電話のベルが鳴る。飯田の援農体験をさせて頂いた義理ある果樹園の主人だ。
気温が下がり、寒風が吹くと市田柿を干す季節、その皮むきの応援要請。高齢と健康不安で自信喪失なのだが、ご指名なので出掛ける。
霜月初旬、焼酎飲んで、同じ釜の飯を食い、寝泊りし、十トンを超える渋柿を甘い干柿にする。
重労働や仕事の速度では若者に負けるが、単純作業を長時間継続するなら如何にかなる。
若者が一時間で終わるなら、食事時間を短縮し、休憩しないで、二時間で終わらせよう。一掛ける一は一、二分の一の二倍は一、結果は同じ。まだまだ若者に負けず、世間のお役に立つ。
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