2019年8月12日 (月)
平和をテーマにした創作ミュージカル「I PRAY 2019」を広島市内で見た。
原爆犠牲者を悼む黙とうに続いて開演した。3歳から大人まで約30入が仲良く暮らす日々から始まる。それが突然の原爆によって一変し、みんな心身共に深く傷ついた。その地獄から立ち上がり、平和を願う・…
人々の再生の過程を、歌と踊りで舞台狭しと表現していた。圧倒されるような迫力で、出演者と観客の間に一体感が生まれた。
最後に「いのちの歌」を全員で合唱。「生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと そのすべてにありがとう この命にありがう」。歌詞にそれぞれの親への感謝の思いが感じられ、涙があふれた。
上演に携わった人から、子どもたちは練習を重ねるうちに、当たり前の毎日が幸せなことであると思うようになった、と聞いた。感動に感謝し、子どもたちの未来が平和でありますようにと願った。
(2019.08.12 中国新聞「広場」掲載)