「お父さん、バスケットの絵が描いてある靴がある」。娘は何かにつけてバスケットにつながる物を欲しがる。部活でキャプテンを務めている6年生だ。いつも先頭で声を張り上げ部員を鼓舞し、頑張っているのを見ると我が子ながら感心させられる。今の自分にここまで夢中になる事があるかと思う。部活で野球していた頃は、優勝を目指し夢中になっていたのに。いつしかその情熱は失せてしまっている。子供は親の背中を見て育つというが、親もまた子供から学ぶことは多い。よし、今度の休日には娘のバスケットシューズを一緒に買いに行こう。
熊本市西区 栗崎隆憲(38) 2021.6.26 毎日新聞鹿児島版掲載