東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

隅田川神社に行ってみよう

2019-07-21 | 風景
  昔、この辺りは隅田川河口の入り江、
  ここから海が始まる"江ノ口"すなわち江戸の名の起こりです。
  隅田川神社は地域の鎮守神であるとともに隅田川一帯の守り神でもあり、
  水運業者や船宿など、川で働く人たちの信仰を集めました。


  

     この辺りは水神の森と呼ばれ鬱蒼とした森が広がっていました。
     西は「小塚原(こづかっぱら)」と言われた江戸の刑場、
     南は「浅茅が原」と言われた原っぱが広がっていて
     恐ろしい「浅茅ヶ原の鬼婆」の伝説が残る場所。
     森とか原っぱで人々が住む場所ではなかったようです。




  

     背中には高速が走りその向こうは隅田川、
     元々あった場所から100mばかり移転したらしいけど昔からこの場所に。
     森の中の神さまは水神様としてみんなの信仰を集めていた、
     水の神として水商売の人たちにも人気があったとか。




  

     水神様ということで社を守るは狛犬ならぬ"狛亀"。




  

     そしてこれは自然のものか手を加えたのか
     こんなのを祀った祠もありました。




  

     これは船乗りが奉納したのでしょうか、碇が。




  

     そしてここにもお稲荷さんが、
     江戸の外れの森の中のにもお稲荷さんは祀られていたんですね。




  

     絵馬、素朴な絵馬、手作り感いっぱいですね。




  

     今にも泣きだしそうな空なので尻に帆をかけて帰りましょう、
     隅田川神社から木母寺の横を抜け水神大橋を渡り汐入公園の中を走って
     汐入大橋を通って荒川河川敷へ。




  

     水神大橋、浮世絵のような大きな波がしら、、、ちょっと誇大表示だな。
     鶴が飛んでるけど江戸時代にはよく見られたようです、
     二つ下流の桜橋にも鶴が飛んでいるオブジェがあり普段の光景だったみたい。
     晴れた江戸の空に鶴が二羽三羽、なんて落語講談でも聞きますね。




  

     都立汐入公園。
     満潮になるとこの辺まで潮が満ちてきた、
     今でも同じで毎日荒川を見て通勤しているけど
     荒川の水位も日によって変わり満水のときも岸辺の底まで見える日もあります。




  

     汐入大橋、新しい橋です水神大橋と同時に計画されたらしいけど
     開通したのは平成18年で水神大橋に遅れること10年、
     かつてこの場所にあった「汐入の渡し」にちなんでの名前です。




          

          広重「名所江戸百景」隅田川水神の森真崎
          向こうの山は筑波山、いまでも年に何回かは見えるのかな、無理かな。

          右端に描かれているのが隅田川の総鎮守といわれた水神社。
          この場所だけは洪水時でも浸水の被害が無く、
          水難、火難よけの神として厚い信仰を得ていた。
          この辺りは江戸でも有数の景勝の地で、
          堤の桜越しの構図がよくその雰囲気を伝えているいる。


          はい、なんとか降られないで帰ることができました、
          いつまで続くんだろうねこんなお天気。

          data: EOS5DmarkⅡ/EF17-40 1:4。 撮影 7月17日 隅田川神社
          
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする