はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

発掘ロマン!

2007-11-08 08:02:36 | はがき随筆
 ひょんなことから鹿児島大学構内の埋蔵文化財の発掘調査に従事している。約2000年前の弥生時代から古墳時代の水田、河川、住居の遺跡だ。
 地中に埋もれた土器・石器などの出土品。そこで働く作業員は朝の準備体操の後、注意事項を聞き、現地調査員の指示に従い黙々と遺物を掘り出す。装身具の玉類など珍しい出土品があると、その場に集まり真剣に見入る。
 いくつもの時代を経て、過去の人々がさまざまな活動をした遺跡。鹿大に眠る古代からのおくりものを発掘する喜びは、私にとって、いにしえをしのぶ大切なひとときである。
   鹿児島市 鵜家育男(62) 2007/11/8 毎日新聞鹿児島版掲載