囲には公園の近隣商店からの出店が並び、和洋中様々な料理やアルコール類が提供されます。来場者はそれらを楽しみながら、洒落たジャズの調べに耳を傾けるのです。
と、ここまで書くとさもさも良さげな音楽イベントに思われるかも知れません。しかし、そこはさすがに野暮な厚木市が開催する音楽イベント、現実はそうはいかないのです。
まず、とにかく音のバランスが悪い。
先日の我々のアミューあつぎ前野外ライブの時もそうでしたが、担当者達は如何に音量を抑えて近隣住民からクレームが来ないかという一点のみに神経を尖らせています。しかし、いくらアンプの音量を絞ったところで、例えば上の写真のようなビッグバンドの場合には生音そのものがデカいのですからどうにもならないのです。なので、盛り上がるにつれて迫力を増していくホーンセクションと、アンプを通さなければならないベースやギター、キーボードとの間でバランスの隔たりが出来てしまい、折角天井に8つも付いている天吊アンプが宝の持ち腐れになっているのです。
それからローディ(設営スタッフ)の動きが悪く、一つの団体が終わってから次の団体が始まるまでに、エラく時間がかかるのです。彼らさえもっとサッサと動けば、各グループ共にもう一曲ずつくらいは演奏できたはずです。
毎年最後には
座間キャンプの米軍グループが出演して、本格的なジャズを披露してくれます。今年も小編成ながら、素晴らしい演奏を披露してくれました。
ですが、その時にも本番中にトランペット奏者が「返し(奏者が自身の音をチェックするために足元に置いてあるスピーカー)のボリュームを上げてくれ」と要求していたるのに一向に上がりませんでした。また、途中強風でサックスの譜面台が倒れてしまったのですが、ローディが見切れるくらい舞台の際まで来ていたにも関わらずそこで
『どうすんの?どうすんの??』
みたいにウロチョロするばかりで誰も立て直しに来ないため、最終的に業を煮やしたサックス奏者がブレイク中に自分で建て直すという、およそ音楽イベントを開催するに値しない痴態を晒したのです。
そして一番ダサいのは、ジャズナイトと謳っておきながら、会場をグルリと取り囲むマンションの住民への『配慮』から、まだ宵の口みたいな21時近くになると終わらなければならないのです。折角お酒も入っていい感じになってきた頃に、主催者から冷や水を浴びせられる…およそ大人の音楽たるジャズのコンサートのやることではありません。
このジャズナイトには地域の飲食業の振興という目的もあって、公園の近隣の飲食店が屋台を出して様々な料理やドリンクを提供しています。しかし、販促に一番いい時間帯にイベントを畳まれたのでは、地域振興も何もあったもんじゃありません。
第一、この音響設備の整った公園の周りにマンションが林立したのは公園が出来た後のことなのですから、そこの住民はそういうイベントを開催するであろう公園があることを承知の上で生活する義務があります。それなのに、一年のうちにたった2日しか行わない大人向けの音楽祭にガタガタ文句を垂れてくるとは、いい度胸と言わざるを得ません。
厚木市側も、そうした『近隣住民様』の申し立てにヘコヘコするあまり、今までにどれだけの音楽イベントを潰してきたことか…。
かつて20年くらい前に『ハーモニカの街あつぎ』という取ってつけたようなキャッチフレーズをぶち上げて、街を挙げてハーモニカの普及と定着を試みたことがありました。しかし、市のテコ入れも虚しく『近隣住民様』からのクレームによって公園が使えなくなってどんどん下火になり、遂に『ハーモニカの街あつぎ』構想ごと消滅してしまった…という黒歴史があるのです。そしてこのままだと、ジャズナイトも同じ轍を踏まされないとも限らないのです。
もし厚木市が今後も本気でジャズナイトを継続したいなら、
●せめて22時になるまで開催できるように近隣住民様を説得して、真に地域振興に貢献できるイベントにする。
●近隣住民様のクレームを気にしなくて済む荻野の山の中にある運動公園で開催し、市でシャトルバスを用意する。
のどちらかにするべきです。そうでなければ、いずれこのジャズナイトも新たな厚木市の黒歴史になりかねません。
さて、この時期になると本厚木駅に程近い厚木公園、通称ハトぽっぽ公園で《厚木ジャズナイト》が開催されます。今年も昨日と今日との2日に分けて開催されていました。
周りをマンションで取り囲まれた公園に、そんな環境に似つかわしくない音響設備の整ったステージを擁する公園があります。そこで、東京農大や東海大といった厚木市内並びに近隣の大学生サークルを始めとして、大小様々なジャズグループが入れ代わり立ち代わりして演奏します。周囲には公園の近隣商店からの出店が並び、和洋中様々な料理やアルコール類が提供されます。来場者はそれらを楽しみながら、洒落たジャズの調べに耳を傾けるのです。
と、ここまで書くとさもさも良さげな音楽イベントに思われるかも知れません。しかし、そこはさすがに野暮な厚木市が開催する音楽イベント、現実はそうはいかないのです。
まず、とにかく音のバランスが悪い。
先日の我々のアミューあつぎ前野外ライブの時もそうでしたが、担当者達は如何に音量を抑えて近隣住民からクレームが来ないかという一点のみに神経を尖らせています。しかし、いくらアンプの音量を絞ったところで、例えば上の写真のようなビッグバンドの場合には生音そのものがデカいのですからどうにもならないのです。なので、盛り上がるにつれて迫力を増していくホーンセクションと、アンプを通さなければならないベースやギター、キーボードとの間でバランスの隔たりが出来てしまい、折角天井に8つも付いている天吊アンプが宝の持ち腐れになっているのです。
それからローディ(設営スタッフ)の動きが悪く、一つの団体が終わってから次の団体が始まるまでに、エラく時間がかかるのです。彼らさえもっとサッサと動けば、各グループ共にもう一曲ずつくらいは演奏できたはずです。
毎年最後には
座間キャンプの米軍グループが出演して、本格的なジャズを披露してくれます。今年も小編成ながら、素晴らしい演奏を披露してくれました。
ですが、その時にも本番中にトランペット奏者が「返し(奏者が自身の音をチェックするために足元に置いてあるスピーカー)のボリュームを上げてくれ」と要求していたるのに一向に上がりませんでした。また、途中強風でサックスの譜面台が倒れてしまったのですが、ローディが見切れるくらい舞台の際まで来ていたにも関わらずそこで
『どうすんの?どうすんの??』
みたいにウロチョロするばかりで誰も立て直しに来ないため、最終的に業を煮やしたサックス奏者がブレイク中に自分で建て直すという、およそ音楽イベントを開催するに値しない痴態を晒したのです。
そして一番ダサいのは、ジャズナイトと謳っておきながら、会場をグルリと取り囲むマンションの住民への『配慮』から、まだ宵の口みたいな21時近くになると終わらなければならないのです。折角お酒も入っていい感じになってきた頃に、主催者から冷や水を浴びせられる…およそ大人の音楽たるジャズのコンサートのやることではありません。
このジャズナイトには地域の飲食業の振興という目的もあって、公園の近隣の飲食店が屋台を出して様々な料理やドリンクを提供しています。しかし、販促に一番いい時間帯にイベントを畳まれたのでは、地域振興も何もあったもんじゃありません。
第一、この音響設備の整った公園の周りにマンションが林立したのは公園が出来た後のことなのですから、そこの住民はそういうイベントを開催するであろう公園があることを承知の上で生活する義務があります。それなのに、一年のうちにたった2日しか行わない大人向けの音楽祭にガタガタ文句を垂れてくるとは、いい度胸と言わざるを得ません。
厚木市側も、そうした『近隣住民様』の申し立てにヘコヘコするあまり、今までにどれだけの音楽イベントを潰してきたことか…。
かつて20年くらい前に『ハーモニカの街あつぎ』という取ってつけたようなキャッチフレーズをぶち上げて、街を挙げてハーモニカの普及と定着を試みたことがありました。しかし、市のテコ入れも虚しく『近隣住民様』からのクレームによって公園が使えなくなってどんどん下火になり、遂に『ハーモニカの街あつぎ』構想ごと消滅してしまった…という黒歴史があるのです。そしてこのままだと、ジャズナイトも同じ轍を踏まされないとも限らないのです。
もし厚木市が今後も本気でジャズナイトを継続したいなら、
●せめて22時になるまで開催できるように近隣住民様を説得して、真に地域振興に貢献できるイベントにする。
●近隣住民様のクレームを気にしなくて済む荻野の山の中にある運動公園で開催し、市でシャトルバスを用意する。
のどちらかにするべきです。そうでなければ、いずれこのジャズナイトも新たな厚木市の黒歴史になりかねません。