はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

桜クルーズに行ってきました

2015-04-04 09:04:20 | 大阪のまちをぶらり
桜も満開の4月3日。やっと花見に行きました。大阪の桜の名所といえば、大川沿いの桜ですが、それを舟からゆっくりと眺める舟旅です残念ながら雨だったのですが、それもまた乙なものです


八軒家浜を出航して、大川をさかのぼり、造幣局・銀橋・源八橋・JR環状線の下をくぐって、毛馬の閘門の見えるところまで行ってUターン。
今度は、川を下りながら、天満橋・天神橋・ライオン橋・中央公会堂、大江橋の見えるところまでいって、八軒家浜に戻って来るというコースです

(少し見づらいですが 御舟かもめのパンフレットから)

乗せてもらった舟は、10人乗りの小さな舟ですが、気のいい親切な船長さんで、丁寧に風景案内もしてくれます。

(八軒家浜に停泊中の御舟かもめ)

舟からは、両岸の桜が楽しめます。川面にせり出した桜も手に取るように見ることが出来ます。岸からの花見もいいものですが、やっぱり舟からの景色は格別です。

(源八橋付近の大川)


(桜をバックにJR環状線が走ります)


(京橋口あたりから見た大阪城)


(中之島中央公会堂)

ところで、大川は、もともとは淀川でした。八軒家浜も渡辺津と呼ばれていて、平安中期頃から盛んになった熊野詣での出発地として栄えていました。京都から舟でくだってきて、ここで上陸し、熊野街道を南下したのです。
江戸時代も、伏見との行き来に三十石舟の船着き場として賑わっていました。当時、大川の川岸に今のような桜並木があったはわかりませんが、もしもあったなら、平安時代には後白河法皇が、江戸時代には坂本龍馬が、桜を愛でたかもしれませんね。

(これは昨年の桜です。実は2回目でした

いま街道歩きがおもしろい 伊勢街道(暗越奈良街道)後編

2015-04-02 15:43:06 | 街道歩き
いま一番はまっている旅が「街道歩き」です。
街道歩きのおもしろいところは、歴史に、文化に、自然に、そして、人に出会えることです。
妄想をたくましくすれば、いろいろなものが見えてきます。
かつて、鑑真和上が、豊臣秀長が、芭蕉が、そして多くの庶民が歩いた街道を歩いてみましょう。

今回は、枚岡神社~奈良までの街道歩きです。実際に歩いたのは、2013年10月27日ですが、今日は天気も良かったので、枚岡神社~南生駒(半日コース)をもう一度歩きました。

枚岡神社を少し北に行くと、峠への登り口があります。進入禁止の所を登っていきます。


国道308号線を登っていきます。この308号線については、後日詳しくお話しします。
少し登ったところに、勧成寺があり、そこに芭蕉さんの句碑がありました。「菊の香に くらがり登る 節句かな」
病の身で、伊賀から歩いて来られたんですね。(この2ヶ月ほどあと、堺で亡くなりました。)


少し登ったところで、振り返って見ると、大阪の市街地がよく見えます。


この辺から傾斜はさらに急になり、日頃の運動不足+暴飲暴食の報いとして、汗もポタポタとしたたり落ちてきました。この道を、「おかげまいり」といわれる、突発的な集団参宮が発生した時に、何万人もの人が通ったんですね。


やがて、傾斜が緩くなり、石畳が見えてくると、峠に到着でした。1時間あまりの行程でしたが、なんとか足のほうも大丈夫でした。


峠の茶屋で、ご主人から昔の様子なども楽しくお聞きすることが出来ました。昭和の初めの頃でも、参宮する人々で峠が大変にぎわっていたことや、人が多いときには、どの家も戸を閉めていたなど。時間があればゆっくり聞きたかったのですが。(宮本常一でもないので
話題を変えて、茶屋の住所を聞くと、奈良県生駒市で、隣の家は大阪府東大阪市ということでした。(隣の家の一部は奈良で、一部は大阪と言ったかも?)


手前が奈良県にある峠の茶屋で、奥が大阪府?の家です。


峠の奈良県側は、大阪側と比べて傾斜は緩やかです。次に越える矢田丘陵と向こうに若草山も見えます。


やっと峠を越したところですが、話が長くなったので、後半は簡単にいきましょう。
暗峠を下りきると、南生駒です。そこから、もう一つ峠を越えて、さらに歩くと、宝来山古墳(垂仁天皇陵といわれていますが、どうも怪しいようです。)が見えてきます。やがて、尼ヶ辻に着きます。あとは三条通りをまっすぐ東に進めば、JR奈良を通って、奈良街道ゴールの興福寺(春日大社とも)に到着です。

(矢田丘陵から、越えてきた暗峠を望む。左の低くなっている所)

「峠を越えた」と言いますが、(例:寒さも峠を越えた)、このブログもまさに峠を越えると勢いがなくなりました

箱根あたりをぶらり~箱根駅伝を走る~

2015-04-01 14:28:12 | 知らない街をぶらり
鎌倉あたりをぶらりしたあと、「箱根駅伝コース」を車で走りました。

実は、大の駅伝ファンでして、正月は欠かさず見ております。テレビだけでは満足できず、2回も現地に応援に行きました。(関東の大学と縁があるわけではありませんが。)

平塚あたりから国道1号線を走っていると、4区ランナーが走る旧東海道の松並木が見えてきます。


そして、小田原中継所です。(82回大会からメガネスーパー本社前になりました)いよいよここから5区の山のぼりが始まります。


箱根湯本駅を過ぎると、だんだん傾斜が急になってきます。今年の大会から通らなくなった函嶺洞門を横目に、本格的な山道に入っていきます。


かわいらしい箱根登山鉄道も見えます。


やっと、宮ノ下まで走ってきました。ローソンの看板も見えます。その先に見えるのが富士屋ホテルです。


5年前に、ローソンの向かい側で応援しました

(ローソン前を通過する明治大学の選手 2010.1.2)

そして、すぐ後ろから「山の神」柏原選手がやってきました。このあと、トップでテープを切りました。

(柏原の後ろ姿:速すぎてうまく撮れず 2010.1.2)

そうこうしているうちに、芦ノ湖に到着です。
実際に車で走ってみると、山のぼりコースがいかに急かが実感できました。とてもじゃありませんが、走れたもんではありません。駅伝ランナーのすばらしさを再認識する旅になりました。

「箱根の山は天下の険」と歌われているように、昔の旅人にとっても一番の難所であったでしょう。三島に向かって国道を走っていると、旧東海道が何度も横切っていました。街道歩き好きとしては、箱根の峠越えの道は、いつかは歩きたい街道です。