はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

旅するチョウを撮影

2013-10-18 13:43:47 | 岩国エッセイサロンより


2013年10月18日 (金)

   岩国市   会 員  片山 清勝

 アサギマダラというチョウは、遠く南西諸島や台湾近くまで移動すると聞く。そんなチョウを見ることはないだろうと思っていたが、近くにいると聞いた。
 その場所は錦帯橋近くの吉香公園。秋の七草の一つであるフジバカマの周りを、何種類かのチョウが飛んでいる。カメラを構えた人に「あの大形の数匹がアサギマダラ」と教えられた。
 羽は青灰色で半透明、前羽の外縁に沿う部分は黒く、後羽の外周部は鮮やかな濃褐色。羽を開けば、10センチほどもありそうだ。
 フジバカマの蜜を吸う。一回に吸う時間は長い。カメラを近づけてものぞき込んでも、人を恐れる様子もなく吸い続ける。
 ほかのチヨウのように羽ばたかず、ふわふわと心地よさそうに飛ぶ。上品な舞のようだ。俊敏さはないのに、あれで何千キロも移動するのかと驚く。
 間もなく南へ旅立つそうで、その前の蜜吸いという。写真をしっかり撮らせてもらった。次の出会いまでに彼らのことを学習しておこう。 
    (2013.10.18 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載

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2 コメント

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tatu_no_koさま ようこそ (アカショウビン)
2013-10-19 17:29:36
本当にきれい!
蝶に、あまり関心がないアカショウビンは
「アサギマダラ」に出合ったことがありません。
何千キロも移動するとは…
すごい蝶なんですね。
いい写真が撮れましたねぇ。

岩国さんは、転載漏れがないように、常にチェックしてるつもりですが、もし漏れた方がありましたら、ごめんなさいとお伝えくださいね。
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チョウの舞 (tatu_no_ko)
2013-10-19 08:04:25
転載ありがとうございます。
アサギマダラとは初めての出会い、チョウの舞に観光で訪れた人もカメラを向けておられました。
晩秋のいいひと時を過ごしました。
それにしても岩国パレード、ありがとうございます。
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