2013年1月 7日 (月)
岩国市 会員 横山 恵子
今年は年賀状がほとんどない正月で、父を亡くした寂しさが一層募った。
昨年4月、身内や親しい近所の人たち30人余りで、父の家族葬を行った。
人に迷惑を掛けたくない、という生前の希望で家族葬にした。時代と共に、葬儀の在り方も変わりつつあるのかなと思う。
知人から、家族葬にすると当分、留守ができないよと言われた。そして、後に聞いたからと、お参りしてくださる人、電話や手紙、花も届いた。
喪中はがきを出した後にも、わが家に下宿していたAさんたちが来て、父の思い出話をした。
「はがきを読み、しばらく涙が止まりませんでした…」という父の元同僚の手紙も。悲しみを共有してくださることで、心が少しずつ癒やされた。
多かれ少なかれ、人は悲しみや荷物を背負って生きているが、寄り添う人がいれば、励まされ元気が湧いてくる。あらためて人の情け、ぬくもりを感じることができた。
(2013.01.07 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会員 横山 恵子
今年は年賀状がほとんどない正月で、父を亡くした寂しさが一層募った。
昨年4月、身内や親しい近所の人たち30人余りで、父の家族葬を行った。
人に迷惑を掛けたくない、という生前の希望で家族葬にした。時代と共に、葬儀の在り方も変わりつつあるのかなと思う。
知人から、家族葬にすると当分、留守ができないよと言われた。そして、後に聞いたからと、お参りしてくださる人、電話や手紙、花も届いた。
喪中はがきを出した後にも、わが家に下宿していたAさんたちが来て、父の思い出話をした。
「はがきを読み、しばらく涙が止まりませんでした…」という父の元同僚の手紙も。悲しみを共有してくださることで、心が少しずつ癒やされた。
多かれ少なかれ、人は悲しみや荷物を背負って生きているが、寄り添う人がいれば、励まされ元気が湧いてくる。あらためて人の情け、ぬくもりを感じることができた。
(2013.01.07 中国新聞「広場」掲載)岩国エッセイサロンより転載
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