はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

東西、東西 人形浄瑠璃の段

2015-04-10 18:09:16 | 大阪のまちをぶらり
「とざい、とーざい」この口上が好きですね
人形浄瑠璃<文楽>に行ってきました。(1年に1回だけの文楽鑑賞です。)
今日の演目はこれです。

(文楽劇場の内部は撮影ができないので、写真はこれのみ)

靫猿(うつぼざる)、一谷フタバ軍記(いちのたにふたばぐんき)、三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい) 注:フタバとサンジュウは漢字が出てきませんでした
中でも、一谷フタバ軍記は、人形遣いの吉田玉男の襲名披露公演ということもあってか、一番の盛り上がりだった気がします。
このお話は、『平家物語』にある、一ノ谷の戦いで、源氏方の熊谷直実が平敦盛を討った話がもとになっているのですが、文楽になると、その後が違う話になってしまいます。(さて、どんな話でしょう。泣かせますよ。)

さて、文楽は「人形遣い」(主に3人で人形を動かす)と浄瑠璃を語る「太夫」と「三味線」の三者から成っており、どれが欠けても文楽とは言えないものになってしまいます。ところで、文楽というのは「文楽座」という劇場名から一般化したもので、私は、人形浄瑠璃という言い方のほうが好きです。

その人形浄瑠璃の演目といえば、大きくは、時代物(源平合戦や太閤記、忠臣蔵など)と世話物(心中ものなど)ですが、私は時代物といわれる演目が好きです。もちろん江戸時代よりは、前の時代の話ばかりですが、例えば「仮名手本忠臣蔵」は同時代の出来事を扱っているので、お上をはばかって、大石内蔵助が大星由良助になっていたりします。歴史好きの人は、どんなアレンジが施されているのかを楽しむのも一興ですね
それに比べて、心中ものは、どうも好きになれません。どろどろとした情念の世界はどうも苦手です。(あくまでも素人の意見です)しかし、江戸時代の庶民にとっては、現在のテレビドラマと同じで、トレンドだったのでしょう。(そのあたりは、昔も今も変わってませんかね?)

ところで、今日の文楽座は満員状態でした。これも橋下効果でしょうか??
(平日の午前から行けるのは、やはり中高年ですが


アーケード国道もあります

2015-04-08 21:27:59 | 国道の旅
前回、紹介した国道308号線は、なかなかの「酷道」でしたが、大阪には、こんなユニークな国道もあるのです。それは、アーケード国道と呼ばれる、びっくりするような国道なんです
東大阪市の瓢箪山(ひょうたんやま)にある商店街が、実は国道170号線なのです。といっても「旧」がつくのですが。(国道170号線は、外環状線と呼ばれ、大阪の大動脈です。)

(どこの街にもありそうな商店街が、国道です。)


(近鉄瓢箪山駅と商店街にある踏切。)

それにしても、国道は、バイパスが開通したら、県道等になるのが一般的なんですが、この道は例外として残ったようです。(時間によっては、20キロで走行も可能のようです。)


170号線を示すおにぎり標識を探したのですが、ありませんでした。その後、やっと、駅の案内板で見つけることができました。

(近鉄瓢箪山駅の案内板)


(案内板を拡大。170のおにぎりが見えます。)

この道は、元々は東高野街道といって、京都から高野山への参詣道だったのです。東高野街道は、石清水八幡宮から生駒山の裾に沿って、富田林から河内長野に続く街道です。
この他にも、堺からの西高野街道、大阪市内からの中高野街道などがあり、河内長野で合流して、紀見峠を越え、橋本から高野山に向かいました。
高野街道もいつかは歩きたい街道のひとつです。

青春18きっぷで出かけよう その2

2015-04-07 21:25:45 | 鉄道の旅
青春18きっぷの賞味期限(4月10日まで)もそろそろ切れそうなので、天気はよくなかったのですが、味わってきました。(青春18きっぷの事は前に書きました。)
福井県足羽川の桜見物が目的ですが、「青春18きっぷの旅」って、電車に乗ること自体が目的みたいなところがあるので、どちらが目的なのかよくわからなくなってきます

(足羽川の桜並木 寒かったです 2015.4.7)

大阪駅9時16分発の敦賀行き新快速(湖西線経由)に乗り込み敦賀からは普通列車で、12時46分に福井に到着しました
福井駅のホームに立つと、怪しい何者かがベンチに座っているのが目に入りました


前に回ってみると、なんと恐竜のモニュメントでしたそう、福井県は恐竜県でした??


福井では、越前そばも食べたかったのですが、やっぱり日本海の美味しいお寿司が食べたくて、ネットで調べると、駅のすぐ隣の廻転寿司やさんが出てきたので、そこに決めました。

(ぶりとろが250円 冷酒は700円

「北のおやじ」はなかなか、安くて美味しいお寿司やさんでした。

(思わず食べ過ぎお酒も2本目

そして、やっと桜見物に。たしかに綺麗でした
桜見物は程々にして、駅に戻り、お土産に錦梅堂の羽二重餅を買って、15時10分発の長浜行き普通列車に乗車長浜からは新快速で18時42分に大阪へ帰ってきました

今回、列車に乗っている時間は、7時間2分。福井滞在は2時間24分。合計9時間26分の旅でした(ちなみに、サンダーバードは1時間50分ほどで福井まで行きます。)
それにしても、平日にもかかわらず、同じ列車に乗っている人の多かったことにびっくりしました。しかも、ほとんどが、中高年の方々です。みんな青春してるんですね

国道(酷道)308号線のお話をしましょう

2015-04-06 11:45:11 | 国道の旅
「いま街道歩きがおもしろい」でも、国道308号線に少しふれましたが、「暗越奈良街道」の峠越えの所は、この道と重なります。
大阪から奈良に車で行くには、阪奈道路(元は有料道路でした)か、今なら第二阪奈有料道路(308号線のバイパスです)を使えば、短い時間で行けます。
もし、有料道路を通るのがいやだという人は、遠回りになりますが、阪奈道路を通ることをおすすめします。
なぜなら、国道308号線は、「酷道」マニアにとっても、有名な国道なのです。

(国道を示すおにぎりかんばん。)

大阪市内から伸びてきた308号(市内は幹線道路です)は、近鉄電車のガードをくぐった所から、いよいよ本領を発揮します。

(登り口の道標。 はじめだけ一方通行です。)


(すぐに、こんな登りになります。すでに離合困難!)


(急傾斜のS字カーブ。慎重に行きましょう。)


(ヘアピンカーブ。まるで巨大すべり台です。)


(有名な分かれ道。もちろん左が国道です。)


(やっと峠に着きました。石畳の舗装路です。)

峠に着いて、ほっと一息です。奈良県側はしばらくは、なだらかな道が続くのですが、集落が近づいてくると、また「酷道」に変身です。

(奈良県側も負けていません。細い国道が続きます。)


(伊勢街道の風情を残す道です。)


(国道168号線との交差点の標識)


(その交差点の進入口にある標識。幅1.8メートル以上は通行不可です。)


(近鉄生駒線の踏切を越えて、まだまだ308号線は続きます。)

このあとも、狭い道は続きます。尼ヶ辻の近鉄橿原線の踏切を越えたあたりから、やっと広くなり、やがて三条通りを走って、国道24号線と出会うところで終点となります。

いかがですか。なかなかの「酷道」だと思いませんか。日本には、まだまだたくさんの「酷道」があるようですが、私は、あまり走りたくはありません。運転に自信のある人や、度胸のある人は、ドライブに出かけてみてはどうですか。

京セラドーム周辺をぶらり

2015-04-05 16:23:36 | 大阪のまちをぶらり
昨日は、京セラドームに野球観戦に行きました。
一応、タイガースのファンですが、狭い世界にとらわれずに、パリーグも応援しています
(少年時代は、南海ホークスの杉浦・野村のファンでした

京セラドームへは、JR大正駅で降りて、10分ほどですが、そこに行くまでの道中で、「はりさんが選ぶ大阪絶景スポット」に出会えます。

まずは、駅から2分のところにある、岩松橋からの風景です。


環状線が岩崎運河を渡るのが、岩崎運河橋梁といわれる鉄橋です。ダブルワーレントラスという形式で、垂直な構成で、なんとも無骨で巨大な鉄橋ですが、かっこいいですね。
昭和3年(1928年)に「大阪臨港線」として開業。今宮から大阪港を結んでいた貨物線がその後、現在の環状線になったそうです。
この橋のすぐ下流の左岸には、お洒落なバーがあり、お酒を飲みながら、岩崎運河橋梁と環状線を眺めることができますよ。(それって、うれしいのは鉄ちゃんだけでしょうね

岩松橋を渡って、川越しに東側を見ると、変わった施設が目に入ります。


これは、道頓堀川の水門です。道頓堀川が木津川に注ぎ込むところにあります。(道頓堀川をさかのぼれば、グリコの看板でおなじみの戎橋です。)実は、ここは、川が十文字に交わっているところで、黒部川の十字峡みたいなところです。(ちょっと言い過ぎました

そんな風景を眺めながら歩いているうちに、京セラドームに到着です。


ところで、野球の結果は?まあ、それはさておき、球場での楽しみは、やっぱりビールですよね
でも、ビールばかりでは飽きてしまいます。
あっ、いたいた「おーい、ハイボール!」


おいしかった!おしまい