はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

2016夏山 蝶ヶ岳のんびり登山(横尾街道)

2016-08-09 18:00:00 | 山歩き
河童橋ともお別れをして徳沢をめざします。焼岳にも雲がかかってきたようです。


小梨平キャンプ場の手前に清水川という清流が流れています。


透明な流れの下にバイカモが咲いていました。(見えませんね)


トリカブトです。


河童橋から横尾に至る道は、横尾街道と呼ばれたり槍ヶ岳街道と呼ばれたりもします。槍ヶ岳をめざす人や穂高岳をめざす登山者が多く行き交う道です。(この登山者は下山組です)


これは?スグリ?


私は、この林間の道を歩くのが好きです。これまでも穂高や槍ヶ岳に向かうときに何回も通った道ですが、本格的な登りに入る前の序章という感じがする、わくわくロードです。


河童橋から1時間で明神に到着です。河童橋を出発した登山者がたくさん休憩をしています。せっかくなので、梓川を渡って明神池の方に行ってみましょう。正面に明神だけが聳えています。


橋を渡ると嘉門次小屋があります。岩魚の塩焼きが名物です。嘉門次は、このあたりの猟師でしたが、「日本アルプス」の名を広めたウェストンを案内したことでよく知られています。嘉門次小屋は、彼のひ孫にあたる四代目が経営しているそうです。


その奥には、穂高神社奥宮があります。ここで登山の無事をお祈りしました。ちなみに奥穂高岳山頂には嶺宮が祀られているんですよ。


さあ、先に進みましょう。明神を過ぎると、観光客もほとんどいなくなり、山やさんの世界になります。


小さな沢が流れ込んでいます。


やっと今日の目的地の徳沢に到着です。河童橋から約7キロ、ほとんど平らな道でしたが、けっこう疲れました。日頃の不摂生、トレーニング不足のせいでしょう。
徳沢のキャンプ場は、緑にかこまれた、真っ平らの草地にあります。昔は牧場だったそうですよ。奥に見えている赤い屋根が今日お世話になる徳沢園です。


徳沢園に着きました。たくさんの登山者が休憩しています。(写真では一人だけですが…)


徳沢園は2度目の宿泊ですが、素敵なお宿ですよ。ホテル?旅館?山小屋?どう説明したらいいのでしょう。私は相部屋に泊まりました。料金は1万円(山小屋は9500円)ですが、食事にステーキも出ましたよ。相部屋ですが隣の人との間には簡単な仕切もあるのです。お風呂も入れますよ。「のんびりプラン」にピッタリの宿です。


部屋の窓から穂高岳(前穂)を見上げると、頂上は見えますが、やはり雲の多い天気です。


この時点では、翌日の天気は芳しくないような予報でした。「朝から雨が降っているようなら、登山は諦めよう。」こんなことを考えながら眠りにつきました。

※おまけです。徳沢園の夕食です。