はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

東海道を歩く(石部宿~草津宿)

2016-01-30 21:25:50 | 街道歩き
久しぶりの街道歩きです。今回は東海道ですが、三条大橋を出発して、草津までは2014年の11月に歩いています。草津からは、東海道ではなく中山道を歩き出しました。(草津が東海道と中山道の分岐点です)その中山道も、関ヶ原の手前の柏原まであるいたところです。まだまだ江戸は遠いです。

さて、今回は都合により、石部宿からの出発にしました。京に向かって歩いて行きます。久しぶりの街道歩きなのでワクワクします。
 (石部宿の街道:微妙な曲がり具合)

 (ご存知、安藤広重の版画です)

天気は予報通りの曇りでしたが、風の冷たさが身にしみました。歩きはじめてすぐに止めようかと思ったのですが、それでも歩くのが、「渡世人のつれえところよ」とか言いながら歩きます。(黙って歩きましょう)

石部の宿場を抜けると景色が変わってきます。
 (街道の向こうに三上山が)

 (すぐ横を草津線が走っています)

旧街道の微妙な曲がり具合(これがいいのです)を楽しみながら歩いていると、名神高速道路が見えてきました。いつもこの上を通っているのですね。(ちょうど正面に三上山が見えるあたりです)
 (名神の下をくぐって)

 (なつかしい看板たち)

しばらく歩くと、りっぱな建物がありました。ここは、「和中散本舗」(わちゅうさんほんぽ)という建物で、国の指定重要文化財にもなっています。家康さんが腹痛を起こした時に、この薬を服用して快復したところから「和中散」と名付けられたそうです。
 (和中散本舗)

ということは、家康さんもここを通って京に向かったのですね。やっぱり歴史を感じます。これが街道歩きの楽しみのひとつです。

その先には、一里塚がありました。
 (六地蔵一里塚)

最近、街道を歩いていて思うのですが、どこの市町村も「街道」の保存に力を入れているということです。手原あたりの街道筋もそうでした。街道筋に住んでいる人は大変でしょうが…。
 (手原あたりの東海道)

今回の終点は草津宿です。天井川のところは工事をしていました。この風景も無くなってしまうのでしょうか?
 (工事中の天井川)

 (右東海道、左中山道です)

 (こちらに行けば京です)

 (こちらに行けば中山道です)

久しぶりの街道歩きは、寒かったですが、楽しく歩くことができました。
昔の人もこんな寒い日にも旅をしたんでしょうね。防寒具も十分ではなかったと思います。街道歩きを通じて、昔の人たちの苦労が少しは分かった気がしました。
さて、次はどこを歩こうかな。

※今日のお土産は、たねやの赤米大福です。粒餡で、おいしかったです。草津駅前のデパートにたねやがありました。