今日も神奈川県はいいお天気に恵まれました。これでコロナ騒ぎでも無ければ美術館か何処かへ出かけたい…ところですが、緊急事態宣言ものの蔓延ぶりの中ではそうもいきません。
ところで、今日2月5日はチャップリンの代表作のひとつ《モダン・タイムス》がアメリカで封切られた日です。
チャップリン映画の中でも《黄金狂時代》《街の灯》《独裁者》などと並ぶ名作の誉れ高い《モダン・タイムス》は、1936年の2月5日にアメリカで封切られました(日本での公開は2年後の1938年2月9日)。
あまりにも有名な映画ですから、改めてここでストーリーを述べる必要もないでしょう。チャップリン映画らしく、とにかくハチャメチャなことが次から次へと展開していきます。
名場面も多く、工場で働かされているチャップリンが
機械の歯車の中を流れていってボルトを締めたり
雇い主が労働者の食事時間まで管理するために開発した自動食事機にくくりつけられて大変な目にあったりと、現実離れしたシーンが目白押しです。そんな中で
機械の歯車の中を流れていってボルトを締めたり
雇い主が労働者の食事時間まで管理するために開発した自動食事機にくくりつけられて大変な目にあったりと、現実離れしたシーンが目白押しです。そんな中で
偶然出会ったみなしごの少女と意気投合して生活を共にし、様々な仕事を転々とする中で一緒に働くことになったキャバレーで
チャップリンがデタラメ歌『ティティナ』を歌って大盛り上がりしたりもします。
それでもやっぱり上手くいかずに二人で途方に暮れますが、悲嘆に暮れる少女をチャップリンが励まし、険しい表情の少女に
「Smile.(笑って)」と言って口角を上げます。それを見た少女も
ニッコリと笑い、
「Smile.(笑って)」と言って口角を上げます。それを見た少女も
ニッコリと笑い、
二人手に手を取って、長い道を歩き去っていく感動的なラストシーンで幕を閉じます。
恐らくもう何十回も観ているのですが、観る度にこのラストシーンで号泣してしまいます。勿論、これまでのストーリー展開の末のラストシーンであることもありますが、ここで流れる《スマイル》のメロディがあまりにも切なく美しいからでもあります。
《スマイル》は、《ライムライト》と双璧を成すと言われているチャップリン作の名曲です。後にジャズシンガーのナット・キング・コールをはじめとした様々な歌い手によって歌われいるので、ジャズのスタンダードナンバーだと思っている方もいるかも知れません。
劇中では、チャップリンにも少女にも様々な過酷な出来事が襲います。そんな過酷な状況で、それでも、絶望せずに生きていこうとする彼らの後ろに流れる《スマイル》のメロディはどこまでも優しくて、切なさに胸が締め付けられるのです。
そんなわけで、今日はその《モダン・タイムス》の感動的なラストシーンの動画を転載してみました。もしまだ御覧になったことのない方はこの機会に是非映画を御覧になって、チャップリンの名旋律も堪能してみてください。