大学の同窓会。
成城の高級ペンションに集まった
7人の旧友たち。
完璧な密室。
外部からは現場には入れない。
事故か?それとも?
密室殺人の謎解きという感じで
ストーリーは進行していきます。
徐々にほころびを見せてくる偽装工作。
開かない扉を前に、息を止めるほどの緊迫感。
余り物語には広がりがなく、同じ場所、
登場人物たちも限られた同じ人達、
本当にシンプルというか、
あまり今までであったことのない様な
物語の進行具合。
ストレートな展開に新鮮な感じも受けられます。
ラストはどうなるのだろうか?
完結までの会話のやりとり、
なぜ密室が開かれてはいけないのか?
どんな必要性があってのことか?
最終段階に至るまでのプロセスも楽しめました。
でも、登場人物の人間的な魅力というのが
余り感じ取られない。
人間味が希薄な感じです。。
そして、動機が弱いような気がしました。
一応、納得はいくのですが、
実行に至ってしまうまでには?
面白いか面白くないかと問われれば、
それはとても面白いと答えますが…。
でも『このミステリーがすごい!06年版』第2位です。
結構、評価は高いんですね。
空いた時間、時間つぶしに読むには
本の内容、そして本の厚みからしても、
丁度適している作品だと思います。