オンリーワンでナンバーワン ５３６号

晴天続きで、自宅の周りの草取りも遣り尽して、現在は無草状態である。久し振りの雨降りで、図書館で借用の本を読んでいる。雨が止めば、雑草が蔓延ることだろう。晴耕雨読、自然の循環は完璧である。

荒了寛「生きるとはなあ」、酒井雄哉・孔健「生き抜く力をもらう」、堀沢祖門「君は仏私も仏」、塩沼亮潤・板橋興宗「大峯千日回峰行・修験道の荒行」、山尾三省「ここで暮らす楽しみ」、山川宗玄「無門関の教え・アメリカで禅を説く」

間もなくお迎えが来る年齢だから、お坊さんの本が多いのである。共通している事は、懸命に生き抜くことを勧め、他人との物欲競争の利己主義の空しさ、自分の善心と悪心の葛藤から生まれる博愛の喜びを述べていると読むのは、おいらの独断と偏見である。

西洋競争原理の覇権主義のナンバーワン(縦型序列)を反省し、内省の王道主義のオンリーワン(横型自立)を目指す時の到来である。

ＴＯＹＯＴＡは世界ナンバーワンを自慢する時代は終わった。ハイブリット・シナギー・ドライブを開発したオンリーワンを誇るべきなのである。豊田喜一郎はクラウンの創造に悪戦苦闘したオンリーワン主義が根底にある。

ＣＶＣＣでオンリーワンだった本田宗一郎のＨＯＮＤＡが苦肉の策のハイブリッド・ドライブの廉価版インサイトを発売したから、プリウスを値下げする事も無い。価値があるなら高価格で支持する人々に作って差し上げればよいのである。販売台数が減少しても、満足する顧客の笑顔は増加する。

オンリーワンで共栄共存できれば、景気も回復、閉塞感を払拭できる。

そしてアドバンテージを生かして、世間の戯言を無視して、次世代の車の開発に刻苦勉励、精進努力するなら、企業は永遠に存続する。オンリーワンの製品創りが王道だろう。

オンリーワンでナンバーワンになれば、正真正銘の王様で皆が慕って随喜の涙を流す。そして多くの王様が誕生する。