Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

ほんのり赤らむ花(酔芙蓉)

2023年08月17日 | 身近な植物

毎朝日課のラン&ウォーク、橋のたもとに白い大輪の花をいくつも咲かせている木がある。

素敵だなーと思いググって調べたところ、「芙蓉」の花だということが判明。Facebookにも写真を投稿して紹介した。
 ところが今日、昼間に同じところを通りかかってびっくり!
純白だった花が、全部ピンクになってるではないか。

あわてて再び調べてみると、新事実が判明。これは酔芙蓉という品種で、咲き始めは白色だが日が高くなるにつれ赤みを増し、やがて完全な紅色になる性質があるとのこと。

時間帯によって花色の変わる様を、酔客の顔色になぞらえてスイフヨウと名付けられ、観賞用に庭園や公園に植栽されているらしい

ちなみにスイフヨウ(酔芙蓉)の学名は Hibiscus mutabilis cv.Versicol、あらハイビスカスじゃん!

南国の花として有名なハイビスカスと同じ仲間だということも判明(ちなみに我々がふだんハイビスカスと呼んでいるのは、和名ブッソウゲ/仏桑花という花)。

ここのところ身近な植物についての投稿が続いてるけど、植物の名前の由来はホント面白いなあ。

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朝咲くのに夕化粧

2023年08月09日 | 身近な植物

春先に花が咲く植物は、他の植物が成長する前にさっと花を咲かせて種をつくろうとするためか、植物体本体も花も小型で可愛らしいものが多いが、夏に咲く花は、植物体本体も花も大型のものが多いような気がする。

     

            2月に撮影したオオイヌノフグリ             4月に撮影したニワゼキショウ

しかし、今回紹介する植物は別! 夏でも草丈20-30㎝しかなく、直径1㎝程度の可憐な花を咲かせる

ユウゲショウ(夕化粧)は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。

原産地は南米から北米南部。日本では、明治時代に観賞用として移入されたものが野生化し、道端や空き地でよく見かける。

ユウゲショウ(夕化粧)という名は、夕方美しく花開くという意味だと思われるが、実はこの植物が花を咲かすのは朝で、夕方には閉じてしまう(だからSuさんがジョギングの途中で撮影できるのだ)。全然違う性質なのに、なんでこんな名前がついたのだろう?

 マツヨイグサの仲間は、「待つ宵」の名の通り、夕方咲くものが多いから勘違いされちゃったのかなあ?(諸説あります)

ともあれ、朝のジョグ&ウォークのときに出会える、薄ピンクの可憐な花びらに今日も心癒されるSuさんでありました。

 

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空高く昇る花

2023年08月07日 | 身近な植物

 夏を代表する花と言えばみなさんは何を思い浮かべるだろう? やっぱりヒマワリ、それともアサガオ? 

Suさんが思い浮かべるのは、夏の青空に映えるオレンジ色のこの花!

 

和名はノウゼンカズラ  漢字で書くと凌霄花

ノウゼンカズラ科の落葉つる性木本で中国原産。来日は古く、平安時代にはすでに日本に入って来ていたという。

凌霄の朝鮮語読み「ヌンソ」が訛ってノウゼンになったのだとか…(諸説あります) カズラは、つる植物の総称だ。

そして凌霄の意味を調べてみると

は凌駕の"りょう" 上に出る、越えるの意

(しょう)は見慣れない漢字だが、空や雲あるいは上空のこと。 

つまり、はるかなる天にまで昇る花ということになる。

つるをどんどん上に伸ばし、夏空に咲き誇るこの花は、まさに凌霄花の名に相応しいと思う。

ま、下に伸びるつるもあるけどねー

公園や家々の庭に植えられたこの植物の花を見ると、Suさんはしみじみと夏の訪れを感じるのであります。

 

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悪茄子

2023年08月05日 | 身近な植物

 毎朝ジョグ&ウォークをするようになって、道ばたの雑草に目をやる機会が増えた。朝ドラ「らんまん」の影響もあって、「おまん、誰じゃ?」とか心の中で呼びかけたりする。

 先述したとおりSuさんは生物科出身だが、植物分類は全然シロートである。先日気になったのは、家の庭でも見かけたことがあるジャガイモに似た白い花を咲かす草。

 写真にとってグーグルで調べると、すぐに種名が判明した。

 いやあ、便利な世の中になったものだ。知らない植物の名を調べるためには、図鑑を引かなければならないが、図鑑では植物が科ごとに掲載されている。科の見極めは、花の形状や付き方、葉の形状や付き方などを見て行うので、ある程度基礎知識が無くては判断できず、調べ始めたけど途中で諦めてしまうことも昔はしばしばあった(まあ全てはSuさんが分類学の授業を真面目に受けなかったのが悪いのだが…)。

 

 閑話休題、この草の名前は「ワルナスビ」、ジャガイモと同じナス科の多年草である。原産地はアメリカで、ヨーロッパやアジアなど世界に広く分布しているらしい。日本では1906年(明治39年)に千葉県成田市の御料牧場で牧野富太郎により発見及び命名されたとのこと、なーんだやっぱり「らんまん」と関係あったのかー

 白くて素朴な感じの花だが、実はなかなかの「害草」。プチトマトに似た果実をつけるが、ソラニンという有毒物質を含んでいるため家畜が中毒死することもあるそうな。また、ナスやジャガイモなどの作物の害虫であるニジュウヤホシテントウの温床ともなり、付近のナス科作物に被害を与えることもある。駆除しようとして引き抜いても、切断され残った地下茎がすぐ芽を出し繁茂する。除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しいらしい。珍しいと思い東京に持ち帰った牧野富太郎も、ずいぶん手を焼き、「悪茄子」の名前を与えたとのことである。

 成田で見つかった、というのは千葉県人としては嬉しいが、ちょっと性質が悪すぎなのが残念

でも、身近な植物のこと調べてみるのも面白いな~と再認識。いつものジョグ&ウォークコースには、他にも興味深い植物が色々あるので、また調べてみようっと!

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