〈あの絵〉のまえで
6編からなる短編集。
地方の美術館を訪れ、
そこで自分を見つめなおし、
明日への希望につながっていく物語。
〈あの絵〉とは
ひろしま美術館のゴッホ、ドービニーの庭、
大原美術館のピカソ、鳥籠、
ポーラ美術館のセザンヌ、砂糖壺、
豊田市美術館のクリムト、オイゲニアプリマフェージ、
信濃美術館の東山魁夷、白馬の森、
直島地中海美術館のモネ、睡蓮。
各篇の女性たちが〈あの絵〉と
出会うことによって
癒され、勇気づけられます。
絵には心の痛みの快復、
そんなパワーが
秘められているという、
作家のメッセージを
受け取ることができました。
読みやすい小説。
一日で読めました。
共感できる主人公達。
優しさに包まれた素敵な物語でした。