「はがき随筆」などの常連投稿者でつくる毎日ペンクラブ鹿児島(若宮庸成会長)の秋の研修会が開かれたのは6日のこと。鹿屋市立図書館長で同人誌「火山地帯」を編集・発行している作家、立石富男さんに講演をお願いしました。開催から日数が経過しましたが、ペンを執る者にとって学ぶことの多い講演内容でしたので、その一部をご紹介します。
良い文章とは、どんな文章か。講演で最も印象深かったのは、この問いかけでした。立石さんによれば「良い文章とは、自分にしか書けないことを誰もが分かるように書いた文章」とのこと。逆に言えば「誰にでも書けることを自分だけに分かるように書いた文章」は悪文の見本です。確かに、文章を書いていて、自分勝手な表現になりがちだと私も反省しました。
では、悪文にならないためには、どうするか。その答えの一つは「何度も読み返すこと」と立石さんは語っていました。小説の場合、書き上げて1週間、10回ほど読み返すとのこと。締め切りに追われる新聞記者には10回は無理だとしても、手放す前に原稿を読み返すのは新聞記事でも当然。しかし、日々十分にできているか。心もとない思いで講演を聞いていました。
さらに、なるほどと思ったのは、読む相手に想像させることが大切だという指摘です。「説明と描写は違います」とも語っておられました。粗筋のような説明が長いと、読者の想像力は働きません。書かない部分を読者に想像させることを忘れてはならないようです。また「タイトルも作品です」という言葉もメモしながら思わず下線を引きました。なんだろうと思わせて、読んだ後に、なるほどと納得できるタイトル。大切ですね。
「はがき随筆」は新規投稿者を歓迎します。まずは書いて、読み返してみることがお勧め。どうぞ、ふるって投稿ください。
鹿児島支局長 馬原浩 2011/11/24 毎日新聞掲載
「自分にしか書けない文を……」はOさんにもよく言われることです。
「そうでした、そうでした」と私のネタ帳にメモしました。
もちろん「タイトルも作品です」の部分も。
(これが私には特に難しい)
まな母さま、お久しぶりです。
しっかりお勉強して来ました。
でもでも
1年間未投稿記録保持者の私には
もっと別なお薬が必要なようでーす。