本当に中国に行けるのか?
まだ不安だけど、とりあえず親戚や御世話になった方々へ、下記の挨拶状を出した。
そしたら、何人かの人に「なんで中国行くの?」と聞かれたので
今回のテーマは、「私が中国に行く理由」であります。
数年前から定年後の過ごし方について考えるようになった
再任用で千葉県教員を続けるのが一番安定しているのだけれど、今までの人生を振り返った時、若いころの生き方に若干の後悔を覚えた。
Suさんは若いころ、大学院で植物生理学の研究をしていた。最初は地味な研究生活になじめなかったのだけれど、修士課程2年目の後半に、国内外の若い研究者とつながりもでき、ようやく研究の面白さが分かってきた。よし、さらに博士課程に進学し、生物学者を目指そうかと思い始めたころ、試しに受けた千葉県教員の合格通知が舞い込んだ。迷いに迷ったが、不安定な研究職より安定感ある教員の道を選んでしまった。あの頃、なんであんなに臆病で安定を求めていたのだろう?
海外の大学院で学位をとるとか、ポスドク狙うとか、もっと冒険してもよかったんじゃない?
英語とか中国語とかが趣味なので、やっぱり一度くらい海外で暮らしてみたかったなあという気持ちが強いことに気づいた。
で現状を考えると、子供たちが独立し、住宅ローンを返し終わり、妻は自分の趣味と仕事にマイペースで生きてて、親の介護の心配は無くて…
あれ?今なら行けるんじゃね、と気づいた。家族みんなが安定している今、私一人が不安定でも全く問題無い!
海外で生活するといっても、遊んで暮らせるほどの貯金はないし、年金も65歳まで出ないから働かなきゃね。海外で働くとしたら何ができるんだろう?やっぱり日本語を教える仕事が一番就労許可が下りやすそうだな。というわけで、海外で職を得るために一昨年通信教育で学び日本語教師の資格を取り、昨年から就職活動を始めた。
日本語教師の求人は欧米では見つからなかった、求人があるのはやっぱアジアだ。タイやベトナムは年齢制限で応募不可なので台湾の日本語学校教師の求人に応募してみた。馴染みの姉妹校があり、中国語学習にハマるきっかけになった台湾。何度も行ってるし、友達もいる。ここで暮らせたら良いなあ。けれども60歳という高齢のためか、全部書類ではねられ面接まで進めない。
仕方ない中国の本土にも60歳可のところがいくつかあったので応募してみたら、2件目でようやくヒット、12月に今の学校の採用が決まった。基本的に日本語で理科を教えれば良いのだという。日本語で理科や数学を教えられる人を探していたのだけれど、なかなか応募が無くて困っていたのだとのこと。年齢問題も、この学校は上海教育局と特別な繋がりがあって、65歳まで就労許可が下りるから大丈夫、という話だった。
以前中国人の女性に中国語の家庭教師をしてもらっていたことがあるのだけれど、「Suさんは絶対中国気に入るから、行ってみると良いですよ」と言われていたことを思い出した。確かに開放的で大ざっぱなこの性格は、大陸向きかもしれないと大いに納得しすっかりその気になってしまった。
あの時はこんなに待たされると思ってなかった。新型コロナの影響で教育局の審査が厳しくなり、普通なら3か月もあれば許可が下りるところを難航してて、今5か月目に突入しようとしている。
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