5月末、学生時代の女子寮の8人が千歳に集合して小樽、旭川を巡った。散策の途中で休みコーヒーを飲みながら絵葉書を書いた。小樽の街で投函した。
旅の疲れが取れた頃に福岡の友から電話がきた。葉書が届きうれしいとお礼の声。10歳上の彼女とは社宅からの付き合いだ。年々、電話で体調不良や認知症の心配を訴える事が増えた。年末に電話した時にはがきを書いて頂戴と頼まれた。軽く返事したものの年賀状止まりだった。
絵葉書が彼女を喜ばせた様で「また書いてね」と言われた。こんな私の悪筆でも喜んでもらえるならお安いご用である。
串間市 武田ゆきえ(65) 2019/8/10 毎日新聞鹿児島版掲載