花ごよみ

映画、本、写真など・

無伴奏

2016-04-19 | 映画
原作は小池真理子の半自叙伝的小説。

舞台は学生運動が盛んだった
1970年前後の仙台。
クラシック音楽喫茶「無伴奏」で
出会った男女4人の恋を描く。

主人公の高校3年生の野間響子役を成海璃子、
無伴奏で出会った響子の恋人、
堂本渉役を池松壮亮、
渉の友人、関祐之介を斎藤工
関祐之介の恋人・エマを遠藤新菜が演じます。



監督は矢崎仁司。

煙草の煙、学園紛争、
音楽喫茶、死への誘い、
昭和の虚無的な空気感の中、
響子演じる成海璃子の
話す言葉がきれいです。

背景となる時代も影響した、
少女の危うさと潔さ
悲しさと切なさが画面から
伝わってきます。

本は昔読みましたが、
うっすらとしか覚えていません。
でもなんだかこんな
雰囲気だったような
記憶が残っています。

「無伴奏」で流れる
カノンのメロディーが
頭から離れません。

成海璃子のキリッとした瞳、
池松壮亮のナイーブさ
斉藤工の淫靡なまなざし、
それぞれの微妙な心情が
繊細に表現されていました。
そしてそれぞれが適役でした。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 造幣局の桜 | トップ | 広田神社のコバノミツバツツジ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事