小2の孫娘は保育園の年中あたりから落書きに熱中し、送迎の妻の車の中など楽しい絵で埋まった。やがて、彼女は我が家のトイレの壁にも書き始めた。
妻はカレンダーの裏紙を壁に貼ってやり、孫娘は一層熱中するようになった。家族の顔、風景の絵から、習い始めた文字で、次第に文章も書くようになる。「きのうおねしょしたんだ。だけど、ひみつだよ」など実に楽しい内容。そのうちに、小6の孫息子も心情を書いてくれるようになり、私も必ず返事を書くが、交換日記化してきている。毎週末やって来る孫のトイレは、当然長くなっている。
宮崎市 杉田茂延(71) 2022.5.22 毎日新聞鹿児島版掲載