Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

中学校訪問

2008年07月23日 | ノンジャンル
 今日は中学校訪問。新しい学校案内が出来上がったので,主任クラスの教員が手分けして学区の中学校に出向き宣伝(営業?)活動を行ってくる日だ。

 sunQの担当は比較的学区の端の方の学校4校。夏の日差しは眩しく暑いが,こんなことでくじけるわけにはいかない。愛車の冷房を最大にして出発した。

 最初の学校には,例の元教え子が非常勤講師をしているはず,職員室に入ると・・・いたいた元気そうじゃん!けれどもこちらには気づかないようす。彼と目が合う間も無く,すぐに校長室に通され,校長先生と進路担当の先生とお話することとなった。

 まず,今年度の卒業生でその中学出身者の進路状況や,在学生でその中学出身者の状況などを簡単に説明する。それから来春の入試の概要について話し,質問を受ける。合間に学校の様子やセールスポイントなどを織り込みながら向こうの先生に,また今年も生徒を送っていただけるようお願いをする。

 毎年やっていることだが,やっぱり最初は緊張する。けれども部活の話とかで端緒がつかめると結構和やかに話ができる。20分ほど話をしておいとましてきた。

 行く先々で「暑い中大変ですね」と言われたが,中学校の職員室や応接室は冷房が効いていて快適快適 niko 。 高校は教室しか冷房が無いので,学校にいる方がよっぽど「暑くて大変」だ。

 まー私の場合は,卓球場か体育館にいるわけなので,どのみち暑いんだから関係ないか。


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訃報

2008年07月15日 | ノンジャンル
 大切な友人を亡くした。

科学者を目指していた大学生の頃,難しい講義や実験に一緒に取り組み,家族より,恋人より長い時間を共に過ごした生物学科の仲間。

我々の同期は劣等生ばかりで,みな横道に逸れてしまったが,彼だけは科学者の道を歩んでいた。これからも多くの論文を書き,多くの学生達を指導していくはずだった。

 喪主の席に座っているのは,彼の妻。彼女も同期の仲間の一人だ。生物学者らしくちょっと変わり者の二人はちょっと変わり者であるが故に,互いに最高のパートナーだと私たちは確信していた。

仲の良い二人は,これからも何回も一緒に旅行に出かけ,何回もレストランで食事をし,お気に入りのワインをかたむけるはずだった。

 健康のためにと,大学まで40分ほど歩いて通勤していた彼,その日もいつも通り「いってきます」と出かけた。夕方にはいつもどおり「ただいま」と笑顔で帰ってくるつもりで・・・・。

 しかし十数分後,通勤途中の路上で彼は突然に倒れ,救急車で運ばれた・・・くも膜下出血・・・呼吸停止・意識不明。懸命の治療が行われたが,彼は意識を取り戻すことなく数日後息をひきとった。

 この世の中に悲しい別れはしばしばある。けれどもなんの前ぶれもなく,「行ってきます」が最後の言葉になってしまうなんてあんまりだ。

 大阪市阿倍野区の小さな葬儀場,こみあげる悲しみをこらえながら喪主のあいさつをする彼女の姿が涙でにじんでくる。悲しい,悲しい,本当にせつない。
 


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成功の秘訣

2008年07月01日 | 理科
期末試験迫る,予定したテスト範囲は学習済み。となれば,今日の授業は質問と自習の時間か? しかし自習ばかりでも芸が無い。こんな日はやっぱ実験だ!

 今日の実験は有機化学,サリチル酸の反応物だ。 ふつうの人はピンとこないと思うが,サリチル酸~という物質は実に身近な薬品である。
 まず1番目はサリチル酸メチル,サリチル酸の粉末をアルコールの一種・メタノールに溶かし,加熱してつくる。試験管を数分バーナーの火にかざした後,水を入れたビーカーにあけてみる・・・・鼻にツンとくるこの臭い!そうシップ薬の臭いだ。消炎・鎮痛剤として広く使われているので生徒たちにもおなじみだ。あちこちで臭いを確かめては,盛り上がっている。

 次につくるのは,アセチルサリチル酸,テレビのCMでおなじみの頭痛薬・バ○ァリ○の主成分だ。「○ファ○ンの半分は優しさでできている」てことは,優しさ=アセチルサリチル酸? バカなこと言ってないで先に進もう。
 サリチル酸の粉末と無水酢酸(くさい!)をまぜ,濃硫酸を数滴入れて60℃の温湯に10分浸せば出来上がり・・・・・・

あれ?久々に行ったせいかうまくいかない。nose4以前行ったときには白い粉末がドバドバできたのに今日はなぜ? 温度を変えてみたり,冷やすのに氷を使ったり,いろいろやったが結局だめ! 尻切れトンボな実験になってしまった。

 このままでは納得できないので,放課後に準備室で再チャレンジしてみる。色々条件を変えたがやはりうまくいかない。  手詰まりだ・・・・・ とそこに同僚がとおりかかり一言
「もっとよく混ぜてみたら良いんじゃないですか」

半信半疑で言われたとおりやってみる。

サリチル酸+無水酢酸+濃硫酸 

・・試験管ふりふり・・・

・・試験管ふりふり・・

・・試験管ふりふり ・・・

なななんと! 粉末ができてきてるぞ!

結局,60℃のお湯など必要なく,地道に「試験管ふりふり」をすることが大事ということが判明した。今までのオレの努力って一体・・・・。
 
あとでもう一度実験マニュアルを読むと,確かにはじっこの方に「よく振り混ぜた後,温める」と書いてあった。
おーいこんな大事なこと,もっと大きく書いといてくれー!

☆教訓・マニュアルはすみずみまでよく読みましょう。

 
 
コメント (2)
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