花ごよみ

映画、本、写真など・

悪徳の輪舞曲  中山千里

2018-08-06 | 本 な、は行(作家)

悪徳の輪舞曲

悪辣弁護士、御子柴シリーズ。

今回の依頼者は30年ぶりに訪れた妹、梓。

引き受けたのは、
母郁美の殺人容疑の弁護。

近親者の弁護、
御子柴弁護士は、
近親者といえども
何の思い入れもないようだが…

御子柴の過去、事件後の家族の生活が
明らかに。

検察側に有利な状況を
どういう風に覆すのか。

冒頭に覚えた、
漠然とした違和感がラストに解明。

ラストには少し救いが、
そして最後にはやっぱり
「どんでん返し」も。
加えて、心の「どんでん返し」も。

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護られなかった者たちへ  中山七里

2018-08-02 | 本 な、は行(作家)

護られなかった者たちへ

善人と周囲から評価されていた人物二人が、
続けて事件死。

生活保護の申請、職員とのあつれき。
生活保護の現状の問題点を提起。
社会福祉制度がテーマのミステリー。

大事な人を護りたかった後悔、
その怒りの先は?

本当の悪人はだれなのか。
保護制度で救われない人、
救われる人。
護られるべきなのに行政から見放され
「護られなかった者」の悲惨な現実。

切なくなる物語でした。
そして最後の最後に涙です。

やっぱり中山七里、
どんでん返しはありました。

コメント (2)
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