Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

私が中国にいく理由

2021年04月28日 | ノンジャンル

本当に中国に行けるのか?
まだ不安だけど、とりあえず親戚や御世話になった方々へ、下記の挨拶状を出した。
そしたら、何人かの人に「なんで中国行くの?」と聞かれたので
今回のテーマは、「私が中国に行く理由」であります。

無題2


数年前から定年後の過ごし方について考えるようになった
再任用で千葉県教員を続けるのが一番安定しているのだけれど、今までの人生を振り返った時、若いころの生き方に若干の後悔を覚えた。

Suさんは若いころ、大学院で植物生理学の研究をしていた。最初は地味な研究生活になじめなかったのだけれど、修士課程2年目の後半に、国内外の若い研究者とつながりもでき、ようやく研究の面白さが分かってきた。よし、さらに博士課程に進学し、生物学者を目指そうかと思い始めたころ、試しに受けた千葉県教員の合格通知が舞い込んだ。迷いに迷ったが、不安定な研究職より安定感ある教員の道を選んでしまった。あの頃、なんであんなに臆病で安定を求めていたのだろう?
海外の大学院で学位をとるとか、ポスドク狙うとか、もっと冒険してもよかったんじゃない?

 英語とか中国語とかが趣味なので、やっぱり一度くらい海外で暮らしてみたかったなあという気持ちが強いことに気づいた。
で現状を考えると、子供たちが独立し、住宅ローンを返し終わり、妻は自分の趣味と仕事にマイペースで生きてて、親の介護の心配は無くて…

 あれ?今なら行けるんじゃね、と気づいた。家族みんなが安定している今、私一人が不安定でも全く問題無い!
海外で生活するといっても、遊んで暮らせるほどの貯金はないし、年金も65歳まで出ないから働かなきゃね。海外で働くとしたら何ができるんだろう?やっぱり日本語を教える仕事が一番就労許可が下りやすそうだな。というわけで、海外で職を得るために一昨年通信教育で学び日本語教師の資格を取り、昨年から就職活動を始めた。

 日本語教師の求人は欧米では見つからなかった、求人があるのはやっぱアジアだ。タイやベトナムは年齢制限で応募不可なので台湾の日本語学校教師の求人に応募してみた。馴染みの姉妹校があり、中国語学習にハマるきっかけになった台湾。何度も行ってるし、友達もいる。ここで暮らせたら良いなあ。けれども60歳という高齢のためか、全部書類ではねられ面接まで進めない。  
 仕方ない中国の本土にも60歳可のところがいくつかあったので応募してみたら、2件目でようやくヒット、12月に今の学校の採用が決まった。基本的に日本語で理科を教えれば良いのだという。日本語で理科や数学を教えられる人を探していたのだけれど、なかなか応募が無くて困っていたのだとのこと。年齢問題も、この学校は上海教育局と特別な繋がりがあって、65歳まで就労許可が下りるから大丈夫、という話だった。

 以前中国人の女性に中国語の家庭教師をしてもらっていたことがあるのだけれど、「Suさんは絶対中国気に入るから、行ってみると良いですよ」と言われていたことを思い出した。確かに開放的で大ざっぱなこの性格は、大陸向きかもしれないと大いに納得しすっかりその気になってしまった。

あの時はこんなに待たされると思ってなかった。新型コロナの影響で教育局の審査が厳しくなり、普通なら3か月もあれば許可が下りるところを難航してて、今5か月目に突入しようとしている。

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どんでん返し返し

2021年04月18日 | 諸手続き・申請
先日、私の就労ビザ取得が事実上不可能になったとこのブログに綴った。
以下がその根拠となった中国ビザセンターHPの”お知らせ”である[emoji:v-13]
無題

既に《外国人工作許可通知》及び赴任先の省人民政府外事弁公室或いは商務庁等より発行された「招聘状」を取得済みで、渡航先で就労する申請者。

これに該当するものでなければ、ビザ申請できないと書かれている。

 ここまで、苦労して《外国人工作許可通知》を得たSuさんであるが、赴任先となる成都市政府は「招聘状」を発行しないというどんでん返しに遭遇し、渡航は無理と諦めるに至ったのだった[emoji:v-406]

 一昨日、上海の学校の校長さん(日本人)にTELし、今後の身の振り方について相談することにした。渡航できないのでは教師としては働けない。学園の広報活動等を行う日本駐在員として働かせてもらうか、方向転換をするか、考えなければならない

  ところが校長さん、まったく動じていなかった[emoji:e-451]

 「諦める? ぜんぜんそんなこと考えなくて良いですよ。今、市政府以外のところから招聘状を出せるよう、あちこち手を尽くしてるんですよー」

 先のお知らせをよく見てみると、確かに、赴任先の省人民政府外事弁公室或いは商務庁等より発行された「招聘状」と書いてある

 そうか、市政府以外のところからも、招聘状は発行できるんだ! これぞどんでん返し返し。

「でも、それって難しいことなんじゃないですか?」と尋ねると

「ええ、難しいですね。  でも中国だから、何とかなっちゃうんですよ」と校長さん

 確かに聞いたことがある、中国は縁故社会だから、何事にも知ってる人の紹介が影響するのだとか…
きっと、どこと繋がれば、事が進むかを今探索中なのだろう

「いつ取得できるかは、ちょっと今はわからないですけど、一旦動き出すと中国は早いですよー。ま、成都の学校が開校するのは今年の9月からだから、最悪でもそれまでには渡航できますよ、きっと」

校長さん、すっかり考え方が「中華風」になってるよ。

こんな風に関係者みんなが信じて動いてるんだから、私が諦めることはないのだろう(おそらく…)

もう少し 待ってみよう 中国フシギ⁉
コメント (2)
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八方塞がり

2021年04月15日 | 諸手続き・申請
 昨日午前、ついに待ちわびたものが届いた。
中国国家外国専家局発行の就労許可証(外国人工作許可通知)
syuurokyoka.jpg

ここまで実に2か月半待たされた。

 最初は上海から申請してもらったのだが、1か月半後60歳という私の年齢が障害になり、大都会・上海では取得が難しいことが判明。

 そこで比較的通りやすそうな地方都市の成都からもう一度申請し直すことになり、待つことさらに1か月。

その間何度か重箱のスミをつつくような些細な不備を指摘され、書類の書き直しを命じられ、やり直し、ようやく今日を迎えることができたのだ。

やった、これで就労ビザが取れる!だけど、あれ? 書類はこれだけ? 

就労する地区の役所が発行する招聘状っていう書類が必要なはず…

上海の担当者に電話して確かめると、 そんな書類は不要だという。 でもコロナ対策で入国を厳しく管理するため、昨年の11月から招聘状は必須アイテムになっているはず…

お願いして良く調べてもらったところ、私の認識通りで、間違いなし! じゃ、さっそく招聘状申請してね♡とお願いし電話を切る。
国が許可してるんだから、地区は当然許可するでしょ、3日くらい待てば良いかしら?と甘く見ていたら、大どんでん返しをくらう

1時間後に受けた連絡によると、現在成都では招聘状は発行していないとのこと 代わりに中国製新型コロナワクチンの接種証明が必要なのだという。

今日本国内で中国製のワクチンなんか接種できるわけないじゃん!

一方、上海では、審査は厳しいが招聘状の発行も行っているらしい。

ここまで手続きで散々苦労してきたが、ついに万策尽きた

招聘状がもらえる上海では、就労許可がもらえない

就労許可がもらえる成都では 招聘状がもらえない コロナワクチンの接種も無理

事実上、渡航は諦めろと宣告されたも同じだ

まいった まいった さすがに どうしようもない…
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WeChat すげえ

2021年04月06日 | 生活
緑と白で描かれた似たようなアイコン。 右はおなじみのLINE、では左は?
 そうこれが中国版LINE・WeChat(微信)だ。
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 中国では、インターネットの使用に当局の規制が入るため、Google、FaceBook、LINEなどは使用できない。なので中国国内にいる人と連絡をとるときには、このアプリは必須だ。

 Suは3年前に当時中国語の家庭教師をしてもらっていた先生からこのアプリを教えてもらい使い始めたが、今本当に重宝している。昨年、上海の学校の採用面接をしたのも、このアプリのテレビ電話上だったし、今就労許可申請をめぐって色々やり取りをしているのもこのアプリのトーク機能を利用している。

 昨日もこのアプリで、学校の理事長と校長に泣きついた。「このままだと、上海行くのが6月になってしまいますよー」と… 校長さんの状況説明によると、「今コロナの影響で外国人の就労申請が少なく、審査が厳しくなっている」とのことで、現地にいる人の更新手続きですら随分難儀をして困っていると語っていた。理事長も「時間はかかるが、必ずビザは取得させるので理解してくれ」とのこと。

 偉い人に頼めば、少しは状況が変わるのかな?と思って連絡してみたけど、どうやらどうにもならない様子。仕方ない「ビザ取得は無理!」 とは誰も言っていないのだから、きっといつかはとれるのだろう???これは腹くくって待つしかないのかなー と思った次第。


さて、今日は現地の助手の先生と、中間テストの打ち合わせ(Suは今、現地の2年生理系の生徒に週3回生物の授業をオンラインで行っている)。

 Screenshot_20210408-010146.jpg
LINEのトーク画面とほぼ一緒


最初は文字を打っていたけど、この後は電話で直接会話(助手の先生は日本語ペラペラなのでホント助かる)、昔は海外の人と話そうと思ったら、国際電話で高い金払わなきゃいけなかったけど、今はSNS使えば無料だもんねー WeChat すげえ!

かくして、テストの準備はOK。実施は金曜日、どんな答案が送られてくるのか ドキドキだね
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佐倉で吞兵衛

2021年04月03日 | ノンジャンル

 アフター定年生活第一週の週末を迎えた。わずか一週間前のことが、ずいぶん前のことのように思える。
今日は学校で一番仲が良かった二人の同僚との飲み会だ

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 集合の場所は佐倉。 学校のある成田では無く、かつ3人が集合しやすい場所ということで、私が指定した。

 現在Suは山武郡在住だが、7年前2年間だけ佐倉市民だったことがある。 高校生だった息子と二人暮らしをしていた。

 今日は少し早めに着いて、懐かしい場所を散策。


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高崎川沿いの遊歩道。食材買い物帰りによく歩いたっけ
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川岸には菜の花が満開



桜は早くも散り際となっていたが、ハラハラと花弁が舞い落ちる中をゆったり歩むのも一興 思い出にひたりつつ一人花見を楽しむことができた。

さて、約束の12時。集合場所の飲食店の前まで行くと、年下のE氏が横断歩道をちょうど渡ってこちらに来るところ。

「Su先生、お久しぶりです!」 いやいや先週金曜日までは普通に毎日会ってただろ、とツッコミをいれたいところだが、かく言う私自身が、先週のことを遠い昔のように感じているのだから、ここは素直に「うん、久しぶり」と受けておこう。

  しばらくすると、年上のY氏も登場。3人で開店したばかりの店に入る。

 今回の人事で、E氏は残留、私は退職、Y氏は他校へ異動と三者三様だが、とりあえず変化の大きかった今週のことをお互いに紹介しあったり、聞きあったりしながらビールを飲む。

気のおけない仲間ってホント良いなあ…

 この一年はホントに飲み会とかなくて、ゆっくり3人そろって語る機会などつくれなかった。所属がバラバラになってしまったので、ここで集まっておかなければと思い「昼間に2時間くらいさらっと飲んで語る」ことにしたのだった

瞬く間に時は過ぎ、解散の時間になってしまったが、とても充実した2時間だった。

店外で固く握手を交わし、再会を誓う。

中国遊びに来てね!    (でもオレホントに中国いけるのかな?)

 



 

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