Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

故郷

2009年03月29日 | ノンジャンル
春休みに入って最初の日曜日、sunQは懐かしい故郷を訪ねた。
生家は新潟県の胎内市というところにある。長閑な海辺の小さな集落だ。

<center>父母が眠る丘から村を臨む</center>
<center><img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/c6/9bbb07aa76e4574f11fd0cec65bd1693.jpg" width="250" height="180" border="2">

村はずれにはこんな大きな池もある



その池の近くに建つ古い家が私の生家だ。</center> src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/7d/0f05f21eecfb0a1130ebaa50fae85462.jpg" width="250" height="180" border="2">


ああ  うちだあ   

おとうさん おかあさん おにいちゃん と

すごした うちだぁ

胸の中に熱いものわきあがり 涙となってあふれてくる
  
「ただいま」  おれは  ここに 帰ってきたかったんだ

思い返せば,大学生の頃はもちろん,千葉に就職した後もずっと,この家に入るときには「ただいま」,出るときには「いってきます」だった。20数年前に帰省した折りも,「行ってきます」で千葉に戻っていったが,その後他人の家となり帰ってくることができなくなってしまった。自分では全く意識してなかったけれど,魂はここに帰ってきて「ただいま」を言いたかったんだと思う。20数年間言えなかった「ただいま」・・・だから今こんなに胸があつい。

 本当は20年前この家を明け渡すときに帰ってきて,「ただいま」と「サヨナラ」を告げるべきだったのだろう。それが言えなくて20年間彷徨ってしまった自分の魂,ごめんなさい。淋しいけれど今こそ告げよう「ただいま我が家」そして「サヨナラ我が家」
 
25年前父と別れ,4年前母と別れ,そして今我が家と別れる
年齢を重ねるということは 様々な別れを重ねることなのかもしれない
けれどもそれを悲しいだけのこととは思わない
別れがあるから,新しい出会いが生まれるのだということも
今は分かっているから


新しい家が我が家となる従弟夫婦の孫


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春の光

2009年03月21日 | ノンジャンル
 うららかな春の日差しが眩しい!

sunQの自宅前には田んぼや畑が広がっている

今まで眠っていた大地を目覚めさせるべく,農家の人々が土を耕し始めた



新しい旅立ちの季節 私も旅立ちに向けて態勢を整えなくてはいけない。
昨日は今年度の卒部会,部員にも卒業生にも転勤の旨を明かした。皆驚きながらも,冷静に事態を受け止めていた。

後任の顧問は,指導経験のあるベテランの先生が引き受けてくれることになり,なんとか活動のめどが立った。また,私自身も異動先の学校で卓球部の顧問をすることが決まり,引き続き高校卓球界に関われることとなった。

あとは気持ちを切り替えて,新天地で頑張るのみ。昨日は卒業生とともに親睦団体戦を楽しんだ。

会の最後に卒業生から寄せ書きのプレゼントが渡された。



ホントに楽しい奴らだった。「卒業しても遊びに来いよ」と言ってあげられないのが残念だ。

しかし,後ろは振り向くまい・・・ 以前先輩に教えてもらったインドの聖人の言葉を思い出す

「何かをつかもうとするなら、手に持っているものを離さなくてはいけない」

自分にとってその何かとはどんなものなのか?今はまだわからない。けれども新しい可能性が広がることを信じて頑張るのみだ。

まずは現任校での残りの10日間にやれることは全てやる。そしてその後は新しい学校で新しい生徒達のために頑張ろう。

春の光を浴びて,なんだかとっても前向きなsunQである。

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異動

2009年03月19日 | 学校生活
 3月に入り間もなく,校長室に呼ばれた。
 nose4この時期に校長室へ呼び出しとなると,ひょっとして人事の件か?

 予想は当たっていた。異動の内示だった。

 千葉県の公立高校の場合は,一校に最長で十年勤続することが可能だが,勤続三年以上の者は全て異動の対象となる,というのが原則だ。

sunQは現任校勤続6年,ちょうど学年主任も終わったところなので切れ目は良い。もし異動するのならばこんな学校へ,という希望は一応校長へ伝えてあった。

 しかし,校長から伝えられた学校名は全く予想していなかったもの,しかも自宅から40㎞以上あり,電車の便も悪い。卓球部もあるのかどうか分からない。

 しばし頭が真っ白になったが,気を取り直して質問する。
「私の後任に,卓球を指導できる先生は来てもらえるのですか?」答えはNO!

 そりゃないでしょう! 国体の強化指定校を受けているのですよ。人的保障が無いのだったら,なんのための指定校なのですか?

 食い下がっても,暖簾に腕押し,糠に釘

 あきらめるしかないのか!

 春からは,それこそ40㎞遠くの市からわざわざウチの卓球部を希望して入学してくる子もいるというのに・・・・

 途方にくれる春であるyellow22

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尾道

2009年03月08日 | ノンジャンル
間際の証書作成で気を揉んだ卒業式の翌々日,sunQら学年団有志はここ広島県尾道市に来た。いわゆる「学年解散旅行」である。


尾道といえば,やっぱり尾道ラーメン! 
昼ビールと共に早速食してみる・・・
魚介系だしが利いたスープが美味しく
今風に言うと「ヤバイ」感じ



海と石段と古寺の街・尾道 
初めて訪れたのにどこか懐かしい感じがする



懐かしいと言えば,古い商店街のおもちゃ屋さんの前に
こんなものが・・・・・
確かsunQが小6の頃のウルトラマンシリーズ 
古過ぎるでしょう!



千光寺山ロープウェイから町並みを臨む


3年間をともに過ごした同僚達とのんびり旅情を満喫する,本当に楽しい。色々な苦労もあったが,それも今は良い思い出だ。そしてまた新しい3年間がスタートする。


 
 この旅から帰ると,学校では次年度の人事が発表されるはず。公立学校の教員には転勤があるので,この仲間達の中からも新しい3年間を別の学校で迎える人が何人か出てくるだろう。かくいうsunQも例外ではない。
 
ただ 今は そんなことは忘れて 楽しく過ごそう
 3年に 一度の 癒しの旅 なのだから


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仰げば尊し

2009年03月06日 | 学校生活
昨日16時30分,卒業証書完成! いよいよ今日は卒業式。あいにく朝から冷たい雨が降り続いているが,生徒達の心に暖かさが残るような式にしたいものだ。




これが式次第,小中学校と違って高校の卒業式はかなり形式的・儀式的だ。

 第1のヤマは卒業生の呼名,これが一番緊張する。生徒達の名前を間違えるわけにはいかない。一人でも読み飛ばしてしまったりしたら,申し訳ないことになってしまう。主任であるsunQは固唾をのんで担任の先生達の動きを見守る・・・・ 全日制317名,定時制18名の呼名が無事終わった。

 続いて校長式辞,来賓祝辞 話される方は,苦労してつくっていらっしゃるのだろうけれど,式が終わったら生徒は誰も覚えてないだろうなあ~などと不遜なことを考えつつ拝聴,この学校は定時制とともに式を行うため,来賓の人数が多く,各スピーチと来賓紹介が終わるまでに40分くらいかかる,長いぞ,長すぎる!

 ようやく生徒の送辞・答辞,やっぱりここいらへんから式の雰囲気が高まってくるよね(今年の答辞は作者に力が入ったのか,13分もしゃべっていた)。

 クライマックスは式歌・校歌。 唄が聞こえると,sunQはもうパブロフの犬の涎のごとく条件反射的に涙が流れてきてしまう(後で女子生徒から「先生泣きすぎでしょ」と言われた)。

 ところでこの式歌(惜別の歌)だが,いつの頃からか「仰げば尊し」が使われなくなっている。これは先生を敬うことを強制してはいけないという配慮からきているのかな?でも歌詞を3番までじっくり読んでみて欲しい。別に師を賛美するような内容は一言も書いてない。

 旋律の美しさ,歌詞の内容 卒業のお別れにこれ以上ピッタリの歌はないんじゃないかな。この美しい歌を卒業式の日に歌わせる機会を奪ってしまうことこそ,悪しき強制なのではないかとさえ思う。

 幸い私の学校では,この歌が式歌だ。生徒達は1番と3番を高らかに歌ってくれた。本当に感動的だった。


 仰げば尊し 我が師の恩 

教えの庭にも はや幾年

 思えばいと疾し この年月

 いまこそ別れめ いざさらば

 朝夕慣れにし 学びの窓

 蛍の灯火 積む白雪

 忘るる 間ぞ無きいく年月

 今こそ別れめ いざさらば


サヨナラ エース君,要君,粒高君,そして日誌には登場していないいたくさんの生徒たち。

先生は、君たちに対してもっともっと厳しく接するべきだったのではないかと今後悔している。そうしたなら,君たちにもっともっと強い力を身につけさせてあげられたかもしれないから。

でも君たちの先生でいられたことは,本当に楽しく幸せだった。どうもありがとう!

That's all I can teach you in this school. Good luck.


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