Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

夢のしっぽ・再び

2009年08月30日 | 卓球
昨年,インターハイ出場をあと一歩で逃した話をブログに書いた。元大学生くんや元エースくんたちとともに全国大会出場を目指すようになりかれこれ10年になるが,なかなか目標は叶わない。
 だがこの夏の終わりに,もう一度その夢をたくす場を得た。全日本選手権カデット・男子ダブルスに中2の息子とその相棒が挑んだのだ。trophy
 カデットとは,14歳以下のカテゴリー。千葉県の中学生では強い選手は3年生に多かったため,中2中1で強い選手同士のペアは少ない。小6にはクラブ育ちの強い選手が多いけれど,ダブルスの実戦経験は少ないはず。
 代表枠は4組ある,シングルスで代表をとるのはちょっと無理な我が息子と相棒くんだが,この春から夏にかけて団体戦のダブルスで修羅場を経験している。sunQも何度も中学校に通い,練習相手をし,だいぶ力がついてきている。カットマンと攻撃の変則ダブルスなので,クラブ育ちの小学生はあまり対戦することがないタイプ… ひょっとしたらいけるのではgood

 無難に予選トーナメントを通過し決勝1次リーグ突入,クラブ育ちの中1・小6のペアに苦戦しながらもまず1勝,続いてライバル中学の急造?ペア,こちらもカット・攻撃の変則ペアのため,やりにくく接戦,5ゲーム目の終盤に相手のミスを引きずり出し,なんとか勝利。最後は県1位チームのレギュラーペアに0-3負けを喫したが,2勝1敗は上出来,もう片方のリーグの2位・3位と試合をする2次リーグへ進むこととなった。peace

 2次リーグ1試合目,ここ数年伸びてきた新興クラブの小学生ペアと対戦。相手は1次リーグで1敗しているので,ここに勝てれば代表はほぼ決定する!

 1ゲーム目,相棒くんのドライブが快調に決まりリード,しかし敵もさるもの,全く臆することなくラケットを振り,良い強打がびしびし決まりだす。息子ペア,気押されたか逆転を許してしまう。2ゲーム目,今度は逆にこちらが追い上げ,ジュースに持ち込む。しかし,惜しいところでミスが出て0-2に,大ピンチだ。

 3ゲーム目も接戦だったがなんとか振り切り,1-3。ここからは流れも良く,4ゲーム目は圧勝!いけるぞ,この調子でいけば夢の全国大会に手が届くsymbol3あのときつかみそこねた「夢のしっぽ」今度こそつかまえたか?

 運命の最終ゲーム!しかし,立ち上がりが悪い… 攻撃ミス,つなぎのミス,サービスミス… 
これではいけない!途中必死で追い上げたが,最後はまた突き放され,ゲームオーバー
「夢のしっぽ」がするりと手を離れていった。次の最終戦に3-1で勝てば代表奪取もあったが,逆に1-3で負け,夢は完全に絶たれてしまった

 あの大事な場面でイージーなミスをするようでは,県の代表になるなんてどだい無理な話なのだが,親として,コーチとして,やっぱり期待しちゃうよねえ…

 でも考えてみれば,その親は中学・高校と県大会も出たことが無いヘッポコなんだから,「よく頑張った」とほめてやる方が良いのかもしれない。いつか必ず「夢」しっぽではなく,本体をガッシリつかんでやるぞ! 息子よ,ともにがんばろう




 
 
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賞状

2009年08月03日 | 卓球
 小さな賞状をもらった。昨日まで行われていた高校ランク別大会のものだ。
ランクは最弱のDランク・・・・ でも嬉しい!
ランク別大会の賞状がこんなに嬉しいなんて,初めてかもしれない。

 女子は1年生が3人,中学時代は本格的な指導を受けてなかったようで,だれも県大会に出たことがないらしい。

生徒どうしで打たせても続きそうにないので,とりあえず多球練のやり方を教え,互いに球出しをし合いながらポコンポコン練習している。非常に素朴なレベルだ。

3人では本来試合に出ることは出来ないが,今大会は,1番棄権の形で参加できることになった。Dランクとはいえ,無条件に相手に1点献上は厳しい。勝つことよりも参加することに意義あり,という気持ちで成田にやってきたのだった。

けれども,見てみると他にも3人のチームがある。4にんそろっていても,初心者レベルの人がチラホラ・・・・ やっぱり他所も素朴なレベルだ。

ハエがとまるようなゆったりしたラリーに,一喜一憂しながら1試合,2試合・・・あら勝っちゃった。「回って動いてひたすらつなげ」ダブルス型フットワーク練習・通称「ぐるぐる」の成果が出て,ダブルス全勝!

かくして6チーム中の1位ではあるけれど,優勝は優勝,素朴にがんばってきたことを天が認めてくれたような気がしてしまう。
明後日の職員打ち合わせでは大いばりで発表しちゃおうかなkirakira2
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1学期の思い出②G先生のこと

2009年08月02日 | 学校生活
 7月に入ると,期末テスト前で部活なし,たまには早く帰ろうかと思っていた午後5時前,外線が入ってきた。

 まだ県西部の松戸市の学校に勤めていた頃の同僚から,
「久しぶり,どうしたの」と尋ねると,

「Qさん,G先生が亡くなったこと知ってる?」

 自分にとって,とても大切な恩人の訃報だった。

 「お通夜は今晩なんだけど,会場は柏だから,Qさんはちょっと無理だよね」

 「…いや,行きます,遅くなるかもしれないけど」

県東端の勤務地から,若い頃住んでいた柏市まで,およそ100㎞をひた走りながら,
G先生と働いた4年間のことを,ずっと考えていた。


松戸の高校はsunQにとって2校目の勤務校,進学校で治まっている雰囲気の初任校と違い,やんちゃな生徒やだらしない生徒も多数混じっていた。着任早々1年生の担任となったsunQだったが,生徒指導にとまどうことが多かった。その時学年主任を努めていたのがG先生だ。

 体格の良い体育の先生方が,迫力で生徒を指導するのとは対照的に,穏やかに生徒を諭す人だった。

服装の乱れた生徒にも笑顔で接し,「おや○○くん,今日はどうしたのかな」優しい声で語りかけ,徐々に生徒に自らの非を認めさせていく。一見ソフトではあるが,決して諦めることの無い凛とした強さがあり,暴れん坊の生徒からも一目おかれていた。

小柄な書道の先生で,きちんとした人だった。放課後になると,学年の各教室を回って,脱ぎ捨てられたジャージ類を丁寧にたたんで机上に置いてくれた。まず,学業に取り組む環境づくりが大事なのだと考えておられたのだと思う。

 G先生の姿を見て,自分も諦めずに向かっていかなければ,と思った。きちんとした大人として,生徒と相対しなければいけないと思った。G先生がいなかったら,あの時期を乗り越えられたかどうかわからない。

 午後7時40分,通夜式場に到着。40分の遅刻だが,焼香の列は会場外の駐車場まであふれている。最後尾につき,ようやく焼香できたのは8時30分頃,それでも列はまだ絶えることは無い。

G先生の人柄が偲ばれる。

もう一度あの優しい笑顔に会いたかった。G先生を目標にして過ごした自分の学年主任時代の思い出を聞いてもらいたかった。夏休み前の飲み会・カラオケで定番だった「サマードリーム」を一緒に歌いたかった。

G先生,sunQは先生と過ごした日々を決して忘れません。

合掌
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1学期の思い出①文化祭

2009年08月01日 | 学校生活
長い長い1学期だった。

環境の変化が著しくて,適応するのにいっぱいいっぱい・・・

通勤にかかる距離と時間が倍になった。
主に化学の授業を担当していたのが,生物のみになった。
3学年の主任だったのが,2学年の担任になった。
部員がうじゃうじゃいたのが,男女あわせて5人だけになった。

やっぱり年をとってきて,適応力も落ちてきているのかもしれない。あー疲れたなあ,前任校にいたことがもう何年も前のことのように感じるなあ,と思ってカレンダーを見るとまだ6月,早く夏休み来いよと切に願ったものだ。

その夏休みがまたチョー多忙! 午前中は課外やって,1時から3時まで部活指導して,それから6時頃まで3者面談やって,と息つく間もない。

昨日それも終わってようやく一息つけるか,と思っているが今日・明日は成田でランク別大会・・・あー休み欲しい それでも,少しは時間をつくれそうなので,1学期の出来事でリアルタイムに書き込み出来なかったことを少しずつ書き足していこう,まずは文化祭だ。


総体予選が終わって翌週が文化祭だった。女子校から共学校へ変わって3年目,進学校への転換を目指すこの学校としては,手間のかかる行事は1学期中に終わらせておこうということなのだろう。

各クラスの出し物はホントに中身がなくて,パパッと仕入れてきた賞品を,貧弱な装飾を施した教室で販売しているところが主体。まあ準備期間も短いし,仕方あるまい。
sunQのクラスでもゲームセンターを行うこととなった。

割り箸と輪ゴムの鉄砲で射的とか輪投げとか言ってたけど,"文化祭のQさん"自分のクラスでそんな楽なことはさせません!出し物を射的に絞って,仕掛けを徹底的にこだわるように指導(指示?)した。

まずは銃だ。少し手間のかかる装置を木材やパイプを使ってつくらせる。



以前物理実験でモンキーハンティングを行ったとき作った銃を見せて,改良させた。
パイプの脇に固定したゴムの力で,先端のピン球を発射する。結構スピードがでるが,ピン球なら人に当たってもケガすることはない。

次は的,安全なピン球であるが,射撃なんだから,的にあたったら破壊的反応が欲しい。ということで,針をしこんだ的を風船に付着させ,当たると風船が破裂するというアイディアを与え,装置を工夫させた。

最初は「手作りの銃なんてショボいですよ」とか「ピン球で風船割るなんて無理ですよ」とか言ってた生徒達だが,しだいにハマっていって,試射で初めて風船を割ったときには大喝采が巻き起こった。
当日は,当然大盛況!裏方の生徒は休む暇も無く大汗をかいて働いていた。

やっぱり文化祭なんだから,生徒達には,今まで考えたこともないものを作ってみたり,工夫したりする経験をしてもらいたい。逆にそういう経験をさせれば,題材はお化けでも縁日でも文化になるんじゃないですかね!


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